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御朱印とは?御朱印集めの始め方を分かりやすく解説!人気の御朱印や近くの御朱印の見つけ方も紹介

最終更新:2024年11月17日(日)
公開:2017年06月22日(木)


「最近よく聞く御朱印って、なに?」
「御朱印集めを始めたい!」

御朱印は気になるけど、何かよく分からないという方もいるのではないでしょうか?

こんにちは。
日本全国から1万3,000以上の御朱印の情報が集まる日本最大の神社お寺メディア「ホトカミ」編集部の立﨑です。

今回のテーマは「御朱印」

令和の改元をきっかけに、御朱印集めが一般の人々にも広まっているのをご存知ですか?

最近は、「お参りしたら必ず御朱印をいただく」という人も増えました。
御朱印集めはもはや、神社やお寺が好きな人のマニアな趣味ではありません。
参拝の記念になる御朱印は、旅や散歩の思い出を振り返ることのできるすてきな趣味です。

御朱印がよく分からないというあなたも、令和になった今こそ御朱印集めを始めるチャンス!
この記事では、「御朱印のいただき方」「御朱印をいただける神社お寺の見つけ方」という基本的な知識を分かりやすく丁寧に解説します。

さらに「日本全国のカラフルな御朱印」や「御朱印が広まるまでの1000年の歴史」も解説します。

この記事を読んで御朱印のことを知り、
ぜひ御朱印集めを始めてみてくださいね。

かわいい御朱印や珍しい御朱印を見たい方はコチラ≫
【47都道府県別】御朱印をいただける寺社まとめ≫

御朱印・神社お寺の検索サイト「ホトカミ」について

ホトカミは 日本全国14万件の神社お寺、1万3000件の御朱印の情報のなかから次にお参りしたい神社お寺を検索できるサイトです。
「100年後に神社お寺を残す」ために、日本全国の皆さんに神社お寺の魅力を伝えています。
全国のユーザーさんが想いを込めてホトカミに投稿して下さった情報をもとに、すてきな神社お寺を紹介中。
さらに、ホトカミは日本全国800人以上の神主さんお坊さんからの公式情報も集まっています。

ホトカミを通じて、全国の神社お寺と読者の皆様のすてきなご縁が結ばれますように。
1万3000件の御朱印・御朱印帳を都道府県から探す≫

この記事の監修

神社お寺の検索サイト「ホトカミ」運営代表

吉田 亮


東京大学文学部卒業後、神社ツアー、お寺イベントなどの個人事業主を経て法人化。毎日、全国の神主さんお坊さん、そして参拝者の皆さんと協力して、神社お寺を後世に繋いでいる。
この記事の書き手

ホトカミ編集部

立﨑 理恵


ホトカミに投稿された神社お寺の参拝記録や画像に毎日目を通しています。全国1万3千寺社の御朱印・御朱印帳の情報のなかからオススメの情報をお届けします。

    目次

  1. 御朱印とは、お参りした証の印のこと
  2. 御朱印のいただき方(もらい方)を丁寧に解説
  3. 御朱印をいただける神社お寺の見つけ方
  4. ホトカミに投稿された御朱印10選
  5. <おまけ>印の意味や歴史、くずし字の読み方を紹介
  6. おわりに

この記事は、ホトカミサポーターさんのおかげで公開できました!

〈ホトカミサポーターとは〉
ホトカミの理念に賛同いただける方、ホトカミの今後の展望を応援してくださる方に、
毎月500円からサポートしていただく仕組みです。

いただいたお金は、開発費・人件費・サーバー代など、
ホトカミを安定して運営し、より良いサービスにするために活用させていただきます。
どうか、あたたかいサポートをよろしくお願いします。

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御朱印とは、お参りした証の印のこと

そもそも御朱印とは何でしょうか?

御朱印とは、神社やお寺にお参りしたときに、証(あかし)として授けられる印のことです。
神社やお寺の名前、ご本尊のお名前、お参りした日付などが墨で書かれています。

もともと御朱印は、お経を写したもの(写経)を納めた証として授けられるものでした。
しかし、最近ではお経を納めなくても、お参りした証として授ける神社やお寺も増えてきました。

また、神社やお寺によって、それぞれデザインが異なります。
同じ神社やお寺が無いのと同じように、御朱印のデザインにもひとつとして同じデザインのものはありません。
そのため、御朱印のデザインの違いを楽しみに、御朱印集めをしながらお参りする方もいます。

御朱印集めに必須な「御朱印帳」

御朱印をいただくときには御朱印帳が必要です。

御朱印帳は、神社やお寺の授与所をはじめ、本屋さん、ネットショップなどでも手に入れることができます。

御朱印帳について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
御朱印帳の選び方を徹底解説!御朱印めぐりを始めませんか?

御朱印帳お金(初穂料や納経料)があれば、あなたも今すぐに御朱印集めを始めることができますよ。

それでは次に、御朱印のいただき方を紹介します。

御朱印のいただき方(もらい方)を丁寧に解説

「御朱印って、どこでいただけるの?」
「御朱印をもらうとき、何て声をかければ良いのか分からない・・・」

初めての御朱印集めは、緊張しますよね。

ここからは、御朱印のいただき方を紹介します。

まず、御朱印をいただくときの流れをみていきましょう。

    御朱印のいただき方(もらい方)
  1. お参りする
  2. 授与所に行く
  3. お金を用意する(300円か500円で頂けるところが多いです)
  4. 御朱印帳を用意する(御朱印帳カバーなどは外しておきましょう)
  5. 御朱印をいただきたい御朱印帳のページを開いておく
  6. 神社やお寺の方に「御朱印をいただけますか?」と声をかける
  7. 御朱印帳とお金(初穂料や納経料)をお渡しする
  8. 心穏やかに待つ
  9. お礼を伝え、御朱印帳を受け取る

くわしく丁寧に説明しますね。

1. お参りする

御朱印をいただくときに、まず最初に気を付けたいのが、
必ずお参りをするということです。

御朱印は、その場所に行った記念のスタンプではなく「あなたはこの神社お寺に確かにお参りしましたよ」という証明の印です。
お参りしないのに、授与所に行って御朱印だけいただくのは、本来の意味に反してしまいます。

きちんと神さまや仏さまにお参りしてから、御朱印をいただきましょう。
(神社やお寺によっては先に御朱印帳をお預けするところもあります。その場合は指示に従いましょう)

神社とお寺のお参りの仕方を復習したい方はこちらの記事をお読みください。
正しい神社のお参り作法とは?
正しいお寺のお参り作法とは?

2. 授与所に行く

お参りのあと、御朱印をいただきます。
多くの神社やお寺では、お守りなどを扱っている授与所(じゅよしょ)で御朱印をいただくことができます。
なかには神社やお寺の事務所である社務所(しゃむしょ)宗務所(しゅうむしょ)でいただけるところもあります。

3. お金を用意する

一般的に、御朱印は300円か500円でいただけます。
限定御朱印の場合、500円以上であることも多いです。

また、「金額はお気持ちで」という場合もあります。
さらに、金額が書いてあっても、お気持ちで金額以上のお金を納めることができるところもあります。 その場合、おつりが返ってこないことに注意しましょう。

いずれにしても、おつりの無いようにお金をお納めすることができたらよいですね。

4. 御朱印帳を用意する

持参した御朱印帳を用意しましょう。
初めて御朱印をいただく場合は、神社やお寺で頒布されている御朱印帳をいただくとよいでしょう。

すぐに御朱印帳を開けるように、御朱印帳カバーや御朱印帳バンドなどは外しておきましょう。

5. 御朱印をいただきたい御朱印帳のページを開いておく

どのページに書いてほしいのか分かるよう、御朱印帳を開いて渡せるようにしましょう。

6. 神社やお寺の方に「御朱印をいただけますか?」と声をかける

「御朱印」「御朱印受付」と書かれたところにいらっしゃる方に声をかけましょう。

御朱印が人気なところだと、長い順番待ちの列ができていることがあります。
その場合は列の最後尾に並びましょう。

7. 御朱印帳とお金(初穂料や納経料)をお渡しする

開いた御朱印帳を預け、お金を納めます。
御朱印帳を受け取る時にお金を納めるところもあります。

8. 心穏やかに待つ

御朱印帳を受け取るまで、心穏やかに待ちます。

人気な神社お寺だと、数時間待ちになる場合もあります。
待っている間、大声でのお喋りはしないようにしましょう。

9. お礼を伝え、御朱印帳を受け取る

神社やお寺の方が手書きで心を込めて書いて下さった御朱印は、この世に二つとない大切なものです。
御朱印は、お参りした証であり、決して記念スタンプではありません。
つつしんでいただきましょう。

    御朱印のいただき方
  1. お参りする
  2. 授与所に行く
  3. お金を用意する(300円か500円で頂けるところが多いです)
  4. 御朱印帳を用意する(御朱印帳カバーなどは外しておきましょう)
  5. 御朱印をいただきたい御朱印帳のページを開いておく
  6. 神社やお寺の方に「御朱印をいただけますか?」と声をかける
  7. 御朱印帳とお金(初穂料や納経料)をお渡しする
  8. 心穏やかに待つ
  9. お礼を伝え、御朱印帳を受け取る

ここまで、御朱印をいただくときの流れを紹介しました。

次に、御朱印のよくある3つの質問にお答えします。

御朱印のよくある3つの質問

Q1. 御朱印の書き置きって何?

場所によっては「書き置き」といって、既に御朱印が書かれた和紙をいただけるところもあります。
これは御朱印帳に貼り付けるタイプのもので、御朱印帳を忘れた場合、書き置きをいただくこともできます。

「歩いていたら神社があったのでお参りに来たけれど、御朱印帳を持っていない!」
ということもあるかもしれません。

この場合、神社やお寺の方に「書き置きをいただけますか?」とうかがってみましょう。
和紙に御朱印を書いて渡してくださるかもしれません。

御朱印集めはスタンプラリーではないので、ノートや手帳に御朱印を書いていただこうとしてはいけません。
御朱印めぐりをするときや観光のときは必ず御朱印帳を持っていくようにしましょう。

Q2. 書き置きの御朱印の貼り方は?

書き置きの御朱印を御朱印帳に貼るときはテープのりスティックのりを使うことをオススメします。
液体のりは御朱印がしわしわになってしまうので、なるべく使わない方がよいでしょう。

Q3. 浄土真宗のお寺では御朱印をいただけないって本当?

一部の浄土真宗(じょうどしんしゅう)のお寺では御朱印をいただけません
これは、浄土真宗の宗祖(しゅうそ)である親鸞(しんらん)が、ただ念仏を唱えることを大事にしたためです。

御朱印をいただける神社お寺の見つけ方

御朱印は全ての神社お寺でいただけるわけではありません。
ホトカミでは、御朱印をいただける神社お寺を見つけることができます。

47都道府県ごとに御朱印を見つける

ホトカミに集まる1万3,000件以上の御朱印をいただける神社お寺をを47都道府県ごとにまとめました。
お住まいの都道府県をクリックして、行きたい神社お寺を見つけてみてください。

北海道・東北
北海道青森秋田山形岩手宮城福島
関東
東京神奈川埼玉千葉茨城栃木群馬
北陸・中部
愛知岐阜静岡三重新潟山梨長野石川富山福井
関西
大阪兵庫京都滋賀奈良和歌山
中国・四国
岡山広島鳥取島根山口香川徳島愛媛高知
九州・沖縄
福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄

御朱印マップで近くの御朱印を見つける

さらにホトカミでは、1万3,000件以上の御朱印をいただける神社お寺をマップから見つけることもできます。
現在地から御朱印を見つけることもできるので、お参りの前、そしてお参り中もぜひ活用してみてください。

近くの御朱印・御朱印帳マップ!現在地から地図で見つけてお参りしよう

ホトカミに投稿された御朱印10選

御朱印は神社お寺ごとにデザインが異なり、見ているだけでも楽しいものです。
ここからはホトカミに投稿された日本全国の御朱印を10個ご紹介します!

カラフルな御朱印

御朱印というと黒と赤というイメージが強いですが、色鮮やかな御朱印を頒布している神社やお寺もあります。

かわいいイラストの描かれた御朱印

手書きのイラストは書き置きの場合が多いですが、於菊稲荷神社のように、その場で御朱印帳に直接御朱印を書いてくださるところもあります。

見開きの御朱印

多くの御朱印は、1ページに書いていただきます。
しかし、最近は2ページや3ページにわたる大きな御朱印をいただける神社やお寺も増えています。

霊場めぐりの御朱印

「お遍路」という言葉を聞いたことはありますか?
お遍路とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、四国八十八ヶ所の霊場をめぐることです。

八十八ヶ所めぐりには専用の納経帳(のうきょうちょう)があり、
お寺にお参りをしお札を納めると、証として納経印(御朱印のこと)がいただけます。

四国八十八ヶ所の他、
西国三十三ヶ所東京十社などの霊場でも御朱印をいただくことができます。

期間限定の御朱印

御朱印の中には、期間限定のものもあります。

これらの御朱印は授与されている期間が短く、
「存在を知ったころにはもう終了していた・・・」
なんてこともよくあります。

Instagramで「#限定御朱印」とこまめに検索するなど、常にアンテナを張っておくことがオススメです。
ホトカミの投稿からも限定御朱印を知ることができますので、ぜひ他のユーザーさんの投稿もチェックしてみてくださいね♪

<おまけ>印の意味や歴史を紹介

ここからは
「もっと御朱印に詳しくなりたい!」
という方のために、御朱印に書かれていることの解説、御朱印の歴史の紹介をします。


御朱印集めを始めると、分からないことがたくさんでてきますよね。

初めて御朱印をいただいた多くの人が「何が書いてあるのか読めない・・・」と思うのではないでしょうか?

例えばこちらの南禅寺の御朱印、なんと書かれているのか読めますか?

墨書きの部分は草書体(※)が使われ、朱印(赤い印)の部分は芸術的すぎてもはや文字なんだか模様なんだか分かりません。

「日付と『南禅寺』しか読めなかった・・・」という方も多いのではないでしょうか?

そうなんです・・・
御朱印には草書体が使われているものもあり、現代の私たちにはすらすらと読むことができません。
(※草書体とは、日本語の筆記体のような書体のこと)

今回は南禅寺の御朱印の意味を、説明します!

南禅寺の御朱印には、このようなことが書かれています。

墨書きは右から「 奉拝」「金剛王宝殿」「南禅寺」と書かれています。
右下にはお参りした日付を示す「平成29年11月12日」の印、
そして中央には寺印と「大本山南禅寺」の印が押されています。

もう一度、もとの御朱印を見てみましょう。

少しだけ、御朱印が読めるようになってきたのではないでしょうか?


多くの御朱印には朱印(赤い印)がいくつか押され、三~四行の墨書きがあります。

実は、それぞれの文字や印には、意味があります。
御朱印の文字や印のその意味を知れば、たとえ初めて見る書体でも、何が書かれているのかを推測することができます。

御朱印には、いったいどんなことが書かれているのでしょう?


ここからは、御朱印の見方と、御朱印が生まれた歴史をご紹介します。

御朱印の意味を深く知り、御朱印集めをもっと楽しめるようになりましょう♪


まずは印の見方から!

「中央の大きな赤い部分は、なんて書いてあるの?」
「『奉拝』ってどういう意味?」といった小さな疑問を解決していきましょう!

御朱印には、何が書かれているの?

神社の御朱印には、何が書かれているの?

神奈川県鎌倉市の荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)の御朱印を例に、神社の御朱印の見方をお伝えします。

奉拝(ほうはい)
「つつしんで参拝させていただきました」という意味です。
御朱印の右上に書かれる場合が多く、参拝と書かれることもあります。

神紋(しんもん)
神社には古くから伝わる紋があり、神紋(しんもん)や社紋(しゃもん)といいます。
神紋のかわりに、狐などのご祭神のお使いや境内に咲く花の印が押されることもあります。

神社の名前の印
神社の名前の印が押されます。
篆書体(てんしょたい)という古代中国の書体を使うことが多いです。
神主の方が考えたオリジナルの印が使われる神社もあります。

神社名
中央の朱印の上には、神社の名前が墨で書かれることが多いです。
ご祭神の名前を書く神社もあります。
なかには朱印のみで、何も書かれない神社もあります。

お参りした日付
お参りした日付を書いていただけるので、いつお参りしたのかがすぐに分かります。


以上が、多くの御朱印に書かれているものです。

御朱印には、とても多くの種類がありますが、
奉拝・神紋・神社の名前の印・神社名・お参りした日付 は、
多くの神社の御朱印にも書かれています。
まずはこの御朱印に書かれていることを覚えておくとよいでしょう。

この他に、神社のある地名や、「〇〇総鎮守」「〇〇国一宮」などの称が書かれることも多いです。

近年はいろいろな御朱印が授与されていて、イラストが描かれていたり、折り紙が貼ってあったりと、個性豊かな御朱印を楽しむことができます。

お寺の御朱印には、何が書かれているの?

神奈川県鎌倉市の明月院(めいげついん)の御朱印を例に、お寺の御朱印の見方をお伝えします。

奉拝(ほうはい)
「つつしんで参拝させていただきました」という意味です。
御朱印の右上に書かれる場合が多く、参拝と書かれることもあります。

俗称・札所霊場(ふだしょれいじょう)
お寺の俗称や、札所霊場であることを示す印が押されます。
札所とは札を納めるお寺という意味で、西国三十三所や四国八十八か所などのお寺をいいます。

本尊名・観音名(ほんぞんめい・かんのんめい)
中央にはお寺のご本尊や観音様の名前が墨で書かれることが多いです。
お経の一節やお堂の名前が書かれることもあります。

お参りした日付
お参りした日付を書いていただけるので、いつお参りしたのかがすぐに分かります。

三宝印(さんぼういん)
三宝印や観音印、ご本尊を梵字(ぼんじ)で表した印が押されます。
三宝印とは「仏法僧宝」と刻まれた印のことで、篆書体(てんしょたい)という古代中国の書体を使うことが多いです。
仏と、仏の教えを説いた法(経典)、その教えをひろめる僧 を仏教では三つの宝と考え、三宝(さんぼう)といいます。

山号・院号・寺号(さんごう・いんごう・じごう)
左側にはお寺の名前が書かれます。
かつてお寺は山の中に建てられるものであったため、その山の名前で呼ばれました。
そのため、平地に寺院が建つようになってからも、山の名前と寺院の名前はセットで考えられています。
例えば、比叡山延暦寺や高野山金剛峰寺は、実際にお寺の建っている山の名前です。
金龍山浅草寺の金龍山は「金の龍が現れた」というお寺の伝説からつけられた名前で、実際に山はありません。

お寺の名前の印
お寺の名前の印が押されます。
多くは四角形ですが、円形や個性的な形の印もあります。

以上が、多くの御朱印に書かれているものになります。


御朱印にはとても多くの種類がありますが、
奉拝・札所霊場・本尊名・三宝印・寺号・お寺の名前の印・お参りした日付 は、
多くのお寺の御朱印にも書かれています。
まずはこの御朱印に書かれていることを覚えておくとよいでしょう。

この他にも、御詠歌(ごえいか)が書かれたり、仏像の形の印が押されることもあります。

近年では、いろいろな御朱印が授与されていて、個性豊かな御朱印を楽しむことができます。

御朱印が広まるまで1000年の歴史 ~もともとはお経を納めた証だった~

ここまで、御朱印に何が書かれているのか、印や墨書きの意味をお伝えしてきました。
では、そもそも御朱印は、いつどんな理由で始まったのでしょうか?

初級編で、もともと御朱印はお経を納めた証として授けられるものだったと説明しました。

ここでは、いつどんな理由で始まったのか、
御朱印の歴史を見ていきましょう。

御朱印はお経を納めた証として1000年前から始まり、神社でも授与されていました。そして昭和に入ってさらに広く普及するようになりました。

    御朱印が広まるまで1000年の歴史のまとめ
  • 御朱印の起源は、書き写したお経をお寺に奉納したときに納経の証明として授与された印
  • 昔は神仏習合のため、神社にもお経を納めていた
  • 現存する最古の印は江戸時代のもの
  • やがてお経もお札も納めなくても、参拝した証として印が授与されるようになった
  • 昭和に入ると、参拝した証の印を「御朱印」と呼ぶようになる
  • 現代は御朱印めぐりを趣味とする人が増え、多くの寺社で個性豊かな御朱印が授与されるようになった

それでは、御朱印の歴史を詳しく見てみましょう!


御朱印は、書き写したお経をお寺に奉納したときに、納経の証明として授与されたものが起源とされています。
現在でも御朱印のことを納経印(のうきょういん)、御朱印帳のことを納経帳(のうきょうちょう)とよぶのはこのためです。

写経は、大昔のインドのお坊さんが始めました。

写経について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
初心者でも安心!写経とは?筆ペンと写経用紙セットを準備し、今すぐ写経を始めよう!

日本で、出家をしていない人々がお経をお寺に納めるようになったのは、およそ1000年前の平安時代であるとされています。
お坊さんだけでなく、貴族や武士も納経を行うようになりました。

江戸時代に入ると、お参りが観光と結びつき、庶民の参拝者が増えます。

現存する最古の「納経の証の印」は江戸時代のものです。
この江戸時代の資料から、かつては神仏習合のため、お寺だけではなく神社にもお経が納められていたことが分かっています。

例えば、 四国八十八ヶ所霊場の第三十七番札所は、かつて仁井田五社(にいだごしゃ)という神社でした。
仁井田五社に納経すると、この神社の附属のお寺である岩本寺(いわもとじ)が代わりに納経印を書いていました。
神社にお経を納め、お寺で納経印をいただいていたんですね。

明治期になると、神仏分離(※)によって岩本寺が第三十七番札所とされるようになり、仁井田五社は高岡神社(たかおかじんじゃ)と名前を変えて現代に続いています。
(※神仏分離とは、神社とお寺を明確に区別すること)

岩本寺の御詠歌「六つのちり五つのやしろあらわして深き仁井田の神のたのしみ」からは、
かつて岩本寺が仁井田五社の附属のお寺であったことがうかがえます。

お寺でいただく納経印の御詠歌に神社が詠みこまれているなんて、
神仏習合の名残が、現代にも繋がっているんですね。

神仏習合について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
神社とお寺の違いはどうして分かりづらいの?


もともとは納経の証として出されていた納経印ですが、
やがてお札を納めるだけで出されるようになり、
ついにはお経もお札も納めなくても、参拝した証として印が授与されるようになりました。

このお参りの証としての印が、現在の御朱印の原型とも言えるでしょう。

さらに時は流れ大正十四年(1925年)には、伊勢神宮の内宮と外宮、月讀宮(つきよみのみや)などの別宮で印の授与がはじまります。
お経を納めることとは関係なさそうな伊勢神宮でも、ついにお参りの証としての印の授与がはじまったのです。

その後昭和に入ると、神社やお寺で授与される印が「御朱印」と呼ばれるようになり、御朱印めぐりはどんどん一般的なものになっていきます。


御朱印の歴史を知ると、もともとはお経を納めた証の印であったということから、
御朱印集めは決してスタンプラリーではないことが分かりますね。

御朱印は、神社やお寺が「参拝・納経の証」として授与している大切なものです。


現在では、御朱印をいただける神社やお寺が増え、そのデザインも多様化しました。
ひとつの神社で何種類もの御朱印をいただけたり、時期によって御朱印のデザインが変わったりもします。

御朱印の歴史に想いを馳せながら、お参りしてみるのも良いかもしれません。

    御朱印が広まるまで1000年の歴史のまとめ
  • 御朱印の起源は、書き写したお経をお寺に奉納したときに納経の証明として授与された印
  • 昔は神仏習合のため、神社にもお経を納めていた
  • 現存する最古の印は江戸時代のもの
  • やがてお経もお札も納めなくても、参拝した証として印が授与されるようになった
  • 昭和に入ると、参拝した証の印を「御朱印」と呼ぶようになる
  • 現代は御朱印めぐりを趣味とする人が増え、多くの寺社で個性豊かな御朱印が授与されるようになった

おわりに

この記事では、御朱印のいただき方にはじまり、
ホトカミに投稿された御朱印や、御朱印の歴史などを紹介しました。

御朱印は神社やお寺のオリジナルのものです。
一枚一枚手で書いているため、一つとして同じものはありません

最近ではかわいいイラストが絵が描かれていたりと、芸術的な御朱印も増えてきました。

御朱印めぐりは、旅や散歩の思い出を形に残すことのできる素敵な趣味です。
次にお参りしたとき、御朱印集めをはじめてみてはいかがでしょうか?


御朱印をいただける神社お寺はホトカミで探すことができます。
さらに、ホトカミに登録すると行きたい神社お寺を保存しておけます。
ぜひ登録してみてくださいね。

この記事を読んでくれたあなたが、御朱印帳とともにすてきな思い出を作ることができますように。

《執筆=立﨑 理恵》



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ホトカミの理念に賛同いただける方、ホトカミの今後の展望を応援してくださる方に、
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いただいたお金は、開発費・人件費・サーバー代など、
ホトカミを安定して運営し、より良いサービスにするために活用させていただきます。
どうか、あたたかいサポートをよろしくお願いします。

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