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正しい神社のお参り作法とは?【気になる疑問も解決!】

最終更新:2020年10月31日(土)
公開:2017年12月08日(金)

「お参りの正しい作法が分からない...」
「神社の手洗うところってなに?」
など、神社にお参りするとき、困ったことはありませんか?

今回は、神社でお参りする時の作法や、
お参りするときの疑問などについて紹介していきます!

この記事の書き手
ホトカミライター

森 紗織


実家は神社で、神職として奉仕しています。記事を通して神社のよさをより知ってもらえたらうれしいです。

    目次

  1. お参りの作法
  2. 気になる疑問を解決
  3. さいごに

お参りの作法

鳥居を通る前に一礼



神社に入るときは、鳥居や門の前で一礼してから入ります。

鳥居や門は、私たちの世界(俗世)と神様の世界(神域)を分けているとも言われます。
だから、神様の世界に「お邪魔します」というあいさつをして通ります。

また、帰るときも鳥居を出たら、社殿の方向へ礼をします。
これは、神様に「お邪魔しました。」という意味のあいさつになります。

参道は、正中(真ん中)を避けて歩く


参道の真ん中は、正中(せいちゅう)といって、神様の通り道になります。
そのため、正中は避けて参道の端を歩きます。

正中を横切って通らなければいけない場合は、軽く頭を下げて通ります。

また、お参りをしたあとも、正中を避けて帰ります。


手水舎で手・口を清める

手水舎(ちょうずや・てみずしゃ)で手と口を清めます。

手水舎は、神様の領域に入るときに、からだについた穢(けが)れを落とす場所です。

本来は、川や海で禊(みそぎ)という儀式を行わなくてはいけないのですが、
神社に入るたび、毎回行うのはとても大変なので、簡易的に体を清めるために手水舎があります。

①手水舎の前で軽く一礼します。

②右手で柄杓(ひしゃく)をとり、左手を清めます。


③左手に柄杓を持ち替え、右手を清めます。


④右手に持ち替え、左手に水を受け、口をすすぎます。


⑤左手をもう一度清めます。


⑥両手で柄杓を持ち、水をすくう部分をあげて持ち手の部分も清めます。


⑦手水舎をでる時、軽く一礼します。


水は、はじめに多めにすくい、途中ですくい直さないようにしましょう。
また、柄杓には、口を直接つけないようにしましょう。

二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)

通常、お参りする場所のことを拝殿(はいでん)と言います。

①拝殿の前についたら、まず45度の礼をします。

②お賽銭をいれます。お賽銭は勢いよく投げず、そっといれるのが好ましいです。


③鈴を鳴らします。


④2回90度の礼をします。


⑤手を合わせるとき、右手を少し下げて2回拍手をします。


⑥お願い事を伝えます。


⑦1回90度の礼をします。


⑧45度の礼のあと、拝殿を離れます。


鈴は、お参りに来たことを神様に知らせるために鳴らすと言われています。
鈴の音は、悪い気をはらい、お参りにきた人を清める役割もあるそうです。

また、45度の礼のことを「深揖(しんゆう)」、90度の礼のことを「拝(はい)」と言います。

礼は、古代に書かれた『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』などの歴史書に、深く頭を下げることが神様に敬意を示す方法として書かれています。

そして拍手は、「柏手(かしわで)」と言います。
『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』という歴史書に、手を打つことが、神様への敬意を示す方法として書かれています。

気になる疑問を解決


お賽銭は金額が決まっているんですか?

特に決まりはありません。

お賽銭は、もともと神様に対して感謝や尊敬の気持ちをこめたものです。
金額は、神様への感謝と尊敬の気持ちをこめた金額が好ましいです。(自分の財布と相談しましょう。)

1000円以上お賽銭を入れる場合、封筒に入れる、というのはWebサイトの記事でよく見られるのですが、そのような明確な決まりがあるわけではありません。

神社で決まっている場所はあるかもしれませんが、お賽銭はいくらでもそのまま入れていただいて構いません。


おみくじは、結んだほうがいいの?持ち帰ったほうがいいの?

持ち帰って読み直すのがベストです。
おみくじは、神様のお告げのひとつで、引いた人のそのときの運勢を占うものです。
結果の良い・悪いにかかわらず、どんな心がけを持つのかの参考にしましょう。


複数の神社にお参りしていいの?

大丈夫です。複数の神様が祀られている神社も多いので問題はないです。


お守りは、いくつも持っていいの?

大丈夫です。複数の神様がまつられている神社も多いので問題ないです。
しかし、一年ごとに新しいお守りを変えるのがよいとされています。

神社にお参りできない時間はあるの?

場所によりますが、お参りできない時間はあります。
門がある神社は、開門・閉門の時間が決まっているのでその時間を確認しましょう。

24時間お参りできる神社は多くありますが、御朱印やお守りを扱っている授与所(じゅよしょ)は時間が決まっているので、授与所が開いている時間帯にお参りしましょう。


ペットを連れてっても大丈夫?


お参りしたい神社に事前に確認しましょう。
ペット用のお守りを扱っている神社もありますが、ペット同伴禁止の神社も少なくありません。
ペットを連れていきたい場合は、神社のホームページや電話で確認するのがベストです。


参拝する時の服装に決まりはあるの?


拝殿前でのお参りでは、特にありません。しかし、正式参拝の時はフォーマルな服装が望ましいです。
また、お参りする時はマフラーや帽子を外し、カバンを下ろして失礼のないようにお参りすると、より良いです。


さいごに

いかがでしたか?

作法は、神社によって異なる場合がありますが、
今回は、神社でのお参りの作法の基本について紹介しました。


お参りの作法も大切ですが、神様を尊敬し、感謝するという心持ちが重要です。

神様をつつしむ気持ちを忘れずにお参りしましょう♪



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