絵馬とは?意外と知らない絵馬の由来と書き方
「絵馬の書き方が分からない」
「絵馬は持ち帰っても良いの?」
いざ絵馬を奉納するとき、自分が意外と絵馬について何も知らなかったことに気付く方も多いのではないでしょうか?
神様仏様に奉納する大切な絵馬。
書くのならば正しい書き方でお願い事を奉納したいですよね!
今回は、絵馬の書き方をはじめ、その意味や由来など、身近なようで意外と知らない絵馬についてお伝えします。
【47都道府県別】絵馬が書ける神社まとめ
立﨑 理恵
記事を読んだ皆さんが「日本っていいな」と思ってくださると嬉しいなあと思いながらライターをしています。白山神社のあじさいまつりが好きです。
絵馬の書き方と納め方
絵馬の書き方
絵の描かれていない面にお願い事を書くようにしましょう。
ペンの指定はありませんが、雨で消えてしまわないよう、油性ペンなどで書くことをおすすめします。
神社やお寺側が筆記用具を用意している場合が多いのでそれを使うと良いでしょう。
神様や仏様に誰のお願い事か分かるように、名前を記入してください。
本当は生年月日や住所まで書いた方が良いそうですが、昨今はプライバシーの問題がありますので、気になる場合はイニシャルだけでも問題ありません。
詳しくは神主の方に絵馬についてうかがった以下の記事をお読みください。
→【神主さんに聞く】絵馬の書き方を徹底解説!【9の質問】
絵馬の値段
神社やお寺によって様々ですが、だいたい500~1000円ほどでいただくことができます。
絵馬は持ち帰っても良いの?
絵馬を持ち帰ってはいけないという決まりはありませんが、境内に絵馬をかけるところがある場合が多いので、そこにかけて帰ることが一般的です。
せっかくお願い事を書いたのに、奉納せずに帰ったら、神様や仏様にお願い事が届かないかもしれません。
書き終わったら奉納して帰りましょう。
もし記念として持ち帰った場合は、神棚など、自分の目線より高いところに飾ると良いですね。
昔は本物の馬を奉納していた!絵馬の意味と由来
ここまで、絵馬の書き方や納め方について説明してきましたが、そもそも絵馬とは何なのでしょうか?
絵馬とは、「神様や仏様に祈願、またはお礼参りのために奉納する、絵の描かれた板」のことです。
絵馬の由来
絵馬の起源は、神様に神馬(しんめ)として生きた馬を献上する古代の風習にあるとされています。
時が経つと、本物の馬は木で作った馬や土で作った馬で代用されます。
そして、平安時代には絵に描いた馬を奉納するようになります。
さらに、室町時代には個人が現世利益を求め、小型の絵馬を奉納するようになります。
江戸時代には家内安全や商売繁盛といった身近なお願い事を書く風習が庶民にも広がりました。
それによって馬以外の絵も描かれるようになり、今のように様々なデザインの絵馬が生まれました。
絵馬の発祥は京都の貴船神社
馬は古来より神様の乗り物であると考えられてきました。
そのため、歴代の天皇は祈願の際に、生きた馬を神馬(しんめ)として神社に奉納していました。
水の神様をまつる京都の貴船神社では、雨ごいの祈願のときには黒い馬を、晴れの祈願のときには灰色または赤毛の馬、といったように目的によって異なる毛色の馬が献上されました。
しかし平安時代から時折、本物の馬に代わり馬の絵を描いた板が奉納されるようになります。
この絵の描かれた板こそが今日の絵馬の原型であると考えられています。
ラブライブにひょうたんも!?種類豊富な絵馬
現代では、絵馬の絵柄や形が多様化し、様々な絵馬を見ることができるようになりました。
多種多様な絵馬
アニメ『ラブライブ!』の絵馬
神田明神には人気を博したアニメ『ラブライブ!』の絵馬があります。
絵馬にアニメのキャラクターが描かれているとは驚きですね。
よろしければ神田明神の絵馬について書いた以下の記事もお読みください。
→ラブライブにごちうさも!神田明神の絵馬がアツい!
ひょうたん型の絵馬
絵馬の多様化は絵柄だけにはとどまりません。
京都府の豊国神社にはひょうたん型の絵馬があります。
足軽から太閤にまで上りつめた豊臣秀吉を出世開運の神様としておまつりするこの神社では、豊臣秀吉の馬印であるひょうたんを絵馬のモチーフにしているのです。
お狐様の絵馬
他にも形の変わった絵馬はあります。
同じく京都の伏見稲荷大社では神様のお使いの狐の形をした絵馬があります。
このように、お寺や神社によってまったく違う絵馬を楽しむことが出来ます。
おわりに
絵馬の書き方や由来について、お分かりいただけたでしょうか?
元々は本物の馬を奉納する風習が、いつしか絵のかかれた板を奉納する絵馬へと変化していったのですね。
絵馬にも様々なデザインのものがありますので、是非参拝した際には絵馬にも注目してみてくださいね。
絵馬に「絶対にこうしなければならない!」といった決まりはありません。
一人一人が、心をこめてお願い事を書くことが大切です。
また、お願い事が成就したら必ずお礼参りをしましょう!
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