ののみやじんじゃ
野宮神社
京都府 トロッコ嵐山駅
御前9時から午後5時
かつて日本では、天皇の代わりに神にお仕えする者として、未婚の皇女または女王から選定された斎宮(さいくう)が、三重県・伊勢にある「伊勢神宮」に派遣される慣習がありました。このとき、伊勢神宮へ行く前の1年間、斎宮の身を清める場所として機能していたのが現在の野宮神社です。
嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられており、黒木鳥居と小柴垣は平安の風情を醸し出しています。
また、源氏物語、謡曲野宮で、嵯峨野巡りの起点として多くの方が訪れられます。縁結び、子宝安産の神様としてあがめられており、多くの参拝者が訪れます。
黒木鳥居
野宮神社の鳥居は、樹皮のついたままの鳥居で、黒木鳥居といいます。この形式は鳥居の中で原始的で最も古いものです。
黒木の鳥居は、天照大神(あまてらすおおみかみ)に奉仕する斎王が、悪霊などにとりつかれないように建てられたもので、斎王を守ったと伝えられています。
10月に開催される斎宮行列や、クヌギの木の皮を剥かないまま使用した黒木鳥居、小柴垣、そして『源氏物語』第十帖「賢木(さかき)の巻」の、光源氏と六条御息所わかれの段。光源氏との結婚を諦めた六条御息所は、娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する。紫の上と結婚した源氏も、さすがに御息所を哀れに思って訪れるのが、この野宮である。近年では恋愛成就のパワースポットとしても有名で、参拝する女子会グループがとても多いこちらへ。才気がありすぎて源氏に疎んじられるも、一方的な恋愛感情や執着だけはどんどん募り、ついに源氏に捨てられることになるが、生霊となり、源氏の新しい彼女たちに次々と災いをなす六条御息所。彼女に恋愛成就をお願いなんかして大丈夫なの野宮神社?と他人事ながら心配になる。夫婦円満と、いま健康に暮らせてることを感謝し、木札を奉納してきました。
京都神社巡り⑩本日最後の神社。松尾大社からバスで渡月橋を渡り向かいました。風光明媚な嵐山、京都随一の人気スポット渡月橋。楽しみにしていましたが降りたバス停は渡月橋から結構離れてしまいました。バスの中から雰囲気だけ味わうことにしました。京風原宿あるいは京風旧軽銀座という感じではないでしょうか。あくまでも個人的見解です。「のみや」ではなく「ののみや」です。平安時代の斎宮が伊勢下向に備えて身を清めて生活する野宮の一つ。斎宮制度は廃れていくが神社として後世に残ってきた。
竹林の小径を歩いていくと土地柄か着物姿の観光客の多いこと。この風景にマッチしていました。神社自体は大きくなく、どこかひっそり感がいいのではないでしょうか。狭い境内に素こそごたごちゃ感は否めません。社務所で御朱印を戴きましたが、これもいたってシンプルなものでした。
テレビでよく見た竹林の小径
社号標
黒木鳥居
源氏物語の旧蹟 嵯峨野の宮
手水舎
神石(亀石)
境内社 野宮大黒天
拝殿
扁額
本殿
境内社 白峰弁財天
境内社 愛宕神社
詳細は不明ながらどなたかの奉納
嵐山を表現した「じゅうたん苔の庭」
境内社鳥居
白福稲荷大明神
境内社 大山弁財天
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