けんちょうじ|臨済宗建長寺派|臣福山
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まさにこの日、平和を祈って。
当時はただその一念だった。
3年後の今、夏が遠ざかって今感じることは少し違う:
建長寺の参道に並ぶ柏槙(ビャクシン)の古木は、禅の教えを体現したような存在として、多くの人が立ち止まる風景です。海岸近くの自然生の柏槙は、強い風に揉まれながらも幹が空洞化しても生き続ける生命力を持ち、荒々しくも力強い姿が禅の厳しさや不動の精神に通じるとされ、特に禅宗寺院で好んで植えられる樹木です。
建長寺の場合、天下門(総門)脇から三門・仏殿・法堂へと続く参道の両側に、推定樹齢750〜760年を超える古木が7〜10本近く並んでいます。これらは開山の蘭渓道隆が中国(南宋)から持ち帰った種を、建長寺創建(1253年)の際に蒔いたものと伝えられています。航空写真で見ると、伽藍が一直線に配置された中国禅宗様式の境内を、炎のように枝先を上に向ける柏槙が守るように立ち、圧倒的な迫力があります。
特に参道左側の中央に位置する一本は、幹周約6.5m、直径2mを超える最大級の古木で、ねじれた幹から太い枝が大きく広がり、空洞ができても勢いよく茂る葉が印象的です。通りがかりの人はその生命力に足を止め、荒々しさと「生きることの厳しさ」を感じ取るようです。一方、右側のものは火災などの歴史的影響で傷みが激しく、幹に大きな空洞ができ、樹皮が剥がれ、枝も少ないものもあります。それでも必死に炎のような枝葉を伸ばす姿から、760年という歳月の重みと、どんな逆境でも生き抜く力が伝わってきます。
この柏槙の姿は、禅の修行そのものを映しているように思います。厳しい風や火災に耐え、空洞を抱えながらも枯れず、ただ在り続ける――それは坐禅で雑念を払い、今この瞬間に留まるマインドフルネスの本質に近いのではないでしょうか。Jon Kabat-ZinnがMBSRで取り入れた「判断せずに気づく」姿勢は、こうした自然の古木が示す「あるがままの耐え抜く力」と重なります。現代の職場ストレス対策でマインドフルネスを導入する時も、結果を急がず、ただ呼吸に留まる練習が、結局は組織の持続力や個人のレジリエンスにつながる印象です。
ただ、禅の本質は「ご利益を期待せず、ただ坐る」こと。柏槙のように、腐朽しても生き続ける姿は、寄り添うだけではなく、決断と覚悟を伴う厳しさを思い出させてくれます。建長寺を訪れる機会があれば、この古木の前に立ち、760年の風雪を想像しながら、少し座ってみるのも一興かもしれません。








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