なむらじんじゃ
苗村神社のお参りの記録一覧

滋賀県の湖東・湖南地区の寺社仏閣巡りの5箇所目は、4箇所目と同じく蒲生郡竜王町に在る苗村神社です。
昨年8月に参拝しておりますので1年振りの参拝です。8/3は不動堂の不動明王立像(重文)が開帳されるため今回訪れた次第です。(毎年正月三ヶ日と8/3に開帳)
神社の由緒等は前回投稿分に記載しましたので今回は割愛します。
不動堂(収蔵庫)の不動明王立像は、明治初期の神仏分離までは境内に苗村宮庵室と呼ばれる僧坊があり、そこの護摩堂の本尊であったとの事です。
不動堂(収蔵庫)の戸口からの拝観となります。高さ約97cm、彫眼、彩色。平安時代末期~鎌倉時代初期の作。通常の不動明王の立ち姿とは違い、宝剣を持った右腕を後ろに引き、顯索を持つ左腕は捻って股の辺りに持ってきて、躍動感があり凄い迫力。この像がお賽銭だけで拝観できるとは有り難いの一言です。
前回参拝時は「苗村神社」と書かれた御朱印を頂いたが、不動明王等の別の御朱印があれば頂きたいと社務所へ行ってお聞きしましたが「苗村神社」のみとの事でしたので、今回は御朱印は頂いておりません。
楼門
龍神池と龍神社
手水
逆光だったので境内側からの楼門
拝殿
本殿、等
幣殿、奥に(西)本殿
左:十禅師社、右:恵比須社
右:八幡社、左:綾之社
不動堂の前に護摩炊きの準備
(15時から大護摩供)
不動堂(収蔵庫)
不動明王立像(重文)

垂仁天皇の代(2年~58年)にこの地を開拓した祖先を祀ったのが始まりと伝わる。
969年、古墳時代から祀られたいた本殿の西に大和國芳野金峯山から國狹槌尊(くにのさつちみこと)を勧請して社殿を造営した。これを西本殿と称し、従来の本殿を東本殿と称するようになった。
1017年朝廷に門松用の松苗を献上したことから、後一条天皇から苗村の称号を賜り、以降苗村神社と称した。
天正年間(1573年~1593年)には織田信長が馬鞍一具、太刀七振りを寄進したとする記録が残る。
かつて神仏習合していた名残で、境内に不動堂が残っている。
現在の西本殿は1308年の再建で国宝指定されている。
境内社十禅師社は室町時代中期の再建、境内社八幡社は 室町時代中期の再建、神輿庫は1536年の再建、楼門は1522年の再建、東本殿は室町時代中期の再建でいずれも重文指定されている。
拝殿
拝殿
中門
中門・西本殿
幣殿
西本殿
八幡社
八幡社
綾之社
十禅師社
十禅師社
恵比須社
楼門
楼門
神輿庫
神輿庫
護国社
護国社
龍神社
不動堂
大神宮
東本殿
佐々貴社・東本殿・天神社
佐々貴社・東本殿・天神社
佐々貴社・東本殿・天神社
佐々貴社
天神社

先の正覚院で今回の予定は終了でしたが、ナビを見ると目と鼻の先に有名な苗村神社があると知り、時間的余裕もありましたので苗村神社を参拝する事にしました。
祭神は、那牟羅彦神(ナムラヒコノカミ)、那牟羅姫神(ナムラヒメノカミ)、國狹槌尊(クニノサツチノミコト)。←西本殿
相殿神は、大國主神(オオクニヌシノカミ)、事代主神(コトシロヌシノカミ)、素盞鳴尊(スサノヲノミコト)。←東本殿
社伝によれば、垂仁天皇の御代の創祀とされる。(実在ならば古墳時代)。延喜式神名帳に長寸神社として載っているため平安時代には実在していた歴史ある神社。長寸(なむら)とは地名の那牟羅(なむら)と同音となるの字を充てたもので長寸神社とし、後に東本殿と称した。時代は進み、969年に奈良吉野の金峯山から國狹槌尊を遷座し社殿を造営、この社を西本殿と称した。(南北に通る県道・綾戸東川線を挟んで、東側に東本殿、西側に西本殿があります。)
社名は、朝廷に門松用の松苗を献上していた事から後一條天皇から苗村の称号を賜り、以降苗村神社と呼ぶようになったとの事です。
楼門前の鳥居の右側(北側)に駐車場がありましたので、停めさせて頂きました。
先ずは楼門のある西本殿から。とても立派で、頭でっかちと思えるほど大きな茅葺き屋根、重文の楼門です。楼門をくぐると左側に龍神池と龍神社、手水、少し先に不動堂(収蔵庫)。不動堂には重文の不動明王立像が収蔵されおり、正月三が日と夏祭りの8月3日だけ開扉されて拝観する事ができます。(何を隠そう私も観た事はありません。)
拝殿や本殿は90度右側に在ります。真ん中に拝殿、右側に重文の神輿庫、左側に社務所で、拝殿の奥に本殿。玉垣で囲われた中に国宝の西本殿を中心に、両脇に重文の十禅師社と重文の八幡社、手前両脇に恵比寿社と綾之社。玉垣の右側に護国社がありました。(ん?綾之社、先に参拝した神社は綾之神社、何か関係がある?無関係?)
西本殿前の向拝(?)中門(?)の梁に厄除猿と子守猿がありました。神社で初めて見ました。
それぞれの社に手を合わせてから社務所(授与所)へ行きましたが戸が閉まっています。盆休み明けだからなのか、まだ昼を廻ったばかりの時間帯なのに参拝者は私の他に1名のみと閑散。由緒ある神社なのにそんなものかなあと思いながら、呼び鈴を押して御朱印をお願いしました。ついでに不動明王像の事をお聞きしたら、投稿写真のパンフレットを頂きました。
西本殿を後にして東本殿へ向かいます。と言っても県道を跨ぐだけ。
鳥居の扁額には長寸神社と彫られています。木立の中を少し奥へ進むと開けた所に社が3つあり、真ん中に重文の東本殿、右に天神社、左に佐々貴社です。西本殿とは違い、至ってシンプルでした。それぞれに手を合わせてから駐車場に戻り、自宅への帰路に着きました。
御朱印
楼門(重文)
龍神池と龍神社
手水
不動堂(収蔵庫)
社務所で頂いた不動明王(重文)のパンフレット
拝殿
神輿庫(重文)
護国社
厄除猿
子守猿
奥に西本殿(国宝)
鳥居の扁額には長寸神社
真ん中に東本殿(重文)、右に天神社、左に佐々貴社

いつも通る道に大きな看板があり国宝苗村神社と書かれています。
以前その苗村神社さんの前を通った時にここだ‼️と思い寄らせて頂いたのですが、道路の反対側にも神社さんがある事に気が付かず、今回は両方行かせて頂きました。
西本宮さんはどっしりとした立派な楼門や御本殿があります。
東本宮さんは小さな森の中の神社さんみたいな感じです。
東本宮さんの周りには古墳群があるそうです。
立派な楼門です。
手水舎もアヒルさん達が可愛い💕
ご本殿です。
東本宮さんへの鳥居です。立派な楼門
東本宮さんです。

記念すべき500社目の投稿は苗村神社だぁぁ!!!
近江国蒲生郡の式内社「長寸神社」の論社で、東西に本宮を持ち、それぞれの本殿が国宝と重要文化財に指定されているという、歴史的資料をまるっと遺した貴重な神社だぜ!!!
《鳥居と社号碑》
こちらは西本殿です。現在も近郷33ヶ村の総社として仰がれてます。
《楼門》
見事な茅葺き屋根ですね。沙沙貴神社に負けてませんね。
《庭園》
《外拝殿》
《西本殿》
こちらが国宝に指定されています。また、寛仁元年(1017)から朝廷に門松の松苗を毎年献上していたことから後一条天皇さまから「苗村」の名を賜りました。
遥拝ターイム!
《鳥居》
こちらが東本殿のものです。扁額には「長寸神社」となってます。
《表参道》
《由緒書き》
《本殿》
☆チェックポイント!!
実は「長寸神社」として古いのは東本殿の方で、祖霊信仰から創建された神社とされています。
のちに、奈良の金峯山から国狭槌命さまが鎮座してできたのが西本殿です。なので、扁額が式内社記載時の名前なわけですね。
こちらは重要文化財です。
本日は能登川から竜王のアウトレットへ行く途中で奥石神社により、買い物後、近くの苗村神社(なむらじんじゃ)を参拝しました。5時近くでしたが御朱印をいただきました。別のコメントにもあるように西本宮(国宝)と東本宮(重文)が県道541を挟んで東西にあります。楼門が茅葺というグーグルのコメントのとおり、立派な茅葺でした。時代が安土なので国宝にはなりませんが立派な重文です。国宝の本殿他は鎌倉時代です。
わが愛知県三河地方唯一の国宝建造物も鎌倉時代なので、建造物はやはり鎌倉以前でないとなかなか国宝指定は難しいようです。
蛇足(今日9/3は昨日の2社をUPしました。明日から9/20までは、過去ものを毎日数件づつUPすれば、のべ100投稿にはなるかなと思っています。僕みたいのが90人いれば8888達成します)
楼門の茅葺
国宝(文化財看板がまぶしい)
神馬と州浜紋です
東本殿は地味ですが、桃山重文です。

#苗村神社
ご祭神はナムラヒコの神、ナムラヒメの神、クニノサツチの尊、オオクニヌシの神、コトシロヌシの神、スサノヲの尊。
#那牟羅彦神 #那牟羅姫神
パンフによれば、神社の創建当初からのご祭神は、ナムラヒコの神とナムラヒメの神の2座。この地の産土神だそうだ。主なご神徳は夫婦和合と諸願成就とある。
#國狹槌尊
日本書紀では国狭槌尊。7世代からなる”かみよななよ”の第2世代。
古事記では”かみよななよ”に含まれない。日本書紀で第3世代と第4世代にあたる神様が古事記では1世代ずつくり上がり、第4世代として日本書紀には登場しないツノグイの神とイクグイの神が入る。第5世代以降は共通だ。
古事記では、オオヤマツミの神とカヤノヒメの神の御子として、国之狭土神という名が挙がるが、日本書紀の国狭槌尊と同一神か否かは知らない。
苗村神社のパンフには、クニノサツチの尊は吉野の金峯山から勧請されたとある。だが僕の知る限り、吉野に彼を祀る神社は無い。
吉野といえば、各地の金峯神社の多くでご祭神とされる、カナヤマヒコの大神が地主神だと聞いたことがある。そのカナヤマヒコの大神を祀る神社に南宮大社(岐阜県不破郡垂井町)があるが、あちらのご祭神の1座がミノの命(見野命)。そして日本書紀には、クニノサツチの尊の別名としてミノの尊(見野尊)という名が挙がる。
何か関係があるのだろうか。
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