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Gauche Ingalls
2024年01月13日(土)
712投稿
#膳所神社
ご祭神はトヨウケヒメの命。
#豊受比売命
トヨウケヒメの命の固有のエピソードとして書籍でよく紹介されるのが、”奈具の社”の話。これは丹後国風土記逸文に収録されているのだが、こちらではトヨウケヒメの命ではなく、トヨウカノメの命と記載される。
丹後の国に”ひじ山”という山があり、その頂上に”まな井”という井戸があって、そこに舞い降りた天女の1人がトヨウカノメの命だと。彼女は老夫婦に羽衣を隠されて帰れなくなり、無理やり養子にされた。その後追い出され、傷心のままさまよった末に”奈具の村”に迎えられ、心の平安を得た。その後”奈具の社”に祀られたと。
摂津国風土記逸文にも、トヨウカノメの神が登場する。かつて稲倉山を台所にしていたが、事情があってやむを得ず、丹波の国の”ひじのまない”へ帰ったと。
どちらかが他方を参照したとしか思えないくらい、綺麗に物語が接続されている。なお、丹後は8世紀に丹波から分割されて成立したらしい。
籠神社(京都府宮津市)によれば、上記の”奈具の社”とは、あちらの奥宮・真名井神社のことだそうだ。主祭神はトヨウケの大神。
まあ、風土記ではトヨウカノメの命が丹後で初めて出現したのが”まない”で、最終的にたどり着いたのが”奈具の村”だというのに、なぜ”奈具の社”を真名井神社と呼ぶのか、という疑問はある。
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