「大祓(おおはらえ)」は毎年六月と十二月に、宮中を始め全国の神社で絶え間なく斎行されています。
大祓とは、おのれの我儘(わがまま)などを取り去り、本来の自己に立ち返り、不浄を清浄にして不完全なことを完全にし、不良を善良にすることです。更には災厄を除き、幸せと平和をもたらし、新しい生命の出現と発展を願うものとされ、自身の罪穢れを「人形(ひとがた)」に移し、神社に納めて身代わりとして大祓を受けます。
茅の輪神事
神代の昔、素戔嗚尊が旅の途中土民の蘇民将来に一夜の宿を求められました。蘇民将来は貧しい身であったが快く尊をおとめしました。
年を経て再び訪れ「若し天下に疫病が流行した際には茅(ちがや)をもって輪を作りこれを腰につけておけばそれを免れるであろう」と教えられました。この故事に基づき茅の輪を作りこれをくぐれば災厄を免れるという信仰が生じた。
唱えことば
・水無月の なごしの祓する人は
千歳の命 延ぶというなり
・蘇民将来(そみんしょうらい)。蘇民将来。(繰り返し)
茅の輪設置期間 6月25日~7月2日