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三津厳島神社の日常(186回目)愛媛県三津駅

11月1日の言葉「親と子供は同い年(おないどし)」

投稿日:2021年11月01日(月)
11月は七五三の月です。
七五三参りは、平安時代に始まり室町時代頃に定着したといわれる習慣です。
男女3歳の「髪置(かみおき)の儀」(それまでそっていた髪を伸ばし始める)男児5歳の「袴(はかま)儀(ぎ)」(袴を着け始める)女児7歳の「帯(おび)解(と)きの儀」(ひもで着けていた着物を帯で締め始める)

それぞれの儀式の名残りが七五三詣りです。

今の子供は生後から7歳まですくすくと育ちますが、江戸時代頃までは医療も不十分で7歳までに亡くなる子も多く「7歳までは神のうち」7歳までは神様の領域でお葬式もあげなかったようです。

そういう状況ですので、七五三を祝う気持ちも「よくぞここまで育ってくれた」と思う心と喜びで一杯だったことでしょう。

考えてみますと、人は子供が生まれて初めて「親」になります。

実年齢が何歳であろうとも子供が一歳ならば、親としての年齢も一歳です。

親は子供とともに育児経験を積みながら親として成長していきます。

しかし、「親と子供は同(おな)い年」と言っても、親にはある程度の権威がなければならないのも確かです。

親に権威がないと、子供は基準となるものを見つけて成長することが出来ません。

その権威とは親が社会の中で子供のモデルになるような生き方をする事から生まれます。

子供は親の姿をよく見ています。
家の中や外出先などで、親として子供のお手本となるような生き方を心掛けていると、子供はそれを目にして「お父さん、お母さんのように生きたい」と思うようになります。

そうすれば、子供に対して親が「ああしろ、こうしろ」と強制しなくても、子供は自主的に目標を見つけて成長していくことでしょう。

先に生きると書いて「先生」と読みます。子供にとって自分の周(まわ)りの誰もが「先生」です。

親だけでなく身近な祖父母、叔父さん叔母さん、地域に生きる年配の方々も同様でしょう。

子供にとって親や身近な人の生き方が一番影響を与えます。自分の生き方、後ろ姿が常に皆に見られている、そして影響を与えているという気持ちで毎日を過ごしたいものです。

自分の行動や言動、後ろ姿を意識しながら、より一層神様の御加護を頂ける様に、お互いに努力して参りましょう。                   
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