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三津厳島神社の日常(179回目)愛媛県三津駅

10月15日の言葉「3人のレンガ職人の話」

投稿日:2021年10月15日(金)
10月15日の言葉は3人のレンガ職人の話です。

旅人が歩いていると、一人の男が疲れた顔でレンガを積んでいた。

「ここで何をしているのですか?」

「何ってレンガ積みに決まってるだろ。
 暑い日も寒い日も一日中レンガ積みさ。腰は痛くなるし、何でこんな事ばかりしなきゃいけないのか。
 ついてないね。もっと気楽にやってる奴らもいっぱいいるのに」  

旅人はその男に慰めの言葉を残して歩き続けた。

今度は一生懸命レンガを積んでいる男がいた。 

「ここで何を?」
「俺はここで大きな壁を作ってるんだ」
「大変ですね」
「そんなことはないよ。この仕事のおかげで家族を養(やしな)えるし、ご飯も食べられる。大変なんて言ったらバチがあたるよ」 

旅人は男に励ましの言葉を残し歩き続けた。

今度は楽しそうにレンガを積んでいる男がいた。

「ここで何を?」
「歴史に残る偉大な大聖堂を造ってるんだ」 
「大変ですね」
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け悲しみを癒(いや)すんだ。素晴らしいだろ」

旅人は男にお礼の言葉を残して、歩き続けた。10年後、旅人は同じ場所を訪れた。

一人目の男は相変わらず文句を言いながら、疲れた顔でレンガを積んでいた。

二人目の男は賃金は高いが危険も伴う屋根の上で、一生懸命仕事をしていた。

三人目の男は現場監督として多くの職人たちを育て上げ、完成した大聖堂に男の名前が付けられていた。  

     

旅人の話

「ずっと文句を言いながら仕事をして毎日へとへとだった。
 仕事に感謝することを増やしたら、ずいぶん楽に仕事ができるようになった。
 ある日、私の中に夢や目標や使命感が芽生えた時から何をするにも楽しく変わってきた。
 さらに何でも楽しめるよう私の思いをコツコツ磨きながら私のレンガを積み上げます。」 

仕事に対する思いや姿勢の違いで人生も変わってくるという話、身にしみます。

今一度自分自身を振り返りながら、お互い充実した一日を送りたいですね。
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