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三津厳島神社の日常(110回目)愛媛県三津駅

5月1日の言葉「常若(とこわか)」

投稿日:2021年05月01日(土)
五月朔日(ついたち)の言葉は「常若(とこわか)」です。
新緑の美しい時候になり、県内各地で春祭りが行なわれておりますが、
今年もコロナの影響でいろんな行事や催しが縮小されそうです。
「ステイホーム」ならぬ「エンジョイホーム」でもう少し我慢の生活を続けましょう。

春祭りの「春(はる)」は弓矢や糸を思いっきり引き絞った状態、すなわち手を緩めれば、反動で飛んでいくという、内なるエネルギーが充満して外へ出ようとする状態をさしております。
当社の境内の楠木(くすのき)も古い葉や枝が全部落ちて、新芽から新しい枝葉に替わろうとしています。
古い葉や枝が新しいものに生まれ変わる事によって、樹木全体の命が何百年と続いていく訳です。
約60兆個と言われる私たちの細胞も皮膚が約28日、筋肉系は約2カ月で新しい細胞に生まれ変わると言われております。
それにより時間をかけて、体質を改善する事が可能になる訳です。
そして常に新陳代謝する事により、人間としての命が続いていきます。
こう考えると生命の不思議さや神秘を感じますね。

このように「繰り返し再生する事で常に若々しさを維持していく事」を、神道では「常若(とこわか)」と申します。

神社では毎日、日供祭(にっくさい)、
毎月、月次祭(つきなみさい)というお祭りが斎行され、地域住民の幸福と地域社会の発展をお祈りしておりますが、これも繰り返し行う事で、新たな御加護を頂くという「常若」の考え方によるものです。

20年に一度、新しい社殿を建て替え、神様を御遷(うつ)しする「伊勢神宮」の「式年(しきねん)遷宮(せんぐう)」や毎年新しいお札やお守りを受けて御神威を新たにする事、お正月に初めて汲む水を「若水(わかみず)」と言ったり、お飾りの松を「若松(わかまつ)」と言ったりする事も「常(とこ)若(わか)」の思想からきております。
毎日、毎月、正月、春祭り、夏祭り、秋祭りと節目節目に新たな気持ちで神様をお祭りして、また新たに神様の御加護を頂くわけです。
「おかげさま」という言葉は神様という偉大な存在の「お陰(かげ)」で私たちがお守り頂いている事への感謝の気持ちを込めて丁寧語の「さま」をつけた言葉と言われています。
毎朝御神前に向かって
「おかげさまで新しい日を迎えました。今日もよろしくお守り下さい」
と新鮮な気持ちで一日を始めましょう。
日に新た、日々に新た、いつも新鮮な気持ちで一日を始めれば、毎日が悔いのない日、良き日となる事でしょう。
一日一日の積み重ねが充実した人生につながります。

心の豊かさは謙虚な心から始まり、感謝の心により倍増します。
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すてき

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