ずいりゅうじ|曹洞宗
瑞龍寺のお参りの記録一覧(3ページ目)
#瑞龍寺
ご本尊は釈迦如来。
#釈迦如来
釈迦三尊というと中尊が釈迦如来、右脇侍が普賢菩薩、左脇侍がモンジュ菩薩という組み合わせが紹介されることが多い。だが広辞苑で釈迦三尊を引くと、脇侍は薬王菩薩と薬上菩薩、または十大弟子のうちアナン尊者とカショウ尊者が務める場合もあるという。ちなみにここ瑞龍寺は普賢菩薩とモンジュ菩薩だ。
ボン天と帝釈天が釈迦如来の脇に控えることがある、と複数の本で見た。確かに、梵天勧請の逸話があるように、彼らは天部に属する仏様の中でも特に、釈尊との関わりが深い。そのはずなのだが、僕が参拝した場所に限って、中尊がお釈迦さまだったことが一度もない。
唐招提寺(奈良県奈良市)では、ご本尊のルシャナ仏を挟むのがボン天と帝釈天。ルシャナ仏と釈迦如来はイコールだともいうが、それを言い出したら――という気はする。
金剛宝寺(和歌山県和歌山市)では、ご本尊の十一面観音の左右に立つ。その他、脇侍とは呼ばれていないが、蓮華王院(京都市東山区)だとお堂の中央いちばん奥の大きな千手観音の左右に並んでいる。
此方のお寺さんは、親父が参拝し頂いた御朱印になります。
二人三脚で始めます!
凪と彦さんの記録②
平成25年12月4日参拝記録
富山県高岡市に建つ寺院。瑞龍寺(ずいりゅうじ)
創建 慶長19年(1614年)
曹洞宗 山号は高岡山。御本尊は【釈迦如来尊】
開基は加賀前田家3代目当主前田利常公。開山は広山恕陽(こうざんじょよう)。
高岡城を築城して、この地で亡くなった前田家2代目当主、前田利長を弔もらう為に建立されたとの事。
仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として、平成9年(1997年)に国宝に指定されました。
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲く街-人・技・心-の構成文化財として日本遺産にも認定されているとの事です。
画像検索をしてみたら、とても広いお寺でした。当時は加賀前田家の手厚い保護を受けて寺領300石を有する大寺だったらしいです。
流石加賀前田家の菩提寺だというのが画像を見た率直な感想です(^^;)
#瑞龍寺
法堂にウスサマ明王を祀る。
#烏瑟沙摩明王
梵語でウッチュシュマ。真言は「オン クロダノウ ウンジャク」など、種子はウン。経典によっては、五大明王や八大明王の一員とされることがある。別名を穢蹟(えしゃく)明王、浄身(じょうしん)明王など。
写真の御朱印には、瑞龍寺で祀られている像を写した御姿が捺されている。よく見ると、明王の足元でアナグマみたいな頭を持った生物が縄か何かで縛られ、正座して彼を見上げている。怒り飛ばされているように見えるが、実際、折伏の最中らしい。
アナグマではない。本当は猪だ。伊之助でもない。あいつは関節外して自力で脱出できる。
何かの本に金剛猪頭(こんごうちょず)天と書いてあった。
金剛猪頭天。別名を金剛面天とも。密教大辞典によれば、教王経という経典には縛羅賀と表記されていて、梵語のヴァラーハの音写らしい。ヴァラーハはインド神話だと、最高神の一角をなすヴィシュヌの化身の1つ。
金剛界マンダラに、天部に属する20尊の仏様で構成された、外金剛部二十天という一団が登場する。帝釈天やビシャモン天のほか、クマラ天も所属するグループだ。クマラ天はここ瑞龍寺にも祀られている、イダ天の別名。
二十天のうち6尊は、象または猪の頭を持つ。歓喜天を首領とする、ビナヤキャと総称される集団だ。その中の1尊が金剛猪頭天だ。
#瑞龍寺
大庫裏(おおぐり)にイダ天を祀る。
#韋駄天 #鳩摩羅天
インド神話で、シヴァとパールヴァティーの子にカールッティケーヤという神様がいる。別名はスカンダ、クマーラ、マンガラなど多数。
スカンダは私建陀(しけんだ)天と、クマーラはクマラ天と漢訳された。だが私建陀天はその後、1文字めを省略して建駄天に、さらに写本の転写ミスで韋駄天となり、最終的にそれが定着したそうだ。
イダ天の真言は「オン イダテイタ モコテイタ ソワカ」。イダテイタはイダ天とは関係ない。梵語の原文だとヴィダティ。最後のタは、次のモコテイタと韻を踏むために中国で勝手に付け加えられたそうだ。モコテイタは梵語でマハードータ。
日本仏像大全書によれば、イダ天とクマラ天はイコール。胎蔵マンダラや金剛界マンダラに登場する時は、いずれもクマラ天と呼ぶ。
仏さまカードというオラクルカードの解説書によれば、イダ天は大自在天の子。大自在天はシヴァのことだ。
インドでは火星をマンガラという。ローマ神話のマルスと同様、スカンダは軍神にして火星の神。
星の神々は九曜星として日本にも伝わった。全員、胎蔵マンダラに姿を見せる。このうち火曜は、梵語だとアンガーラカ。インド神話伝説辞典には、アンガーラカはマンガラの別名とある。が、火曜をイダ天やクマラ天とイコールとする本は全く見ない。日本にはそういう伝承は無いと思う。
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