伊崎寺

滋賀県 能登川駅

伊崎寺入口
駐車場はこのそばにあり、レンタカーをそこに停めました。
赤コンバスというのも通ってるんだけど、市民のためのコミュニティバスなので、混んできたら観光客は田んぼの真ん中でも降ろされチャウんだと、御護摩に来た方が言ってました😱ｿﾘｬｺﾜｲﾜ

入口の石仏さん🥰
再会できて嬉しい〜〜

さて、ここから緩い坂をアップダウン繰り返しながら、オバチャンの足で20分ほど

おっ、手すりが付きましたネ。
右側は琵琶湖へ落ち込む崖です😓

きこえるのは鳥のさえずりと自分の足音だけ
越し方を振り返りつつ、1人歩みます。

ここで伊崎寺の解説をば。
貞観年間(859〜876)に相応和尚が寺院を創建、自作の不動明王を安置されました。
比叡山延暦寺の支院で、比叡山明王院・葛川明王院とならぶ天台修験の三大聖地です。
この３つの寺院を地図上で結んでみると、きれいな三角形になるんデスヨ☝️

繁みのあいだから琵琶湖がちらちら

赤い幟旗が続きます。
ワタクシもいつか寄進したいナ。

「出迎不動」
参道のちょうど中間あたり。
大きな岩の上に祠があり、役行者さんが祀られています。

役行者さんがこの地を訪れた時、イノシシに導かれ、行場としたそうです。
ゆえに「猪先(いさき)」寺という名に。

もうすぐです。
建物が見えて来ました。

お迎え地蔵さん

庫裡です。
きゃー、なつかし☺️

すこし時間があるので、山門に降りてみましょう。
右手の…

切り立った石段の下にあるのが山門。
湖に向かって建っています。
けっこう急です。
石もゴツゴツして難儀しました💦

この石段、かつて大河ドラマ「江」のロケで織田信長役のトヨエツが座ったんダヨ。

琵琶湖のほとりに出ます。
昔は舟でお参りに来る人が大勢いて、船着場があったんですって。

扁額には「姨倚耶(いきや)山」と揮毫が。長命寺さんと同じですね。

御護摩の時間になりました。
御本堂に急ぎましょう💨

手前にお稲荷さんが祀られています。
後ほどゆっくり参りましょう🙏

鐘楼
除夜の鐘はどんな音がするのかな。ききたいな☺️

現在の御本堂は1813年に建てられたもの
伊崎寺の不動明王坐像は平安中期の作。
国の重要文化財に指定され、延暦寺の国宝殿に収蔵されています。写真で見ると、意外にも優しいお顔のお不動様です。
現在、御本堂に安置されている御本尊は享保年間に奉安された不動明王坐像です。こちらは火焔を背にした猛々しい御姿。

信者さん達がもう集まっていました。
ワタクシもいそいで中に入ります。
伊崎寺は千日回峰行を満行した阿闍梨様が住職を務められていて、2008年からは天正年間以降48人目の大行満大阿闍梨である上原行照様が務められています。

神聖な護摩供のあと、阿闍梨様からアタマと両肩にお数珠でポンポン。ありがたく御加持をいただきました🙏
不動明王のパワーをいただいたゾ〜〜❗️

堂内を出て、諸堂巡拝です。
阿闍梨様について棹飛堂の方へ向かいます。

地主権現様へ🙏

急な石段を下り…
阿闍梨様、足がお速い〜〜💦
そりゃ、あの千日回峰行をなさったんだものネ😅
ﾂｲﾃｹﾅｰｲ

棹飛堂です。
巨大な岩に張り付くように建っています。

御堂の背後の巨岩
役行者がこの岩を不動明王であると感得し、棹飛堂(護摩堂)を建立したといわれています。

ぎゃー😱　た、高っ❗️
下の方に見える、アレが毎年8月1日の千日会に行者さん達が飛び降りる棹です。

湖面まで10mくらいあるのかな？
日頃から鍛えあげてる行者さんの「捨身(しゃしん)の行」とはいえ、飛び降りるのは怖いよォ😱😱
棹飛びの様子はYouTubeで見ることができます。

護摩堂内部
お不動様の巨岩が奥正面に。

捨身の行はイチ衆生にはムリです。ありがたく手を合わせて感謝するにとどめます🙏
…に、しても美しい眺めだなァ。
遥か向こうの山は比良山地かな。

護摩堂での参拝を終え、石段をまた本堂方向へ戻り…

お地蔵様にご挨拶して

お稲荷様にお参りです。

諸堂巡拝のあと、庫裡にて阿闍梨様がお茶をたててくださり、信者さん達と歓談しました。

ワタクシ以外は毎回御護摩に来ている方々で、阿闍梨様も気さくにお話しされていました。
新参者のワタクシにも「どちらからみえたんですか？」など、優しく話しかけてくださったので、ついアガッてしまい💦「阿闍梨様とワタクシは同い年で〜す」などとトンチンカンなことを喋ってしまひまひた😳
小一時間ほどのご接待、とても楽しかったです。
最期にお供物のお下がりをいただき、庫裡を辞しました。

伊崎寺の紅葉
もみじはないけど、琵琶湖が見えて、とてもきれい。

この風景を眺めながらの御護摩、ぜひお勧めします。
伊崎寺のHPに予定が載っていますので、ご参考に💡

あ〜〜いいお参りだったなァ。
11月は相応和尚のご遷化された月。心に感じるものがあります。
また俗な言い方をすれば「推し」に会えたファンの気分も🥰
またかならずお参りします。

お寺さんの下付近から見た眺め。
豊かな農地が広がっています。その向こうは琵琶湖です。

公共交通機関は使わず、1人で車で来ました。
こちらが駐車場。かなり広いです。
車以外では近江八幡駅からバスで30分ほどのようです。

参道の入口です。
昼なお暗く、灯りがともっています。

車はこの手前まで。
勾配を繰り返しながら、1キロほどを歩きます。それほどきつい坂ではありません。

石仏さんがお出迎えしてくれました。

しん、と静まりかえった参道。
風すらも音を止め、自分の足音だけがこだまします。

日常を忘れ、自分を振り返る時間…

出迎不動様。
参道の途中にあり、祠には役行者様が祀られています。

長い参道をたどりついた先に御本堂。

一昨年の台風では大きな被害があったようで、修理をしている最中です。

御手水です。

御本堂手前のお稲荷様。

御本堂です。
それほど大きなお寺さんではありません。
信者さんが20人ほども座ればいっぱいになってしまうほどです。
阿闍梨様の御護摩に合わせて、信者さんみんなで不動明王御真言や般若心経など、伊崎寺の勤行次第を手にお経を唱えます。
まるでオラトリオのように感じました。

御護摩の後、阿闍梨様の御加持を頭と両肩にいただきました。
その後、皆さんと棹飛び堂に向かいます。

御本堂横から棹飛堂へごつい石段を下ります。

棹飛堂が見えてきました。

右側は断崖です。
写っていないけれど、御堂は崖にめり込むように建っています。

たいへん危険です。
もちろん一般人は飛び込み禁止。

湖からは船でないと見られないけど、断崖絶壁に建っているのがお分かりになるでしょう

真正面に琵琶湖が…

棹飛堂から覗きこむと、行者さんの飛び込む棹が…
(どひゃーーー！た、たかいっ) ← 心の声

毎年8月1日に行者さんが1人ずつ湖に飛び込みます。
これは「捨身の行」といい、衆生の様々な願いを背負い、我が身を捨てて竿の先端から飛び込み、また陸に還る(生まれかわる)、再生の意味がある行ということです。

遥か向こうは比良山地でしょうか。
下を見ていると目眩がしますが、琵琶湖の彼方に目を転じると絵のような美しさ。

棹飛堂に手を合わせ、御本堂に戻ります。
お地蔵様が見送ってくださいました。

ちいさな祠になごみます。

まだ頭の中でお不動様の御真言が聴こえています。

御真言以外、なにも考えられない…
こんな経験は初めてです。

またいつか、お参りに来たい。
コロナがおさまったら、きっと。
ありがとうございました。

御朱印はありません。
が、満行され不動明王の化身となられた大阿闍梨様に御加持をいただけて、もうそれだけでありがたかったです。