天台宗
伊崎寺のお参りの記録一覧
新型コロナウィルスの蔓延がまた拡大しつつあるこのような時に、ずっと前からお参りしたかった伊崎寺さんに1人向かいました。
比叡山明王堂、葛川明王院とならぶ天台宗修験の聖地です。
比叡山千日回峰行を満行された北嶺大行満大阿闍梨のお一人、上原行照様がご住職をされています。
あらかじめHPでお護摩の日を調べてうかがいました。
開始の13時に間に合うよう、ゆとりをもって着くようにしましたが、御本堂にはすでに信者さんが集まっておられました。初めてのことで戸惑っていると、皆さん来慣れているのか、ご親切に色々おしえてくださいました。
純白の衣をお召しになった上原大阿闍梨様の朗々たるお声は素晴らしく、燃えさかる不動明王の焔の中に溶け込んでゆくようです。
信者さん達と御真言を唱えつつ、阿闍梨様のお背中越しに不動明王様に一心にお祈りをしていると感動で胸がいっぱいになり、自然と涙がこぼれていました。
願わくば世に蔓延る疫病の治まらんことを。
悲しみ苦しみに泣く衆生をお救いください。
お寺さんの下付近から見た眺め。
豊かな農地が広がっています。その向こうは琵琶湖です。
公共交通機関は使わず、1人で車で来ました。
こちらが駐車場。かなり広いです。
車以外では近江八幡駅からバスで30分ほどのようです。
参道の入口です。
昼なお暗く、灯りがともっています。
車はこの手前まで。
勾配を繰り返しながら、1キロほどを歩きます。それほどきつい坂ではありません。
石仏さんがお出迎えしてくれました。
しん、と静まりかえった参道。
風すらも音を止め、自分の足音だけがこだまします。
日常を忘れ、自分を振り返る時間…
出迎不動様。
参道の途中にあり、祠には役行者様が祀られています。
長い参道をたどりついた先に御本堂。
一昨年の台風では大きな被害があったようで、修理をしている最中です。
御手水です。
御本堂手前のお稲荷様。
御本堂です。
それほど大きなお寺さんではありません。
信者さんが20人ほども座ればいっぱいになってしまうほどです。
阿闍梨様の御護摩に合わせて、信者さんみんなで不動明王御真言や般若心経など、伊崎寺の勤行次第を手にお経を唱えます。
まるでオラトリオのように感じました。
御護摩の後、阿闍梨様の御加持を頭と両肩にいただきました。
その後、皆さんと棹飛び堂に向かいます。
御本堂横から棹飛堂へごつい石段を下ります。
棹飛堂が見えてきました。
右側は断崖です。
写っていないけれど、御堂は崖にめり込むように建っています。
たいへん危険です。
もちろん一般人は飛び込み禁止。
湖からは船でないと見られないけど、断崖絶壁に建っているのがお分かりになるでしょう
真正面に琵琶湖が…
棹飛堂から覗きこむと、行者さんの飛び込む棹が…
(どひゃーーー!た、たかいっ) ← 心の声
毎年8月1日に行者さんが1人ずつ湖に飛び込みます。
これは「捨身の行」といい、衆生の様々な願いを背負い、我が身を捨てて竿の先端から飛び込み、また陸に還る(生まれかわる)、再生の意味がある行ということです。
遥か向こうは比良山地でしょうか。
下を見ていると目眩がしますが、琵琶湖の彼方に目を転じると絵のような美しさ。
棹飛堂に手を合わせ、御本堂に戻ります。
お地蔵様が見送ってくださいました。
ちいさな祠になごみます。
まだ頭の中でお不動様の御真言が聴こえています。
御真言以外、なにも考えられない…
こんな経験は初めてです。
またいつか、お参りに来たい。
コロナがおさまったら、きっと。
ありがとうございました。
御朱印はありません。
が、満行され不動明王の化身となられた大阿闍梨様に御加持をいただけて、もうそれだけでありがたかったです。
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