はせでら|真言宗豊山派|豊山( ぶさん )
長谷寺のお参りの記録一覧
【豊山(ぶさん)神楽院(かぐらいん)長谷寺(はせでら)】
本尊:十一面観音
宗派:真言宗豊山派
開基:道明(どうみょう)
~百寺巡礼:五木寛之氏が選んだ百の名刹 第2番~
長谷寺は、「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)」と万葉集にうたわれているように、この地を昔は豊初瀬(とよはつせ)、泊瀬など美しい名でよばれていた。のちに「長谷」も使われるようになり、現在は、地名は初瀬、寺の名前は長谷となったという。
寺伝によれば、686(朱鳥(しゅちょう)元)年、第40代 天武天皇(在位:673-686)の勅願によって、河原寺(かわらでら)の僧・道明が「銅板法華説相図(どうばんほつけせつそうず)」を現在の五重塔の近くに安置した。これが「本長谷寺(もとはせでら)」。その後、第45代 聖武天皇(在位:724-749)の命を受けた徳道(とくどう)という僧が727(神亀(じんき)4)年、いまの本堂のところに伽藍を造営し、十一面観音立像をつくって祀った。これが「後長谷寺(のちはせでら)」で、この二つが一緒になって長谷寺が成立したと考えられている。
徳道上人は観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖となられた大徳(だいとく)であり、それ故に当山は三十三所の根本霊場と呼ばれている。
長谷寺は、今では関係寺院三千ヶ寺を有する真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三所八番札所として檀信徒は約三百万人、四季を通じて「花の御寺(みてら)」として多くの人々の信仰をあつめている。
~『百寺巡礼 第一巻 奈良』五木寛之(講談社、2003)~
西国三十三所観音霊場(第8番札所)、大和路秀麗 八十八面観音巡礼 で参拝。
今の季節、花はないだろうと思っていましたが、冬の風物詩、わらぼっちをかぶった冬牡丹が花を咲かせていました。
【冬牡丹と登廊】
【参道】
~参道を歩いているときから、奈良の他の大きな寺の門前とは雰囲気が全然違う。両側に並んだみやげ物店や旅館なども、非常に庶民的だ。湯葉、吉野葛、三輪そうめん‥‥‥。店先で草餅を蒸している店から美味しそうな香りが漂ってくる。~
【寺号標】
【参道】
【手水舎】
【仁王門】
【仁王門】
「長谷寺」額字は後陽成天皇の御宸筆(しんぴつ)。
【仁王門】
仁王門をくぐると、すぐに登廊。
【登廊】
【登廊】
【手水舎】
【手水舎の龍】
【蔵王堂】
【登廊】
【登廊】
【愛染堂】
【手水舎】
【手水舎の龍】
【本堂】
国宝。1650(慶安3)年に徳川家光に造営された大殿堂。
【本堂】
10mを超す本尊(十一面観世音菩薩立像)を参拝する礼堂。
~長谷寺に詣でて、あの巨大な十一面観音菩薩と対面して両手を合わせる。そのとき、ふと声なき声を耳にする。「あなたは、こうして存在するだけでいいのだよ」「生きているだけで意味があるのだよ」誰かが自分を見つめ、そうやさしく語りかけてくれている気がする。そうすると、つらくて苦しい生活のなかでこころが落ち着く。もちろん、それでも人生の苦悩はつきない。では、いったいなにが変わるのか。たぶんそれは、苦しみながらもそれに耐えていける、ということではないか。~
【本堂】
【本堂】
【本堂】
【鐘楼】
【本堂】
懸造り(舞台造り)の大建築で観音堂、大悲閣ともいう。
【本堂】
【本堂】
【本堂から見る五重塔】
【本堂から見る開山堂】
【開山堂】
【開山堂内陣】
【大黒天】
【弘法大師御影堂】
【弘法大師御影堂扁額】
【本長谷寺】
【本長谷寺扁額】
【五重塔】
【三重塔跡】
【五重塔から見る本堂】
【本坊山門】
【本坊】
【本坊】
【本坊】
【本坊から見る本堂】
【参道】
【西国三十三所観音霊場御納経帳】
【十一面観音菩薩:参拝朱印帳】
★高さ10mを超える、霊験あらたかな観音さま★
日本最大級の木造仏で、10mを超す大きなお姿をしておられます。 右手に衆生を救う錫杖、左手に水瓶を持って、方形の大盤石という台座に立つ姿は、 全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を十分に伺わせています。 6世紀初め、洪水が起きて琵琶湖のほとりにただならぬ巨木が流れ着きました。 それをもらい受けた徳道(とくどう)上人が、万民の幸せを願って十一面観音を造ることを誓い、 天平元年(729)に完成したと伝えられます。(HP大和路秀麗 八十八面観音巡礼より)
真言宗豊山派の総本山、十一面観世音菩薩がご本尊のお寺です。
秋の紅葉の時期、春の牡丹の時期には特別拝観や法話会などが催されています。法話会は仁王門を入ってすぐ左手にある歓喜院で行われます。
歓喜院は長谷六坊の一つに数えられた子院です。永禄十四年(1701)第十四世英岳能化により再建されました。かつては貴族や上流武士の宿舎として、現在は僧侶の研鑽の道場として利用されています。堂内にはご本尊と同じ姿をした十一面観世音菩薩さまと脇侍の難陀龍王さま、雨寶童子さまがお祀りされています。
真言宗中興の祖、興教大師覺鎫上人の八百年御遠忌を記念して昭和十七年、当時の東京都台東区自性院住職、永長僧正により建立された、茄藻庵という茶室です。こちらの茶室は歓喜院の堂内に入った時にしか正面から見られません。永長僧正の故郷、埼玉県草加市が名前の由来だそうです。
国宝の本堂の周りの紅葉も色づいてきました。
本坊大講堂の大玄関が開けはなたれ、廊下を通して裏庭の紅葉が見えるようになっていました。
私は写真の撮影は下手なのですが、インスタ映えスポットのようで、大勢の人が撮影していました。
長い階段の廊下と紅葉が有名なお寺です。
紅葉が見頃ということで行ってきました。今年はずっと暑かったからか、紅葉している木・すでに落葉した木・まだ青い木がまばらな状態でしたね…。
最寄りの近鉄・長谷寺駅からが参道になっており山門まで20分ほど歩きます。行きは下りが多めですが帰りは上り坂と階段で息切れしました。
五重塔と紅葉
御朱印各種300円
愛染明王の御朱印(菊回廊実施中の限定御朱印)
山門の彫刻
有名な回廊
お手水
本殿
長谷寺の舞台
五重塔の周りが一面紅葉している写真をよく見かけますが、緑の木や落葉している木がチラホラ…
五重塔の周りよりこちらの方が紅葉していました
光の当たり方が綺麗でした
鐘楼
愛染明王
花回廊は菊
三面大黒天
長谷寺の弘法大師さまをお祀りする御影堂の法要に参拝しました。
弘法大師誕生一千二百五十年の記念法要が、行われるお堂です。令和5年は末寺の僧侶が集まり、たびたび記念法要が行われます。
普段から正面のガラス戸越しに弘法大師さまをお参りできるお堂ですが、この日はすべての扉が開けはなたれ、ちがった雰囲気の様子を見ながらお参りできました。
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