奇数を探せ！

３月の御朱印に添えた絵柄（蛤形の桃の枝の中に立ち雛）には、縁起を担ぐというか、ちょっとしたコダワリが込められています。おそらく、気づかれた方は少ないと思いますが、桃の花と蕾が、右に７つ、上に５つ、左に３つ、「７・５・３」で描いてあります。

昔から、奇数は陽の数として、縁起の良い数とされています。結婚式などのご祝儀も割り切れない奇数が好まれますし、五節句はいずれも奇数が重なる日です。

実は、描くものを決めた後は「それをいくつ描くか」「全体のバランスはどうか」ということに、毎月、こだわっています。

例えば、１１月の御朱印に添えた「楓枝丸」の絵柄には、楓の葉を「７枚」描きました。１２月の「雪輪の中に南天と雪うさぎ」の絵柄では、描かれた南天の実は、１本の枝に「３個」と「５個」です。１月と２月の御朱印に添えた絵柄にも、奇数（陽数）が隠れていますので、ぜひ探してみてください。

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