桃の節句「輪飾り」修復完了！

お正月、小正月の団子さし、節分の柊鰯などなど、あっという間に時は過ぎ、桃の節句・雛祭りも目前となりました。

昨日、ＮＰＯ法人「江戸前２１」さんにお願いしていた桃の節句「輪飾り」の修復が済んで、手元に帰ってまいりました。いつも素敵な節句飾りを有り難うございます。大切に使わせていただきます！

　
奥（上）の輪飾り「左近の桜・さこんのさくら」を
前（下）の輪飾り「右近の橘・うこんのたちばな」を
　
それぞれイメージして作っていただきました！

　
　
雛人形を求められると、桜と橘の木の飾りがついているとこがあります。これは京都御所（内裏／天皇陛下のお住まい）の紫宸殿（ししんでん）前に植えられた桜と橘の木を表しています。

京都御所は明治維新までは天皇陛下のお住まいで、紫宸殿は御所の中でも最も格式の高い正殿です。

その紫宸殿から見て、左側にあるのが左近の桜、右側にあるのが右近の橘です。なので、「紫宸殿の正面向かって右側にあるのに左近の桜？」と思ってしまいますが、視点が反対側と言う理屈です。

　
なぜ雛人形に御所の桜と橘の飾りがついているのか？

　
お内裏様と言う言葉があらわしているように、恐れ多いことですが、男雛を天皇陛下、女雛を皇后陛下になぞらえて作られた雛人形が多いからです。

そのような雛人形を「内裏雛」と言います。素敵な男性に巡り会い、天皇皇后両陛下のような理想の夫婦、幸せな家庭をきずくことが出来ますようにとの親心でしょうか。

　
いつの世も、親の子を想う気持ちは変わらず美しい

　
ご参拝の際には、ぜひ季節ごとの飾りつけにも注目してみてください。長文、ご拝読いただき、ありがとございました。

　
　
　
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