7月は前半と後半に分けて、2種類の御朱印をお出ししています。ご案内が遅くなってしまいましたが、後半(14日〜31日まで)は、須賀川の伝統行事「きうり天王祭」をイメージした御朱印です。
(例によって、写真は昨年のものです)
天王祭は、全国の天王社や祇園社、八雲神社などで行われているお祭です。御祭神は、基本的に「須佐之男命(スサノオノミコト)」
この「きうり天王祭」をイメージした絵柄は、3つの要素を合わせてデザインしました。
◆ 茅の輪
茅の輪は、各地に伝わる「蘇民将来」の伝承が基になっています。旅の途中で宿を求めた須佐之男命に対して「蘇民将来(ソミンショウライ)」は、家に泊めて歓待しました。それに対し須佐之男命は「後の世に疫病が流行れば、蘇民将来の子孫だと言って、茅の輪を腰につけなさい。そうすれば、疫病から免れることができるだろう」と伝えました。これが、無病息災や家内安全の祈りとともに行われている「茅の輪くぐり」や「茅の輪守」の起源です。
◆ 蘇民将来の護符(災難除け守)
日本各地に伝わる蘇民将来の伝承に基づき、滑川神社では「災難除け守」を授与しています。御朱印の絵柄の護符の文字は「ソミンショウライ シソン ノ ケモン」と読み、「蘇民将来の子孫の家の門」という意味です。
「蘇民将来子孫也」「蘇民将来子孫家門」等と書かれた護符を門戸に貼ったり、正月の注連飾りに付けて、疫病除け・家内安全・子孫繁栄などを願う地域もあります。
◆ きゅうり(きうり)
疫病除けや無病息災、家内安全を祈る夏祭り「天王祭」では、地域により様々なものがお供えされますが、「きゅうり」をお供えするのは福島県や山形県に多いようです。「きゅうり」は須賀川の特産品です。
以上の3つを合わせて、一つのデザインに仕上げました。
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