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三津厳島神社の日常(142回目)愛媛県三津駅

7月15日の言葉「新型コロナウイルス(疫病)と夏祭り」

投稿日:2021年07月15日(木)
今月15日の言葉は「新型コロナウイルス(疫病)と夏祭り」についてです。

夏祭りの季節になりましたが、今年も「新型コロナウイルス」の影響で各神社の夏祭りも祭典だけの所が多いようです。
昨年から「疫病」の蔓延で日本中が苦しんでおります。

私たちには、こういう状況は生まれて初めてのことですが、よく考えますと疫病(伝染病)との戦いは何も今始まった訳ではありません。

古くから日本人は、いろいろな疫病に苦しめられてきました。
今のように医学が発達していない時代、身内の誰かが疫病(伝染病)にかかれば、家族や一族すべての生死に関わる重大な事態でした。
ですからそのたびに、疫病を鎮めるために疫病退散の神様「スサノオノミコト」をお祀りしてきたのです。

祇園神社や素鵞神社、八坂神社など「スサノオノミコト」をお祀りする神社は当時流行していた疫病を鎮めるために建立されました。

また、夏祭りの由来も疫病と大いに関係があります。
京都では今から約1100年前の平安時代に疫病が流行して大勢の方々が亡くなりました。
祇園(ぎおん)祭(まつり)は祇園社(八坂神社)に66本の鉾を作って疫病退散を祈願したのが始まりです。
博多の祇園(ぎおん)山笠(やまがさ)も770年前の江戸時代に当時流行(はや)っていた疫病を鎮めるため、臨済宗の僧侶、聖一国師(しょういちこくし)が施餓鬼棚(せがきだな)の上から祈祷水をまいたのが始まりと言われています。

いつの時代も私達日本人は、自分では防ぎようもない疫病や災害に出会う度に、神様をお祀りして祈りを捧げてきた訳です。
そして想像以上に大変な生活を余儀なくされてきたことでしょう。
昔に比べると、今の私たちの自粛生活は大したことではないのかもしれません。

当社の夏祭り十七夜祭は広島の安芸の宮島の厳島神社で6月17日に行われる、船の上で雅楽を奉納して神様の御心を慰め奉るお祭り「管弦祭(かんげんさい)」にちなんで月遅れの7月17日に行っておりますが、疫病退散の願いとともに、地域の皆様がこの夏を元気で過ごせますように神様のご加護をお祈りするお祭りです。
ともに祈りを捧げて、暑い夏を乗り切りましょう!

オリンピックもいよいよ始まります。
当社では自宅での応援を盛り上げるために、国旗を準備しておりますので、17日~ご自由にお持ち帰り頂きみんなで応援しましょう。

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