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三津厳島神社の日常(86回目)愛媛県三津駅

3月1日の言葉「天災は忘れたころにやってくる」

投稿日:2021年03月01日(月)
天災は忘れたころにやってくる

3月朔日(ついたち)の言葉は科学者、随筆家である寺田寅彦(てらだとらひこ)の有名な警句である。

奇しくも今月11日は14時46分に東北地方太平洋沖におけるマグニチュード9の地震、
いわゆる東日本大震災が発生してから10年目の節目の日になります。

慣れ親しんだふるさとの風景がまたたく間に一変し、多くのかけがえのない命が一瞬にして奪われました。

10年という歳月を重ねた今もなお、失った大切なご家族や友人、知人への思いは薄れることなく、
脳裏には在りし日の思い出が絶えず浮かんでは消えて行く事の繰り返しでしょう。
三津厳島神社の建物その他

毎年この日は全国津々浦々の神社で復興祈願祭が斎行され、亡くなられた多くの御霊の慰霊追悼を行うと共に
東北の人々や神社が一日も早く復興して、平穏無事な日々が訪れる事を祈願して参りました。

神道では亡くなられた御霊(みたま)は最初は死霊(しりょう)としてさまよいますが、
残されたご遺族が丁重にお祀りする事によって、清められた精霊(せいれい)となり、
神道でいう五十日祭、仏教の四十九日の法要のあとは、祖霊(それい)となって昇華します。
やがてそれぞれの家の祖先の霊として、この国土に留まって我々の暮らしを見守ってくれる、
時には導いてくれると考えます。
三津厳島神社の手水
十年前に亡くなられた御霊も我々がひたすら慰霊、追悼する事で、
やがて神様、仏様、ご先祖様として我々の暮らしを見守って頂いていることでしょう。

自分や家族、友人が思いもよらぬ災害に見舞われた東北の方々に対して遠く離れたところに住む我々神職が出来る事のひとつが、
ひたすら御霊の慰霊追悼と復興の祈りを捧げる事と考え、毎年お祭りを続けております。

寺田寅彦はその随筆の中で「天災は忘れたころにやってくる」と述べていますが、
十年前の大震災以来、北海道や大阪北部の地震、台風や本県も見舞われた西日本豪雨、
そして今の新型コロナや最近の東北地域の地震と、相次ぐ災害被害を経験しますと
「天災は忘れる前にやってくる」というのが最近の実感ではないでしょうか。
三津厳島神社の手水
寺田寅彦いわく

「人間は何度同じ災害にあっても決して利口にならぬ者であるということは歴史が証明する」

「こういう災害を防ぐには、人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するほかはないであろう」

今一度肝に銘じたい言葉です
三津厳島神社の手水
今年は東日本大震災から十年の節目として当社でも震災のあった14時46分に黙とうを捧げ、
その後復興祈願祭を斎行致します。
そしてこれからの平穏(へいおん)安寧(あんねい)を祈って、
平和の象徴である「折鶴(おりづる)カーテン」を神門に吊るしますので、是非ご覧いただき、平和な暮らしの訪れをご一緒にお祈り下さい。

人生で壁にぶつかったとき、我々はどう生きて行けばいいのか、どんな人生にも山や谷がある。
その谷が深く、光が見えなくなった時、人々は心の拠り所として神様に祈りを捧げ、癒しを求めるのでしょう。
三津厳島神社の手水
3月の別称は弥生(やよい)です。
春になり草木が「いよいよおいしげる」「いやおい」が変化して「弥生(やよい)」になったと言われています。
すなわち草木がだんだんと芽吹く時期を意味しています。

草木が段々と芽吹くように新たな幸せが東北地方にも私達にも訪れますように、
御神前に祈りを捧げましょう。

すてき

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