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【神社でカラスが鳴く時は】2度目の参拝です!前回の投稿(令和元年1月26日)にてお話しました、春季大祭(ダンゴノボー)を見学させて頂くことができました!ありがとうございます。
コロナウイルスの影響で、
「もしかしたら催行されないかも。あるいは、催行されても公開されないかも」と思いましたので、
前日にお電話して確認させて頂きました。
当日お詣りしますと、
宮司様に「昨日お電話いただいた方ですか」とお声がけ頂きました。しかもわざわざ資料をご用意してくださっていたようでして、ありがたく頂戴しました。
社殿にも入らせて頂きました。
前回の投稿でおも話ししましたが、
崇徳院がこの地に立ち寄られた時に、ここ浜田の村民から出されたご馳走を再現したお供えがありました。実際に見ることができて感激です。
このしろ、はまぐり、かき、まてがい、ばい、ゆば、湯どうふ、よめな、しいたけ、ごぼう、かまぼこ、やき米、やき豆、塩おはぎ。
たくさん品目があり、用意するのは大変なことと思われます。
このような心を込めたお供えをするお祭りが、代々かけて続いてることは、とてもありがたいことだと思いました。
他にも見学されていた方がいらっしゃったので、少しお話したのですが、
その方は、神社のお供えに興味がある方らしく、
非常に珍しいお供えをされるということで、
今回このダンゴノボーを見にこられたそうです。
その方曰く、神社が神事をいいかげんにしようとしていると、
お供えものにそのいいかげんさが分かりやすく出てくるらしいです。
しかし、この松原神社のダンゴノボーは、お供えをきちんとご用意されていて、素晴らしいと仰っていました。
神事では、湯立神楽を初めて見学させて頂きました。
非常に美しい調べと所作でありました。
湯立神楽を行っている時、
神社にはたくさんのカラスが集まってきて鳴いていました。
神社でカラスが鳴くのは吉兆であるともいわれ、まさに神憑りな時間と空間を経験できました。
神事が終わったあとは、氏子さんと宮司さんとお話しさせて頂きました。
「遠いところから来てくださってありがとうございました」とお言葉をいただきました。
しかし、こちらこそ、貴重なものを見させて頂きまして、本当にありがとうございました。
ダンゴノボー!見れて感激
このしろ、はまぐり、かき、まてがい、ばい、ゆば、湯どうふ、よめな、しいたけ、ごぼう、かまぼこ、やき米、やき豆、塩おはぎ
お供えもの
三輪大明神 素戔嗚尊 崇徳天皇
湯立の釜
湯立
カラスが鳴いていました
【「ご馳走」という言葉の語源に想いを馳せる神社】
松原神社は、兵庫県尼崎市浜田町に鎮座する神社です。
主祭神は素戔嗚尊で、崇徳天皇を相殿神とし、三輪明神を配祀神とします。
保元の乱(西暦1156年)に敗れた崇徳天皇は讃岐国(香川県)に流されることになりましたが、
その途中、大風雨を避けるために、この浜田の地にてご休息されたと伝えられています。
その際、浜田の村民は海の幸・山の幸を差し上げて、崇徳院をもてなしました。
具体的には、このしろ、はまぐり、かき、まてがい、ばい、ゆば、湯どうふ、よめな、しいたけ、ごぼう、かまぼこ、やき米、やき豆、塩おはぎといった食材を差し上げられたそうです。
ご馳走ですね。とても美味しそうです。
「ご馳走」の「馳走」という言葉には、もともと「馬を走らせる」という意味があります。
それが転じて、客をもてなすために料理の材料を求めて走り回ることを意味するようになり、さらに転じて、そのもてなしのための料理自体を意味する言葉になったようです。
お店やネットで簡単に食材が手に入る現代とは違い、当時これだけ多くの食材を用意するのは、非常に大変な事であったと思われます。
当時の浜田の村民は、馬を走らせたり、あるいは狩りや収穫をしたりと、それこそ大忙しで村を走り回っていたかもしれません。
心をこめた村民の温かいもてなしとご馳走は、戦いに敗れ都を追われることとなり、悲しみと疲れに暮れていたであろう崇徳院を励まし、癒したのではないでしょうか。
松原神社では、3月13日にダンゴボー(ダンゴノボー)と呼ばれる春祭りがあり、当時と同じ上記の食材を献上する神事が行われているそうです。
私は現在、歌人としての崇徳院に光を当てることをライフワークのひとつとしています。
「天賦の歌才、そして穏やかなお人柄と繊細な感受性を持たれていた崇徳院であれば、この浜田の地でのおもてなしを受けて、歌を詠まずにいられただろうか?」
ーー後日気付いた私は、一緒に参拝しました方にそのことについて尋ねてみました。
すると流石、その方は同じことを私よりとっくの先に気付かれておりました。その上、ある史料の中に、その院の歌についての記述があるのではないかということまで、突き止められていたのです。
崇徳院が詠まれたその歌とは...?
松原神社 正面
由緒
左から三輪大明神、素戔嗚尊、崇徳天皇
本殿
崇徳院休息の地にちなみ、近辺には崇徳院という地名があります。
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