おおみねさんじ|単立
大峯山寺奈良県 吉野駅
《戸開式》5月3日
《戸閉式》9月23日
令和4年は5月3日13時〜戸開。5月4日以降は通常どおり開扉(平日:6時〜16時、土日祝:6時〜17時)
おおみねさんじ|単立
《戸開式》5月3日
《戸閉式》9月23日
令和4年は5月3日13時〜戸開。5月4日以降は通常どおり開扉(平日:6時〜16時、土日祝:6時〜17時)
大峰山系は遭難・滑落事故が発生している場所です。登山の装備を準備の上、天候の変化に注意して参拝して下さい。また、山全体が信仰の対象であることをご理解下さい。
《世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」その14》
標高1719m。大峯奥駈道の第67靡。
修験道の聖地、現在も女人禁制を守る山。
山上ヶ岳の頂上付近にある大峯山寺です。
元は吉野の金峯山寺と一つの寺院だった寺であり、金峯山寺蔵王堂を「山下の蔵王堂」と呼ぶのに対し「山上の蔵王堂」と呼ばれています。
大峯奥駆道の吉野から山上ヶ岳に至る間には四門が設けられ、金峯山寺の発心門、金峯神社の修行門を経て、山上ヶ岳にて残り二つをくぐります。
天皇陛下が皇太子時代に登山されたこと、本堂付近の経塚で藤原道長が埋納した経筒が発掘されたことで知られ、道長の経筒は国宝に指定されています。
行ったことがない方に伝わるようにと書いたら
参拝記事というより登山記事になりました。
(^_^;)
その13へ
https://hotokami.jp/area/wakayama/Hrttk/Hrttktr/Dgzrg/131109/65680/
その15へ
https://hotokami.jp/area/wakayama/Hrtts/Hrttstm/Dakar/16342/93675/
《御朱印》
《山上ヶ岳の稜線》
登山口隣接の大橋茶屋から見上げて。
奥のデコボコな稜線を左から右へと進みます。
《登山口》
大峯大橋(清浄大橋)
《女人結界門》
4月から食事制限とトレーニングを始め、4ヶ月で体を12kg絞りました。すべてはこの日のため…。
《7:20登拝開始》
では、まいりますっっ!!
《7:50登山道/一本松茶屋》
しかしホトカミがきっかけでダイエットすることになるとは…。人生は面白いものですね。
30分ほど登り一本松茶屋が見えてきました。
登山道は整備され序盤は歩きやすいです。
《8:55お助け水》
しばらく歩くとお助け水に到着です。
約1時間半経過。登山道の中間地点です。汗だくの体に冷たいお水がありがたく、しばしの小休止。
《9:15七曲り》
お助け水を過ぎるとくねくねとした道が現れます。
木々の向こうに見える空が尾根道が近いことを知らせてくれ、疲労が溜まった足に力が戻ります。
尾根道が見えてきました。
大峯奥駈道です。
大峯奥駈道に出ると不動明王が迎えてくれます。
第68靡、浄心門です。
不動明王は登山道と大峯奥駈道の合流点と洞辻茶屋を見つめています。
大峯奥駈道の道標
《9:30洞辻茶屋》
茶屋は登山道を覆うように建てられ、登山者は必ず茶屋の中を通過します。杖に焼印を頂き小休止。
《洞辻茶屋出口》
しばらくは風が気持ちよい尾根道が続きます。
洞辻茶屋出口の不動明王さま。
洞辻茶屋からしばらく歩くと陀羅尼助茶屋。
《陀羅尼助茶屋》
茶屋の主が「ようお参り」と声をかけてくれます。
山上ヶ岳ではすれ違う際の挨拶は「こんにちは」でなく「ようお参り」なのです。
陀羅尼助茶屋を過ぎると行場です。
左が行者道。右は迂回道。
迂回道は下山で使われる階段道。登ると足にくるそうで、皆さん当たり前のように左へ向かいます。
《10:05油こぼし》
分岐点から油こぼしまでは急な階段道の連続。
疲労が溜まったところで急角度の鎖の岩場。
見た目ほど難しくはありませんが慎重に登ります。
《10:15鐘掛岩》
油こぼしを登りきったらすぐにこの岩場。
これは無理。
《鐘掛岩の迂回路》
さすがは行者道、迂回路もこんな感じ。
岩場に刻まれた階段を登ります。
《鐘掛岩の頂上》
ひええぇぇ高い~。
右下方向に登ってきた道が見えています。
下を覗くとこんな感じ。私、高いところダメですが投稿ネタのために頑張ります。画面中央、鐘掛岩のスタート地点がはるか下に感じます。
《10:35お亀石》
鐘掛岩を過ぎるとすぐに現れます。
イベント満載な行者道。
お亀石は役行者が悟りを開いたとされる場所。ご覧のとおり厳重に守られています。「お亀石踏むなたたくな杖つくなよけてとおれよ旅の新客」というお歌もあるほどです。
《10:40等覚門》
お亀石を過ぎるとすぐ見えてきます。
四門の第三、等覚門です。
等覚門そばの役行者像。
歩きやすい道もありますが大半は岩場の道です。
上って下ってを繰り返しながら山頂を目指します。
そしてようやく見えた宿坊。
この風景を見たとき少し感動。
宿坊へ向かう前に岩場を登っていきます。
この先は有名な場所です。
《10:50西の覗》
表行場最大の荒行、西の覗です。
断崖絶壁で命綱を腰に巻き、先達に命綱を預け落ちる寸前まで身を乗り出します。
《西の覗から下を見て》
表行場は死にゆく行とされます。再び生まれ変わるために西の覗で死を体験するのだそうです。
《11:05裏行場》
そして裏行場。入口は写真の右手方向外側にあり、非常に危険なため先達の案内なしに一人で入ることは許されません。裏行場での行を経て再び生まれ変わるとされます。
四門の第四、妙覚門が見えました。身口意三業を整えよとあります。「振る舞い」「言葉」「意識」を整えるために深呼吸。心が落ち着くのを待ちます。
《11:15妙覚門》
山上蔵王堂までの一段一段をかみしめて登ります。
《11:20大峯山寺本堂》(重要文化財)
質実剛健とでも言えばいいのでしょうか。
簡素ながら堂々とした佇まいです。
ここまで約4時間。写真を撮りながらゆっくり登ったとはいえ、長い道のりでした。
喜びを噛みしめながら境内を巡ります。
山上ヶ岳頂上の碑
少しガスが出てきました。
頂上お花畑の様子
《聖蹟:湧出岩》
山上ヶ岳の最高地点です。
聖なる場所として守られていました。
《日本岩》
山頂近くでこの景色を眺めながら昼食。ずっと眺めていたいですが長く留まることは禁物です。安全な登山口から最も遠い場所が山頂なのですから。
さて、下山しますか。
下りの茶屋でいただいた「くず湯」。
疲れからか、ほのかな甘みが大変甘く感じます。
茶屋を営む方々など山上ヶ岳を守ってこられた方があってこそ参拝できるのだなと感じた一杯でした。
九重守(妻への土産)
生命に関わる事態が起こった時に封を解くとよいとされるお守りです。最強のお守りとして紹介されることも。大峯山寺へ参拝の際はぜひお買い求めを。
住所 | 奈良県吉野郡天川村大峰山山頂 |
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行き方 | 近鉄吉野線「下市口」駅から奈良交通バス「洞川温泉」行で80分、終点で下車。登山口の「大峯大橋」まで徒歩60分。大峯大橋から山頂までは3時間の本格的登山。 |
名称 | 大峯山寺 |
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読み方 | おおみねさんじ |
参拝時間 | 《戸開式》5月3日
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参拝にかかる時間 | 登山に約3時間、参拝に15分、下山に約2時間。 |
参拝料 | なし(女人禁制) |
トイレ | あり:登山口の大橋茶屋、登山道の洞辻茶屋 |
御朱印 | あり |
限定御朱印 | なし |
御朱印帳 | あり |
お守り | あり |
役行者霊蹟札所 第10番 |
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ご本尊 | 金剛蔵王権現 |
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宗旨・宗派 | 単立 |
開山・開基 | 役行者 |
本堂 | 寄棟造 |
文化財 | 本堂(重要文化財) |
体験 | 世界遺産御朱印宿坊重要文化財札所・七福神巡り |
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