いまみやぼう|臨済宗南禅寺派|長岳山
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秩父市街の住宅街を抜け、今宮神社のさらに先に静かに佇む今宮坊を訪れました。神仏分離の歴史を色濃く残すこの地は、かつては修験道の拠点として栄えた場所であり、今もなおどこか凛とした清々しさが漂っています。
こぢんまりとした境内の中央には、天を突くような大きな欅が堂々とそびえ立ち、その深い緑が参拝者を優しく包み込んでいました。風に揺れる葉の音を聞きながら、かつて多くの巡礼者がここを起点に旅立った時代に思いを馳せ、静かに手を合わせることができました。
拝受した御朱印には、本尊「聖観世音」の流麗な揮毫が記されています。左上の午年総開帳の記念印には、勢いよく駆ける馬の姿とともに「丙午歳」の文字が刻まれ、特別な一期一会の参拝を象徴する素晴らしい一枚となりました。

【長岳山(ちょうがくさん)今宮坊(いまみやぼう)】
本尊:聖観音
宗派:臨済宗南禅寺派
開山:役行者小角
御詠歌:昔より 立つとも知らぬ 今宮に 参る心は 浄土なるらん
秩父札所三十四観音霊場 第14番札所。

【本堂】

【観音霊験記による縁起:石原宮内(いしはらくない)】
武田信玄の家臣に石原宮内という観音菩薩の信仰が厚い武将がいました。兵法に長けていましたが、時田合戦のときに指揮を間違え、信玄の怒りを買いました。信玄は宮内に代わり指揮をとり合戦に勝利しました。宮内はこのことに不満で、負け惜しみをいったことが信玄の知るところになり、死罪を命じられました。宮内は、「死罪の日が観音の縁日なのが救い」と死を覚悟しました。すると処刑の前夜、信玄の枕元に観音菩薩が現れ「宮内を助けてください」といいました。信玄はそのお告げを信じ、宮内を側近にとりたてて褒美を与えました。





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