清水観音堂

東京都 稲荷町駅

上野公園に建つ清水観音堂を参拝しました。京都・清水寺を模して建立されたお堂で、境内に足を踏み入れると、赤く塗られた舞台がまず目に入ります。規模は小さいながらも、懸造りの姿は本家を思わせ、上野の森に映える佇まいです。舞台正面には、浮世絵にも描かれた名所「月の松」があり、枝が輪を描く独特の姿にしばし足を止めました。本堂も朱色に彩られ、落ち着いた中に華やかさがあります。参道の石段脇では、大きな椿が花をつけ、季節の移ろいを静かに告げていました。多くの人で賑わう上野公園の一角にありながら、観音堂周辺はどこか穏やかで、江戸から続く信仰と風情を感じられる参拝となりました。

東叡山 寛永寺(かんえいじ, 天台宗 関東総本山, 1625年) 根本中堂, 旧本坊表門(重文), 旧寛永寺五重塔(重文), 清水観音堂(重文), 書院, 弁天堂, 木造薬師三尊像(重文), 徳川家光が開基, 天海が開山, 本尊は薬師如来(秘仏: 重文)

不忍池弁財天より上野公園に戻るように階段を登って行くとたどり着きます。1631年京都の清水寺を模して建立されたお堂。書き入れ御朱印頂けました。