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元郷氷川神社の日常(45回目)埼玉県川口元郷駅

干支のお話(その3)

投稿日:2020年07月19日(日)
干支のお話も3回目。今回は今年の十二支である「子」について。
「子」は十二支の最初に配されていることから、新しい12年がまた始まります。
「子」は「子供の子」の意味の他、「種子」という意味を併せ持つことから「初め」や「誕生」を表す年と言えます。

話は昨年に戻って、「亥」は、左側に「木」を付けると「核」になる訳ですが、種子の内部には必ず核が有ります。種蒔きの際の土壌の他、与える水や肥料の影響もあるとは思いますが、そもそもその核にどれだけ沢山の栄養が内包されているか次第でその植物がどのように生育するのかが決まると言っても過言ではないでしょう。そのため昨年(亥)は本年に蒔く種に、沢山の栄養を蓄えることが出来るよう現状に更なる改良・改善を加えると共に新しい知識やノウハウを身に付ける年であると言えます。

そこで、昨年(亥年)に良い種が出来たと仮定の上で話を進めさせて頂きますが、せっかく作った「種」も放っておいたままでは変化は有りません。そこで種を蒔く作業が行われるのです。つまり本年(子年)は物事を新たに始める時期の到来を意味しています。言い方を変えればチャレンジの年と言えるでしょう。
しかし物事には必ず適した条件というものがあります。土壌で例えるならば、痩せこけた土地や日当たりの悪い土地では思うように育たないでしょう。また時期も非常に重要な要素です。科学の発達した昨今では一年中同じ野菜がスーパーの店頭に並んでいますが、これは温室(ビニールハウス)により温度管理が行き届くようになり供給が為される訳ですが、本来は夏野菜があったり冬野菜があったりと、ものによって旬の季節は異なる筈ですので種を蒔く時期を誤れば期待通りの結果にはならないでしょう。我々の社会は温室のように安定したものではなく厳しい環境である上に、一人一人の目標も異なれば種蒔き(チャレンジ)の時期も異なって当然でしょう。無計画にただ始めるのではなく、“どこが始めるのに適した場所なのか”、“いつそれを始めるべきなのか”をきちんと見定めて種を蒔く必要があります。

「窮鼠猫を嚙む」、これは弱い者も追いつめられると、必死になって強い者に反撃することがあるという例えであり、また「家に鼠、国に盗人」は規模の違いはあれど、どんな所にも悪いことをする者がいるという例えです。とかくネズミは“小さく弱いもの”や“ずる賢いもの”、“いたずら好き”のようなイメージを抱かれます。同じ素早いでも「臨機応変に機敏に振る舞うこと」と「人目から隠れてこそこそ動き回る」では全く違いますし、皆さんはその手に良い種を持っているのですから窮鼠のように危機的状況に追い込まれることも無く、また奇をてらう必要も無く、自信を持って万事に臨んで下さい。

子年は、これからの自分がどれだけ成長できるのかという希望や目標を胸に新しい一歩を踏み出す、そんな年と言えるでしょう。

来年の干支は「辛丑」、「辛」や「丑」についてはまた明年…
元郷氷川神社(埼玉県)

すてき

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