本年の春分の日は、3/21日。
春分の日」は、1948年(昭和23年)に公布・施行された国民の祝日に関する法律(「祝日法」、昭和23年法律第178号)によって制定され、同法第2条では「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことを趣旨としています。
毎年国立天文台が「春分日」を含め作成する翌年の『暦象年表』という小冊子に基づき、施行年の前年の2月第1平日付の官報の公告(特殊法人等)欄の「暦要項」において「春分の日」として公告されます。
『暦象年表』以降の将来も春分日は天文学で計算できますが、このような手続きを経るため正式な「春分の日」は公告でしか確定しません。なお、この暦要項は、閣議決定等はされず、閣議報告事項でもございません。
休日としては、1878年(明治11年)改正の年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム(明治11年太政官布告第23号)による『春季皇霊祭』から続くもので、1948年(昭和23年)に廃止される休日ニ關スル件(昭和2年勅令第25号)までこの名称でした。
『皇霊祭(こうれいさい)』は、宮中祭祀の一つで歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式であり、春と秋の年に二回執り行われ、大祭として扱われてきたことからも我が国にとってとても重要な祭儀です。