伝えるご首題　Episode９

『#伝えるご首題 』Episode9【悉当成仏】

妙法蓮華経　薬草喩品第5より

「悉く当に成仏すべし」

こちらもEpisode8同様、お釈迦様の御降誕に際して選出した法華経のお言葉。

薬草喩品という章では、『三草二木の喩え』というものが説かれています。

この喩えは、お釈迦様の慈悲が平等に注がれていることを示されたお話で、
大きな木であろうが、小さな木であろうが、小さな草花であろうが、それら個々に違いはあれど、お釈迦様の慈悲は降り注ぐ雨の如く、平等な恵みが与えられる。

そのような表現でお話が展開されます。

そんな薬草喩品で展開される物語を思い浮かべつつ、Episode9は『木』をイメージして描いてみました。

【未度者令度　未解者令解　未安者令安　未涅槃者令得涅槃】

木の枝葉にあたる部分に染筆したこちらの言葉も薬草喩品第5の言葉であり、お釈迦様の慈悲をそのままに表した仏の姿勢を示したものです。

以下がその概要です。

苦しむ衆生に手を差し伸べ、苦の原因である我欲から解脱へと導き、苦を滅する法を説くことで安らかなるを与え、遂には苦を滅した境地、涅槃に至らしめる。

この思いは、分け隔てなく平等に注がれている。

この『平等に注がれている』という点が、非常に強調されて描かれている章。

それが薬草喩品第5です。

Episode9【悉当成仏】は、そんな薬草喩品の結びの言葉になります。

誰にも平等に成仏の道が開かれている。

「悉く当に成仏すべし」

この言葉は、お釈迦様のお慈悲そのもの。

そんなお慈悲を疑う事なく、信ずるか信じまいかは私たち次第。

素直な心を忘るること勿れ。

そんなメッセージを込めて🙏


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