がんせんじ|真言律宗|高雄山
岩船寺のお参りの記録一覧(3ページ目)
関西花の寺札所第15番
真言律宗
こちらも20年近く前に参拝しました。
木津という小さな駅からバスに揺られて30分くらい。修復中の三重塔とご住職様が親切だったことを憶えています。
ほかには山門の前に地元の方が作ったかき餅や漬物が吊るして売っていたり、次の札所の浄瑠璃寺さんまでのハイキングで出会った石仏さんに出会ったのが楽しかった。
「わらい仏」「カラスの壺」「愛宕灯篭」など次々に石仏さんとご挨拶。
もう一度あの道を歩きたいな。
#岩船寺
ご本尊はアミダ如来。本堂にラセツ天を祀る。
本堂の仏像のうち、如意輪観音・弁財天・ラセツ天は秘仏で、毎年、春と秋に開帳される。どちらも期間が2か月と長いので、拝める機会は多い。
特に秋の土日祝で、なおかつ天気の良い日は、国指定重要文化財である三重塔の扉も開かれる。その内側の壁に十六羅漢と五大明王が描かれている。
参拝するならばこの時期がベストだと思う。
#羅刹天 #涅哩底王
梵語でニルリティ。これを音訳してネイリチ王とも呼ぶ。
法華経の守護神に十ラセツ女がいるように、ラセツは本来、種族の名。梵語でラークシャサという。
対してラセツ天は上記の通り、梵語でニルリティ。インド神話伝説辞典には、ニルリティは死を意味し、同時にこれを神格化した女神とある。また災害や不幸をも司ると。
曼荼羅図典によれば、ネイリチ王はその恐ろしく忌み嫌われる性格ゆえに、ラセツと同一視される。胎蔵マンダラでは、周囲に4体のラセツを伴って描かれる。曼荼羅図典は、ラセツたちはネイリチ王の眷属とも記す。
日本だと、ラセツもヤシャも共にビシャモン天の眷属だ。だがラーマーヤナでは敵対関係にあり、ラークシャサの王がラーヴァナ、ヤクシャの王がクベーラ。ビシャモン天はクベーラの別名が漢訳されたものだ。
#岩船寺
ご本尊はアミダ如来。三重塔の内側の壁に五大明王と十六羅漢が描かれている。
#五大明王
僕が五大明王に共通する特徴だと思うのが、異形ともいえる姿と、異教からの影響を強く受けている点。
まず大威徳明王。足が6本あり、そのものすばり六足尊(ろくそくそん)という別名を持つ。九曜のラゴ星のように1本もないものを除けば、足が2本でない仏様はマンダラ広しといえども大威徳明王だけらしい。
そして金剛夜叉明王。3つある頭のうち、真ん中の1つには目が5こ付いている。左右の目が2段になっていて計4つ、最後の1こが額にある。ちょっと違うが、エヴァンゲリオンのリリスを連想しなくもない。額に第3の目を持つ仏様は何尊かいるが、1つの顔に目が4こ以上というのは金剛夜叉明王が唯一だそうだ。
他のメンバーのうち、不動明王を除いてみな多面多臂ではあるが、大威徳明王らほど意表を突くものは持たない。グンダリ明王には蛇が巻き付いていて、それはそれで珍しいが、個人的にはちょっとインパクトを欠く気がする。
5尊中2尊であれば半数に満たない。
だが、五大明王以外にこの手の記述を見ないのも事実。全尊格中ひときわ異形さをもって知られる大威徳明王と金剛夜叉明王が共に属しているので、割合にして40%でも五大明王に顕著な特徴と言ってよいと思う。
#岩船寺
ご本尊はアミダ如来。三重塔の内側の壁に十六羅漢と五大明王が描かれている。
#十六羅漢
日本仏像大全書によれば、お釈迦さまの弟子の中でも最も優れた人々で、実在したとも言われる。
仏弟子といえば、特に禅宗の寺院で脇侍を務めることも多いマカカショウとアナンダ、般若心経にも出てくるシャリホツ、お盆の起源を作ったモクケンレンなどがまず思い浮かぶ。が、彼らは全員、十六羅漢ではない。同じく釈尊に師事した、十大弟子というグループだ。
#賓頭盧尊者
十六羅漢の筆頭。撫で仏と親しまれ、観音霊場のお堂の縁側などでべたべた触られている方。
同じ京都府の萬福寺(宇治市)は、十六羅漢に慶友(けいゆう)尊者とビンズル尊者を加えて十八羅漢と呼んでいる。あちらのHPによれば、それが明代の寺院の形式であると。ビンズル尊者を2回かぞえたと思うのだが気のせいか?
#囉怙羅尊者 #羅睺羅
梵語でラーフラ。十六羅漢で唯一、十大弟子にも名を連ねる。お釈迦さまの実子で、七光りなどと陰口する者が実際いたらしく、ささいな戒律も全て守り通した。そのため密行(みつぎょう)第一と称する。
ちなみに母親はヤシュダラ(ヤショーダラー)。釈尊が出家する以前からの妃で、後に彼女自身も仏門に入ったと伝わる。だがブリタニカによれば、初期の経典にはほとんど登場せず、後世に生まれた伝説の面が強いと。
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