にょいじ|天台宗|比金山
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大阪・兵庫の寺院巡りの4寺目は、3寺目と同じく神戸市西区に在る比金山 如意寺です。太山寺から西へ約8kmです。
天台宗で、本尊は地蔵菩薩。
こちらの仁王門にある塑像金剛力士立像(仁王像)は県指定文化財で、阿弥陀堂に安置の阿弥陀如来坐像は市指定文化財です。
また、建築物では、文殊堂、阿弥陀堂(常行堂) 、三重塔が重文です。
今回の寺院巡りの最後となります。
伝えによれば、645年に天竺僧の法道仙人が櫨(はぜ)の木で地蔵菩薩の霊像を刻み祀ったのが始まりで、孝徳天皇が勅願寺と定め伽藍が整備され、851年に慈覚大師・円仁が文殊堂を建立した。やがて荒廃し、正暦年間(990~5年)に恵信僧都の姉・安養尼願西が中興したとの事である。(近年の文化財調査により12世紀中頃を遡ることは無いとされ、古文書からは比叡山東塔の末寺であり、恵信僧都の姉・安養尼願西が興した寺だったと考えられている。)
本堂は老朽化により第2次世界大戦後に解体され、現在は文殊堂・三重塔・阿弥陀堂が残っています。また、仁王門は伽藍の手前やや離れた所に単独で在り、当時の寺域の広さがわかります。
仁王門の手前の路肩が広くなっていますので短時間駐車して金剛力士立像を拝観。高さ約2.5m、とても迫力があります。この金剛力士立像は珍しい塑像。塑像とは土(粘土)で作られた像で、粘土細工の様に割と簡単に造形できるが、脆いのが欠点。堂内ならまだしも屋外では風雨にさらされるため劣化が甚だしい。この像もかなり傷みが進んでいて痛々しい。(土が剥がれて内部の木片や紐が見えていたし、一部の手先が亡失していた。)この像以外に塑造の金剛力士像は法隆寺にしかないという非常に貴重な像です。
仁王門から約300m進むと伽藍があります。寺号標を過ぎた所の路肩が広くなっておりますので停めさせて頂きました。
ーーー後日アップします。
御朱印
仁王門
金剛力士立像(阿形)(県指定文化財)
左側の右脚辺りを見ると板に紐が巻かれています。木像ではなく塑像なんです。
金剛力士立像(吽形)(県指定文化財)
見えているお堂は文殊堂
文殊堂(重文)
僧形文殊菩薩?
後の閉扉された厨子の中に本尊・地蔵菩薩か?
三重塔(重文)
三重塔と文殊堂
本堂跡地
阿弥陀堂(常行堂) (重文)
阿弥陀三尊が安置してある模様
翫玉院(本坊?塔頭?)
天台宗 比金山 如意寺
神戸十三仏霊場でお参りいたしました。
山の中のお寺といった感じの写真ですが、実は神戸市営地下鉄「西神南」駅から徒歩で20~25分ほどとなります。
今回投稿自体は2回目となるのですが、すでに何度かお参りさせていただいておりました。
神戸十三仏の御朱印をいただこうとしていたのですが、私の伺うタイミングが悪いのかどうもお留守だったようで。
御朱印は翫玉院でいただくのですが、今回も最初置かれていた鈴を鳴らしても反応がなく諦めようかとおもった矢先、うっすらと建物内から声が聞こえてきたため、電話を掛けてみるとようやく気付いてくださりました。
縁起によれば、如意寺の開基は法道仙人といわれ、天竺の五百持明仙の一人、光英菩薩の全身という。 推古天皇の御世に櫨谷に飛来し、当山にて山翁(毘沙門天)より霊木櫨の地蔵菩薩の造立をたくされ、孝徳天皇の勅をえて大伽藍を設けた。 平安時代には慈覚大師円仁によって、常行堂、文殊堂が建てられ今日の基をなした。近世にあっても、比叡山滋賀院門跡末寺の格式と、御朱印寺領四十三石を賜わり、今日に至る。
~神戸十三仏霊場HPより~
ご詠歌
蓮葉を さながらうつす 比金山
心の如く おがむ寺かな
仁王門
めずらしい中世の塑像(土で作られている)。
そのためか風化して結構痛んでいます。
仁王門から歩いて徒歩2~3分で到着します
文殊堂(重文)
文殊堂の横に掲げられたご詠歌
三重塔(重文)
至徳2年(1385年)の建立
本堂跡
老朽化により傾いたため第二次世界大戦後に解体されたそうです
本堂の礎石
常行堂(阿弥陀堂) (重文)
宝篋印塔
最近、カエルに出会う率が高いな😅
翫玉院
こちらで御朱印をいただきます
翫玉院庭園
御朱印
天台宗 比金山 如意寺
寺の旧記によると大化元年(645年)法道仙人の開基とされ、とても歴史の古いお寺です。
残念ながら本堂はありませんが、文殊堂・三重塔・阿弥陀堂は圧巻です。
今回は車で訪れましたが、車一台が通れる程度の道で対向車が来ないかヒヤヒヤしながら進みます。
また駐車場はないのですが、入り口前に2台程度の駐車できるスペースはあるため、運がよければ停めることができます。
神戸市営地下鉄「西神南」駅から歩いて行ける距離ですので、元気のある方は歩いたほうがいいかもしれませんね。
仁王門
金剛力士像(阿形)
ものすごい迫力です。
金剛力士像(吽形)
鎌倉時代のものだそうです。
文殊堂(重文)
851年頃に建立されたようですが、現在の文殊堂は1453年に建立されたものだそうです。
文殊堂の内部にはなんとなく厨子が見えてはいたのですが、その中に聖僧文殊が安置されているらしいです。
文殊堂の横に掲げられたご詠歌
「蓮葉を さながらうつす 比金山
心の如く おがむ寺かな」
文殊堂前の手水舎
三重塔(重文)
南北朝時代に建立されたようです。
とにかく見事な三重塔で必見です。
本堂跡地
礎石が残っており、かなり大きな本堂だったことがわかります。
本堂は天文8年(1539年)に火災により焼失したようです。
その後浄財を募り、本堂は再建したようですが、老朽化により傾いたため第二次世界大戦後解体されたとありました。
本堂再建の際、浄財を寄進された方々の石塔だと思われます
阿弥陀堂(常行堂)(重文)
鎌倉時代初期の建立。
本尊の阿弥陀如来が安置されているそうです。
逆光だったので、阿弥陀堂を斜め前方から撮り直し
この景色、神戸市内とは思えません。
ここから20分も歩くと住宅街ですが、タイムスリップしたようです。
翫玉院門
こちらで御朱印がいただけるのかな?と思ったのですが、ご不在のようでした。
名称 | 如意寺 |
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読み方 | にょいじ |
御朱印 | あり |
限定御朱印 | なし |
電話番号 | 078-991-0009 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
巡礼の詳細情報
神戸十三仏霊場 第3番 | 御本尊:文殊菩薩 御真言: おん、あらはしゃな 御詠歌: 蓮葉を さながらうつす 比金山 心の如く おがむ寺かな |
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詳細情報
ご本尊 | 地蔵菩薩 |
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山号 | 比金山 |
宗旨・宗派 | 天台宗 |
創建時代 | 大化元年(645) |
開山・開基 | 法道仙人 |
文化財 | 三重塔、阿弥陀堂、文殊堂(国指定重要文化財) |
体験 | 重要文化財札所・七福神巡り |
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