5カ年ダイアリーの切り替え年に

2016年3月に、副住職として仁玄寺に戻って来ました。
　
「お寺に戻りたての自分が見たもの、考えたものって、10年20年後の自分からすれば、ものすごい財産になるのではないか？」という思いで、5カ年ダイアリーに日誌をつけてみることにしました。
　
（※写真のピンク色の方です）　
　
はじめの頃は鬼気迫る想いで書いていたのですが、年々面倒くさくなったらしく…だいぶ空欄が目立つようになりました。
　
また、最終年の昨年はコロナ禍ということで……過去4年間との状況の違いが虚しく、ページを開く気になれない日も多かったです。
　
それでも、5カ年日記は、5年経ったら終わるもの。もう、書くべきページが無いというのも寂しいもので……色々考えて、新しい5カ年ダイアリー（※ブルーの方）を買いました。
　
新たな5年を始めるに当たり、これまでの日記を読み返してみたのですが…お参りやお掃除など、あらゆることに不慣れで、１つ１つに試行錯誤を重ねたり、感動したりしている自分がいて、なんだかとってもむずがゆく眩しく…
　
「確かに、こんなフレッシュさは、自分にはもう無いな」と認めざるをえません。笑
　
今ではすっかり日常の一部ですが、寺報の発刊や写経会も、この5年でちょっとずつ、頑張って始めてきたこと。

慣れとは時に恐ろしいものですが、慣れないことには、出来ることは増えていかないのだなぁと、しみじみしました。
　
まだまだ出来ないこと、わからないことが沢山ありますが、この5年間の歩みのように１つ１つやっていくしかないのなら、自分が未熟なのも仕方がないような気がしました。
　
要するに、「もう5年も経っちゃった」と思っていたのですが……人間とか、お坊さんとしては「まだ5年しか経ってない」んですよね。
　
　
初心を忘れず、精進します……！