釧路一之宮 厳島神社の日常(42回目)
北海道釧路駅

本日は重陽の節句です。
当神社では3年前より「病気平癒・健康祈願祭」を斎行し、この日に限り道指定有形文化財の円空仏を公開しています。

本日は平日にも係わらずたくさんの方にご参列を賜り誠にありがとうございました。また予想以上に多くの方にお越しいただいたため準備が行き届いておらず、ご迷惑をおかけしましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

この重陽の節句は五節句の最後を飾る節句です。また、中国伝来の陰陽思想の中で奇数は陽の数字と考えられており、その最大数「9」が重なることから9月9日を重陽(二重の陽数字)の節句としてお祝いするようになりました。
またの名を「菊の節句」といい、薬草として用いられていた菊の花には薬効があるとされ、祝いの前夜、菊の花の上に絹の真綿を載せ香りを移したものを邪気祓いや健康長寿の御守として身につけたといわれています。

当神社に保管されている円空仏は薬壷を持った薬師仏で、病気平癒や健康のご利益があるといわれています。また、背には「くすり乃たけごんげん」とあり、この像が釧路の民を思い彫られたものと考えられています。その御力もいただき皆様が元気にお過ごしになれますよう祈願するためこの日に合わせ仏像の公開をしております。
まさに神仏習合の御神事となりました。

尚、円空仏の公開を記念した特別御朱印は9月末まで頒布をしております。