るりこうじ|曹洞宗|保寧山
瑠璃光寺
山口県 上山口駅
資料館 午前9時〜午後5時
曹洞宗保寧山(ほねいざん)瑠璃光寺。元々は大内氏の保護する寺でしたが大内氏滅亡後は毛利元就公の次男元春公の吉川氏がのちに保護しました。
庭園内には池があり、なんとスッポンまでいたそうで外来種駆除にやっきになっていると聞きました。国宝五重塔を含む地元有志による観光ガイドは無料なので是非聞いて見てください。この五重塔は、修繕はされているものの、空襲などで焼けずに国内に存在する現存する五重塔だそうです。
また、健康長寿を願う薬師如来が本尊ですので体の健康にまつわるものが置いてあります。
なで佛(賓頭廬尊者びんずるそんじゃ、悪い所を撫でると治る)、一畑薬師(眼病の仏さま)、身代わり地蔵、佛足石、知足の蹲い(つくばい、京都竜安寺にあるものと同じもの)などです。萩焼が販売してあるギャラリーもありました。
枕流亭という、西郷隆盛や小松帯刀ら維新志士に関連する建物も現存しており、小さな資料館になっています。
うぐいす張りの石畳みは、目印の上に立って石段上りに向かい手を叩くと小気味良い音に重ねて『キュ』という音が聞こえます。私は成功しました。お試しあれ。
また、毛利家ファンにおすすめしたいのが、此処に毛利敬親公を始めとする三代の墓所があること、現在東京在住の本家にある毛利同等の墓所があることです。東京は遠くて行けない!という人でもここで拝めば本家墓所を拝んだことになる、と観光ガイドの方に言われました。
ここまで大内氏、吉川氏、毛利家、幕末と挙げましたが、近場に雪舟の最期の地と言われる場所も存在するとの事です。さらに、ここは司馬遼太郎氏が小説『街道をゆく』執筆の為に元ネタの為の訪問された場所でもあるそうです。この件についてはファンの中では真偽定かではなかったそうですが、観光ガイドの方(なんと代表者でした)が皇太子徳仁様がご行幸にいらっしゃる際に聞かれると思い、事前に調べていたそうです。実際お尋ねになり、ガイドの方は誇らしかったとか。
とても楽しいお話しを聞けました。
他にも歩いて15分ほどに元就公を祭神として祭る豊栄神社、隣接する敬親公を祭神として祭る野田神社があります。是非訪れてみて下さい。
1471年陶弘房の菩提寺として建立された。本尊は弘房念持佛の薬師如来である。
本堂の前には大きな杓文字とすりこぎが置かれているが、これはわが身をすり減らし人を救う仏心の象徴とされる。
本堂を中心に回廊がめぐらされていて永平寺のようなスタイルである。
五重塔は1442年の建立で大内義弘の菩提を弔うために弟・盛見が香積寺に建立したもので、国宝指定されている。
京都の醍醐寺、奈良の法隆寺と並び日本三名塔のひとつに数えられる。
大内義弘の菩提寺であった香積寺は萩に移動したが塔はそのまま残され、1492年その跡地に瑠璃光寺が移り現在に至っている。
隣接する香山墓所には毛利敬親の墓がある。
本堂
山門
鎮守石殿
五重塔
五重塔
毛利敬親の墓
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