しおふねかんのんじ|真言宗醍醐派|大悲山
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楽しみ方塩船観音寺のお参りの記録一覧(5ページ目)

#観音寺 #塩船観音寺
ご本尊は千手観音。左右に眷属の二十八部衆も祀る。
#二十八部衆 #風神
二十八部衆に言及する経典は複数あって、メンバーの顔触れもまちまちらしい。密教大辞典は2通りの組み合わせを載せる。ここ塩船観音寺と同じよく知られた陣容と、千手観音造次第法儀軌という書物の掲げるものだ。
千手観音造次第法儀軌は複数の仏様を一括して1尊とカウントし、総数は28よりもずっと多い。
例えばナンダ龍王。弟のバツナンダ龍王ともども、難陀跋難陀と書かれているらしい。兄弟とも八大龍王のメンバー。
サンシ大将と満善車(まんぜんしゃ)王。それぞれ散脂大将弗羅婆、満善車鉢真陀羅という表記だそうだ。このうち真陀羅は薬師十二神将のシンダラ大将のこと。サンシ大将はビシャモン天の眷属・八大ヤシャ大将の1尊だ。密教大辞典は弗羅婆について、蓮華王院(京都市東山区)は満善車鉢について、同じく八大ヤシャ大将の満賢(まんけん)大将だとする。
神母天は鬼子母神のこと。千手観音造次第法儀軌では神母女等大力衆。密教大辞典によれば、大力衆はヒョウギャラ天など彼女の子供たちを指すと。
水化雷電神という名前も挙がる。密教大辞典には、そもそも風神・雷神を千手観音の眷属と解する理由は、二十八部衆のメンバーとして水化雷電神が挙げられていることだ、とある。


#観音寺 #塩船観音寺
ご本尊は千手観音。左右に眷属の二十八部衆も祀る。蓮華王院(京都市東山区)とは異なり、風神・雷神も二十八部衆に含まれる。
#二十八部衆 #雷神
僕はいまだ懐疑的だが、蓮華王院HPに、風神・雷神の起源はインド神話のヴァーユとヴァルナだとある。彼らは風天・水天と漢訳されて日本へ伝わっており、十二天にも名を連ねる。
風神・雷神と風天・水天では姿がまるで違う。パラグライダーのような袋に風をはらませる風神や、太鼓を背負う雷神のイメージは、あちらによれば完全に日本オリジナルで、蓮華王院の像が以降の作風を固定させたと。
ヴァルナは水天と訳されたように、元は雨を含む水の神様。大昔は全能の神とされたらしいのだが、お釈迦さまよりも遥かに前のことだ。
一方、雷の神様はインドラ。帝釈天のことだが、彼はすでに二十八部衆にいる。それ以前に、日本の帝釈天には雷神という性格がほとんど残っていないと聞く。
密教大辞典には、そもそも風神・雷神を千手観音の眷属と解する理由は、千手観音造次第法儀軌という書物に、二十八部衆のメンバーとして水化雷電神が挙げられていることだ、とある。これでは風神・雷神ではなく水神・雷神にならないか、という気がしないでもない。が、水の神と風神・雷神を結び付けることは、全く根拠を欠く俗説でもない、とだけは言えそうだ。

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