領玄寺

東京都 千駄木駅

領玄寺（りょうげんじ）は、東京都台東区谷中に位置する日蓮宗の寺院で、山号は日長山です。旧本山は身延山久遠寺で、堀之内法縁に属しています。また、境内には縄文時代中期の貝塚が存在し、歴史的価値も高い場所です。

●歴史の背景

領玄寺の創建年代は不詳ですが、慶安2年（1649年）に、谷中感應寺の9世である領玄院日長聖人によって中興されました。この寺院は、かつて久遠寺の隠居寺となったことでも知られています。境内には、歴史的な桜の木もあり、これが「享師桜」と呼ばれています。享保6年（1721年）には、植えられた桜が毎年冬に咲く特性から「会式桜」とも名付けられました。

●境内の特徴

領玄寺の本堂は、昭和38年（1963年）に再建されたもので、伝統的な建築様式を持っています。境内には貝塚があり、貝殻や縄文土器、石器などが出土しています。
本尊には、釈迦多宝塔があり、さまざまな仏像が安置されています。