ホウワトテンジョウエノテラ カンオンジ|高野山真言宗|福聚山
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法話と天井絵の寺 観音寺からのお知らせ一覧
先日に終活セミナーの講師を務めてきました。
ある自治体からの依頼でした。依頼があれば予定がブッキングしないかぎり受けています。
なぜ私に白羽の矢が立ったのか?と疑問だったのですが、事務局が講師紹介をしているときに疑問が氷解しました。
私は名刺に「終活ライフケアプランナー」と肩書を入れています。その他、マンダラエンディングノートのファシリテーターも入れています。ここを強調して紹介していたので、終活講師に相応しいと判断したのでしょう。
さて、終活セミナーで話した内容を小出しにして紹介します。
もし、あなたが亡くなったらどうなりますか?
「人に迷惑をかけたくない」と思うでしょうが、そうはいきません。ハッキリ言いますが、あなたが亡くなると必ず人に迷惑をかけます。
あなたが亡くなったとしましょう。
どこで亡くなりますか?
日本の場合、9割以上が病院で亡くなります。なぜなら、亡くなったときに必要なのは医師の死亡診断だからです。医師の死亡診断を経ずして自宅で亡くなった場合、かかりつけ医が駆けつけなければ警察により事件性が問われます。場合によっては司法解剖に付されることもあります。
この時点で医師に迷惑をかけます。死亡診断書が書けるのは医師しかいないからです。場合によっては警察や救急隊員に迷惑をかけます。
赤ちゃんが生まれたとき、オギャーと泣くと同時にウンチをします。消化管に空気が通った証拠です。人が亡くなると赤ちゃんと同じように排泄します。その処理は看護師さんが遺族の目につかないように処理してくれます。そして身体を清拭して浴衣を着せてくれます。
この時点で看護師さんに迷惑をかけます。
清拭が終わると葬儀社に連絡をしてご遺体を自宅あるいは葬儀会館に搬送し安置します。納棺師により生前の姿に近くなるよう処置をしたり、死化粧を施したりします。
この時点で葬儀社のスタッフや納棺師に迷惑をかけます。
葬儀を終えて火葬するとき、きれいにお骨になるよう手配してくれます。ここで火葬場の職員に迷惑をかけます。
人が亡くなったあと、遺族にできることはほとんどないことに気がついたでしょうか。「人に迷惑をかけたくない」という言葉が一人歩きしていますが、どうしても人に迷惑をかけます。心しておいてほしいものです。
ここまで話して会場の反応を見ると、知らないうちにたくさんの人が関わっていることに驚かれていました。遺族の目に触れないよう配慮しながらプロの仕事を黙々とこなしている人がいることに感謝の念も生まれたようでした。
次回は「感謝を育てる」ことについて考えたいと思います。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせるよう祈念しております。
おかげさまで厄除け護摩祈祷が終わりました
2024年02月05日(月) 08時00分〜
2月2日(金)に行った厄除け護摩祈祷は無事に終えることができました。
当日参加してくださった方には福豆をプレゼントしました。また、厄除け護摩札を申し込みされた方は厄除けの御守りをプレゼントしました。
厄年は災難が起こるので恐れてしまうことがありますが、実はそうではありません。過去1000年以上の統計的に体調が変わりやすい時期があることを突き止め、厄年として気をつけるよう注意喚起しているのです。
祈願句として、厄除けの次に必ず「開運」と書きます。冬が開けると春が来るように、厄年を開けると明るい未来がやってくるはずです。厄年は春に備えて準備をする期間です。春を楽しみにしましょう。
今回の厄除け護摩祈祷は案内が不十分だったので、3月にも厄除け護摩祈祷を行います。
3月12日(旧暦の2月3日)を予定しています。
随時、厄除け護摩祈祷を受け付けています。
祈祷の回数により祈祷料が変わります。
一座分 1,000円、五座分 5,000円、
十座分 10,000円、二十一座分 20,000円
※郵送対応しています。送料は觀音寺が負担します。
※info@houwa-kanonji.comまでお名前、送付先住所、祈祷の回数をお知らせください。
合掌
写真のような厄除け護摩札を作らせてもらいます。すべて手書きなので3月10日までにお申し込みください。
【終活セミナー】終活で考えることは7つある
先日に終活セミナーの講師を務めてきました。
ある自治体からの依頼でした。依頼があれば予定がブッキングしないかぎり受けています。
なぜ私に白羽の矢が立ったのか?と疑問だったのですが、事務局が講師紹介をしているときに疑問が氷解しました。
私は名刺に「終活ライフケアプランナー」と肩書を入れています。その他、マンダラエンディングノートのファシリテーターも入れています。ここを強調して紹介していたので、終活講師に相応しいと判断したのでしょう。
調べると分かりますが、「終活ライフケアプランナー」はなんちゃって資格です。終活の講師として呼んでもらうためには、協会公認講師の資格をもつようにしようと思います。できれば資格を出せるような認定講師になろうと思っています。
さて、終活セミナーで話した内容を紹介します。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
https://ameblo.jp/taisyaku2016/entry-12838534491.html
合掌
はじめての仏教講座〜空海散歩で空海を知る〜を開催しました
おかげさまで「はじめての仏教講座〜空海散歩でお大師さまを知る〜」が好評だったので5回目を開催することができました。
令和5年は弘法大師誕生1250年記念です。高野山でお世話になった法話の先生をはじめとして企画グループ「白象の会」が、令和5年までにお大師さまの名言2,180句すべてに法話を付けることを発願しました。
膨大な手間が必要になることは容易に想像がつきましたが、お大師さまを敬愛する先生の決意は揺るがず企画は決行されました。令和5年3月に第10巻が完結し、お大師さまが生まれた香川県の善通寺に奉納されました。
私も御縁があり法話の寄稿者に名を連ねることになりました。せっかくに御縁をいただき、弘法大師誕生1250年記念なので法話会を企画してみました。
1月25日(木)に開催した第回「はじめての仏教講座〜空海散歩でお大師さまを知る〜」は空海名言法話集 空海散歩第6巻をテキストにしました。
私が寄稿した名言の法話について周辺情報などを含めて紹介しました。
例えば、空海上人が遣唐船に乗り中国を目指していたとき、嵐に遭って船が難破し舵帆が折れてしまいました。海を漂流するしか方法がなく、40日にわたる漂流の末に中国大陸にたどり着きました。
しかし、空海を乗せた遣唐使の一行を信用せず上陸が許されませんでした。当時の中国では字が上手で文章がうまいことが役人の条件でした。残念ながら日本の役人では認められなかったのです。
困り果てて空海上人に代筆を頼むと、中国の役人たちは手のひらを返したように歓待しました。それだけ空海上人は書も上手くて文章も優れていたのでしょう。
今回の名言は空海上人が代筆したときに書かれた文章の一部です。
本文では、「仏法に出会うことは難しいものである。もし、仏法に触れたらたちどころに豊かな人生になるが、仏法に背いたなら地獄に落ちるだろう」とあります。
空海上人は、暗に「仏法のために中国へ渡ってきた私たちを認めなければ、地獄に落ちるだろう」と言っているのです。自分の意見をさらりと忍び込ませる文章に舌を巻きます。
名言だけではお大師さまの言いたかった意図を汲み取ることは難しいものです。私が寄稿するときはなるべく前後の文章に書かれていることを紹介します。
今回は「はじめての仏教講座」と銘打っているので、仏教の始まりから日本への伝来、空海上人が日本に伝えた密教を説明しました。
「そもそも仏教に宗派があるのはなぜ?」「真言宗に宗派があるのはどうして?」など話題が拡がって楽しい時間でした。
次回は令和6年2月に企画しようと思います。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
ぽっくり逝きたい
仏教の心で民を治めようとした聖徳太子が日本に仏教を定着させたと伝わります。聖徳太子ゆかりの寺院を斑鳩に訪ねたことがあります。
「ぽっくり寺」として有名な吉田寺(きちでんじ)へと向かいました。
20年ほど前に鳴門結衆で参拝したことがあるそうですが、当時は鳴門海峡大橋も明石海峡大橋もありませんでしたから船で大阪に渡り参拝したそうです。それに比べるとバスに乗っていれば着いてしまう、便利な時代になりました。
「ぽっくり寺」と異名を取る吉田寺(きちでんじ)ですが、寺を開いた恵心僧都が母の臨終に際し枕元で「南無阿弥陀仏」の念仏を一心に唱えたところ、往生を遂げられました。そして三回忌にとても大きな阿弥陀如来坐像を彫り上げました。
仏像は座ったままの姿ですが、片膝を突いて立ち上がると一丈六寸(約3メートル)の大きさになります。この御本尊の前でご祈祷を受けると長く病み患うことなく、シモの世話になることなく天寿を全うできるといわれています。
こういうお寺にお参りすると、私も両親のためにご祈祷をお願いした方がよかったかな?と迷うことがあります。
「早すぎるわ!」と怒られそうなので、やめておきました。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
写経会
2023年12月18日(月) 10時00分〜
年内最終の写経会です。
毎月18日は観音さまのご縁日です。
18日に観音さまをお参りすると、いつもより100倍の御利益がいただけるといわれています。
12月18日(月)、觀音寺では写経が行われます。
ちょうど、観音さまの縁日に当たりますね。
観音さまの御縁日×写経でさらに10倍ぐらいの御利益がありそうな気がします。
100×10=1000の御利益がありそうです。
年内最後の写経は、良い日に開催となります。
お寺で写経を行い、心穏やかに自分自身と向き合う時間を過ごしてみませんか?
仏教では、心を静めることを禅定(ぜんじょう)といいます。
初めてさんも大歓迎です。ぜひ、お気軽にご参加ください。
◎「本堂で写経」お申し込みはこちら↓
https://liff.line.me/1660770241-LApA56QR?liff_id=1660770241-LApA56QR&group_id=52746
新年特別護摩札を受付中
2023年12月01日(金) 〜
新年特別護摩札を受付中です。
来年1年が良い年になるよう不動護摩祈祷にて祈願いたします。不動明王は恐ろしい顔をして、手には剣と縄を持っています。私たちは不動明王に怒られているように感じることがありますが、そうではありません。不動明王は恐ろしい顔をして魔を寄せ付けない働きをしてくださり、私たちを護ってくれるのです。
新年特別護摩札は新年を迎えるタイミングでお渡しできます。護摩札はすべて住職の手書きとなりますので、12月20日ごろまでにお申し込みください。
新年特別護摩札
普通サイズ 木札6寸 5,000円(5座の祈祷)
大サイズ 木札1尺 10,000円(10座の祈祷)
お申し込みは
ホームページお問い合わせ あるいは info@houwa-kaonoji.comまでお知らせください。折り返し、詳細をお知らせいたします。
※申し込み締め切り 12月20日
郵送対応しています。元旦以降に送付の手配をします。
合掌
新年特別護摩札のサイズは左から特大サイズ、大サイズ、普通サイズです。1番右が見本です。
長寿の証として授ける「寿」
お仏壇の中にあるお位牌をじっくり見たことはありますか。
特に難解なのが「戒名」です。難しそうな漢字が並んでいて、意味がよく分からないものです。
そこで、簡単な解読方法を教えます。
戒名の中に「寿」あるいは「壽(寿の旧字体)」は含まれていませんか?この字が入っている方は、「長寿」であったという意味です。
一昔前なら70歳以上、現在なら80歳以上の長寿の方に対して用います。お位牌の裏には「何歳で亡くなった」ということが書かれているので確認してみてください。
先月に17回忌の法事をさせてもらった檀家さんも、戒名に「寿」が入っていました。
「長生きされたのではないですか?」
と、聞くと
「その通りです」
とのこと。
82歳の天寿を全うし、最後までご遺族が自宅で介護されたそうです。
「施設に預けてしまうと、我々は楽かもしれんけれど、後で後悔するような気がしてな。自宅で介護できて満足しとるんじゃ」
「自宅介護」と簡単に言いますが、なかなかできることではありません。
だんだんと弱っていく自分の親の姿を見ることは、身を切られるような想いです。
自分が小さい頃に顔を上げられないほど厳しくしかってくれた人が、自分で食べることもできず、トイレに行くこともできなくなっていく。さらに、昨日の記憶さえも消えていく毎日を過ごすことは、もどこにももって行きようのない悲しみに包まれます。
時として寂しさは怒りに変わり、もって行きようのないもどかしさで心を病むこともあります。
それでもなお、親と向き合っていく勇気を持ち続けた檀家さんに「寿」という文字を贈らせてもらうのです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
長寿だった方に「寿」の字を戒名として授けます。
ずいぶん前になりますが大学時代の後輩からお誘いを頂戴して薬剤師向けのセミナー講師をしてきました。
今回は仏教の話は横に置いておき、「サービスとホスピタリティ」というテーマで講演しました。接客セミナーのようなものです。
私の薬剤師時代の例や、お寺をするようになってからも薬剤師として薬や病気の相談を受けたことを皮切りに、サービスとホスピタリティの違いについて話をさせてもらいました。
一番の見所は「ホスピタリティの種を探す」ことでした。
「そもそも薬局とは何ですか?」という質問に対して「そもそも〇〇である」と20個書いてもらいました。
そもそも「気軽に健康相談をしてもらうところ」でる。という先生もおられました。
何とかお客様や患者さんの力になっていきたいという想いが表れている言葉を頂戴しました。
また、ある先生は「そもそも、「この薬よく効いたよ」と言ってもらえるところである」と言っておられました。お客様の「苦しみをとってあげたい」という心から生まれた言葉でした。
仏教の心である「慈しみ」を感じる言葉を頂戴し、うれしく思いました。
ホスピタリティの種は誰でも宿しています。
それに水をやり、肥料をやってきれいな花を咲かせてもらいたいものです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
ホトカミサポーター案内チラシができあがりました
2023年09月15日(金) 10時00分〜
ホトカミサポーターさまにお気持ち特典を準備しています。
第1号になるのは誰なのか、ワクワクして待っています。
不在のことがあると残念なので、ホトカミサポーターさんはご予約をお待ちしております。
ちなみに観音寺のホトカミサポーターさんへの特典とは?
① 御朱印のリクエスト(レギュラーは十一面観音・觀音寺・弘法大師誕生1250年記念 大師誕生)に応えます。例えば、高野山や真魚(空海の幼名)など
あるいは
密教オラクルカードによるリーディング
※ 御朱印リクエストと密教オラクルカードによるリーディングはいずれか1つだけとなります。
② はじめてセットをもれなくプレゼント
予約はこちら
info@houwa-kanonji.com まで
合掌
ホトカミサポーター案内チラシができました
【ホトカミサポーターの方「お気持ちで特典」として【リクエスト御朱印&はじめてセット】をお渡しします!
2023年09月19日(火) 10時00分〜
ホトカミサポーター制度が始まっているのをご存じですか?
▽ホトカミサポーターについて詳しくはコチラ▽
https://hotokami.jp/support_prayers/details/
ホトカミサポーターさんは、お参りにてデジタル会員証をご提示ください。「ホトカミサポーターです」と笑顔😊をプラスするとなお有り難し!です。
ホトカミサポーターさんは特別に
①御朱印の文字をリクエストできる権利
あるいは
密教オラクルカードによる個人セッション
どちらかをさせてもらいます。
②もれなく「はじめてセット」を差し上げます
法話と天井絵の寺 観音寺の魅力がいっぱい詰まったパンフレットやリーフレット、オリジナルクリアファイルをプレゼントします。
【お気持ちで特典に協力する理由】
「人の集まる寺にしたい」と思い御縁を拡げるため写経などの寺院行事やゆったり寺ヨガなどのイベントを開催しています。ホトカミサポーターさんと御縁が広がることを祈念しております。
サポーターの皆様とお話しできることを楽しみにしています😊
※不在のことも多いので必ずご予約をお願いします。首を長くしてお待ちしております。
いつもの御朱印はこの三種類です
「十一面観音」「觀音寺」「弘法大師誕生1250年記念 大師誕生」
ホトカミサポーターさんは特別に上記のような特別御朱印(例です)のリクエストできる権利があります
リクエスト御朱印は文章でも御詠歌(1番左は高野山の御詠歌 第三番 梵音)でもO.K.です
はじめてセットです。もれなく差し上げます。
中身はこんな感じです。法話と天井絵の寺 觀音寺の魅力がいっぱい詰まっています。
おかしい話
ずいぶん前に行かせてもらった参拝旅行の思い出です。
旅行につきものは「おみやげ」です。
良い旅行の3条件をバスガイドさんから教えてもらいました。3Kなのだそうです。
1. 健康(K)
健康でなければ楽しい旅行はできません。体調管理はしっかりと、無理は禁物です。
2. お金(K)
お金がなくては旅行に行けません。おみやげもたくさん買えません。お金をジャブジャブ使うことも楽しみの1つです。
3. 家族(K)
今日、旅行に行かせてもらえたのは家族のおかげ。家族が病気であったり、心配事があると旅行に出ることができません。おかげさま、です。
特に、徳島県の方はおみやげを買うことが大好きです。
高速道路に乗る手前で「柿の葉ずし」のお店に立ち寄りました。お店に入るなり、次々と買いまくります。人が買っていると欲しくなるもの。私も一番小さい詰め合わせをひとつ買いました。
高速道路の途中、サービスエリアでもレジには長蛇の列。ほとんど全てが鳴門結衆の檀家さん。
「日本は不況である」というのは一時的に忘れてしまいそうです。
バスに乗り込み、人数確認をしてくださったバスガイドさんが一言。
「お菓子がシートベルト締めて、人間は締めてないわ。『お菓子』な話ね。」
確かに、おかしいです。
自分よりお菓子が大事なんですね。家族思いで、いいじゃないですか。
合掌
質問や護摩祈祷のお申し込みなどホームページ http://houwa-kanonji.com にて受け付けています。
公式LINEも始めました。毎日寺みくじなど楽しいコンテンツを準備しております。
利他行
認知症になった家族を介護できる人は、よほど忍耐強い方なのだろうなと思います。
家族は元気だった頃の姿と、認知症になってしまった姿を比べてしまい、その落差に愕然として受け入れられません。私もきっと無理だと思います。
日本は「超高齢社会」を迎え、介護を必要とする人がものすごい勢いで増えています。
特に認知症患者が増加しています。家族が介護できないから、どうしても第三者の手を借りることになります。
上記の情報誌では「がんばらない介護生活 5つのポイント」を挙げています。
1. 一人で背負い込まない
周りの人に手伝ってもらうのは気が引けます。でも「助けてほしい」と言うことは大事なことです。
2. 積極的にサービスを利用する
「面倒だから」と待っていてもサービスは利用できませんし、誰かが紹介してくれるものでもありません。自分が使える時間を増やして、心を病まないためにもサービスを利用したいものです。
3. 現状を認識し、受容する
言葉では簡単ですが、これが一番難しい。
4. 要介護者の気持ちを理解し、尊重する
自分の体がどうにも思うようにならないつらさは、本人しか分からないもの。気持ちを「慮る(おもんぱかる)」ことに心を傾けたいものです。特に、認知症では最近の記憶よりも昔の記憶が鮮明です。昔の話を聞いてプライドをくすぐるようにして話題を膨らませましょう。
5. 楽な介護を考える
「楽をしてはいけない」と思い込まないことです。介護用品や介護機器を積極的に使って体の負担を減らすことは大事なことです。
誰かの役に立つことをするのは、「利他行(りたぎょう)」です。
介護も利他行です。できる限りのことをしたいものです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
公式LINEも始めました。毎日寺みくじなど楽しいコンテンツを準備しています。
イベントもLINEから予約することができます。ご活用ください。
許せないと思うことはありますか?
「許せない」と思うことはありますか?
誰にも言えない、墓場まで持っていくことだけれど、許せないことがあるかもしれません。
ある男性は、子どものときに自分と母親を捨てて
他の女性のもとに走った父親をずっと恨んでいました。
「お父さんがいなくなったから、お母さんはこんなに苦労をしているんだ。絶対に僕はお父さんを許さない」と思って生きてきました。
十数年後、ずっと連絡のなかった父親が入院していることが分かりました。
医師から
「がんのために入院しています。余命3ヶ月だと思ってください」
と連絡がありました。
「これまで勝手に生きてきたのに、何で今さら連絡があるんだ? 一言、文句を言ってやる」と思い、病院を訪ねました。
彼が医師に案内をされて病室に入ると、ベッドにやせ細った老人が眠っていました。年老いて小さくなってしまった彼の父親の姿に間違いありませんでした。
その姿を見て彼は何も言うことができませんでした。なぜだか涙が溢れて止まりませんでした。「ひと言文句を言ってやろう、反論するなら殴ってやろう」と思っていましたが、できませんでした。
しばらくして目を覚ました父親は、ベットの横に立っている彼を見ると、すぐに自分の息子だと分かったようでした。
父親は一瞬、驚いた表情をしましたが、何も言わず黙って彼を見つめていました。
二人は無言のまま、しばらく見つめ合っていました。
やがて、父親はゆっくりと目を閉じて眠り、彼はゆっくりと病室を後にしました。
「父に文句を言いに来ました。でも、父を見た瞬間に、なぜかすべてを許すことができたんです。父も必死に生きてきたんだと思えたからかもしれません」
と彼が医師に話すと、
「この写真で連絡先が分かったんです」
と1枚の写真を手渡されました。それは、彼が小学校1年生のとき、野球のユニホームを着てお父さんと一緒に撮った写真です。
その裏には名前と連絡先、そして誕生日が大きな字で書かれていました。
過去の辛い出来事が他人のせいである場合、その思いを持ち続けても、良いことは何1つありません。
過去の事実を変えることはできませんから。
しかし、今生の別れを前にして言葉は必要ないのかもしれません。互いに今までの生き様を垣間見ることができただけでいいのです。
お大師さまは
「何度生まれても生の始まりを知らず、何度死んでも死の終わりがどうなるのか知らない」と説きました。
私たちの人生は思うようにならないものです。生と死も思うようになりません。だからといって捨て鉢になるのではなく、生き様を残していくことはできるのです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
足が悪かった故人は成仏できますか?
棚経でお邪魔をすると、いろいろな質問を受けることがあります。
今年初盆を迎えた檀家さんでの出来事。
「足が悪いけんど、ちゃんと成仏できるだろうか。」
心配そうにたずねる、親戚の方がおられました。
お父様が亡くなったのは3年前。看護師の職能を生かして自宅で介護をし、最期を看取りました。介護だけが生き甲斐になってしまった彼女も60歳。夫も子どももいません。
生前お父様は足が悪く、歩くことができませんでした。彼女の献身的な介護のおかげで、日常の生活に困ることはありませんでしたが、心配事は亡くなってからのことでした。
「死出の旅に出るって言うでしょ。それも一人旅。足が悪いお父さんは、歩けないから旅に出たくても行けないのじゃないかと思うと心配で。」
納棺の時には、白い着物や旅などを入れて差し上げます。六文銭やおにぎりなど、旅支度をします。旅は歩いて行くもの。自動車やバスはありません。歩けない人は、ずっと歩けないままに、この世で迷ってしまうのではないかと心配されたようです。
「この世で生きている時は、肉体があります。それ故に、足が痛い、腰が痛い、内臓の病気だと気が休まりません。しかし、亡くなったら肉体はこの世に置いていきます。肉体を離れて『たましい』だけとなって旅立っていきます。「たましい」には肉体がありません。足が悪くても、腰が痛くても、内臓の病気があっても、関係ありません。この世で培った『想い』だけを持って旅立っていきます。ですから、足が悪くても大丈夫ですよ。」
ほっとほおが緩んで安心した顔をされていました。ずっと気がかりで心配しておられたようです。自分が助けに行かなくてはいけないのではないかと、思うこともあったとか。
「心配ないですよ。」の一言が、誰かを救うこともあるようです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
お盆になると故人を思い出します。同時に成仏できただろうかと気になることもあります。
機を見て、時を待ち、人を待つ
予定外の出来事が起こったとき、どう感じますか。
「腹が立つ」でしょうか。
「また、予定が狂った」と脱力するでしょうか。
「やってられるか」と投げやりになるでしょうか。
「新しいことができる」とチャンスに受け止めるでしょうか。
チャンスだと受け止められる方は、何をやっても成功する人です。現在、業績の良い経営者にこういうタイプが多いですね。たいていは、その他3つのうちに当てはまるのではないでしょうか。ちなみに、私は「また、予定が狂った」と脱力するタイプです。
名医が病人に薬を与えるときは、病状をよく見て薬の量や投薬時期を判断します。また、賢者が説法をしたり沈黙を守ったりするのは、時機と人を見て判断するからです。
弘法大師空海は世界に類を見ない天才でしたが、同時に悩んだり、もがいたりしながら努力を続けた1人の人間でした。その理由に、一族の期待を背負って京に上り大学に入学したにもかかわらず、中退して僧侶になってしまいます。それも国に認められていない、自己宣言しただけの僧侶です。
期待を裏切ってしまった悔恨を文章に著しました。出家宣言書とも言える「三教指帰(さんごうしいき)」です。悩みに悩んだ挙げ句、文章に書かざるを得なかった弘法大師空海の人柄が垣間見えます。
「忍辱(にんにく)」とは、字のままでいえば「耐え忍ぶこと」です。
しかし、弘法大師空海はどのように捉えたのでしょうか。私は、「機を見て、時を待ち、人を待つ」判断力と行動力だと思います。いつ動き、いつ跳ぶか、その機を逃さないことが「忍辱(にんにく)」なのです。
合掌
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