宇津野山観音堂

栃木県 葛生駅

宇津野洞窟の登り口付近にある観音堂。
南東約800mの現会沢コミュニティセンター付近にあった光照寺の境外堂宇。
光照寺の奥の院であったようで、洞窟内にも「如意輪観音菩薩石」「護摩焚き場」といった霊跡がある。
なお、佐野板東三十三札所は観音霊場なので、本来はこの観音堂が巡礼対象のはずだが、佐野新四国霊場と混同されているのか、観光的な理由なのか、洞内の護摩焚き場が札所となっているらしい。
観音堂は現在でも地域信仰されており、毎年8月に「なえだ、なえだ」と唱えて大きな数珠を回し健康を願う仏事が行われるという。「なえだ」の語源は不明。
【宇津野洞窟】
約2億5000万年前に形成された、石灰岩、ドロマイトを主とした総延長約100ｍの鍾乳洞。