りょうたんじ|臨済宗妙心寺派
龍潭寺静岡県 金指駅
拝観/9:00~16:30(17:00 閉門)
《休観日》毎年 8月15日、12月22~27日
やっと夏の繁忙期が終わり静岡へとお出かけしました。静岡県と言えば絶対的に徳川家康!ですが、こちらの龍潭寺はお家断絶の危機に合った井伊家を当主として支えた井伊直虎ゆかりのお寺で、徳川四天王の井伊直政、徳川幕府の大老となった井伊直弼もまつられている井伊家の菩提寺です。
龍潭寺は、行基菩薩によって733年に開創された臨済宗妙心寺派の寺院です。永禄3年(1560年)桶狭間の戦いで戦死した井伊直盛の戒名をとり「龍潭寺」と寺号が改められました。
龍潭寺は、井伊家歴代当主の御霊が眠る菩提寺であり、生前結ばれることのなかった「井伊直親」の墓と隣合って「井伊直虎」のお墓も祀られています。また、「日本の森百選」に選ばれるほどの美しさを誇る約1万坪の境内には、緑豊かな木々が生い茂り、静寂に包まれた心休まる空間となっています。
国指定の名勝庭園をはじめ、赤地に「井」の記が描かれた籠など、井伊氏拝領の品々も収められ、江戸時代に建立されたといわれている龍潭寺伽藍 6棟(本堂、庫裏、山門、開山堂、井伊家霊屋、稲荷堂)は、貴重な文化資源として静岡県指定有形文化財に認定されています。
【静岡県 人気寺社仏閣巡り】
龍潭寺(りょうたんじ)は、静岡県浜松市北区引佐町にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は万松山。本尊は虚空蔵菩薩。庭園は国の名勝。
寺伝によると、奈良時代の733年に行基による開創とされる。当初の寺号は「地蔵寺」であったが、平安時代後期の1093年に当地領主の井伊共保が葬られた際にその法号から「自浄寺」と改められた。平安時代以降、井伊氏の菩提寺であったとされ、元中年間(1384年~1392年)、後醍醐天皇皇子である宗良親王が当寺を中興したとされる。戦国時代の1507年に井伊直平が黙宗瑞淵を招き寺号を「龍泰寺」と改めたが、1560年に井伊直盛が戦死し当寺に葬られるとその法号から「龍潭寺」と改められた。なお、井伊直盛の娘で、直盛の死後井伊家を取り仕切った井伊直虎の墓も当寺に葬られている。井伊家伝記によると、小牧長久手の戦いにおいて井伊直政が先手大将として出陣する際に、当寺に伝わる「日月松有之金銀の扇子」を陣扇として授けたとされる。なお、関ヶ原の戦いの戦勝に伴い、井伊氏が近江国に転封となってからも井伊氏の外護を受け、江戸幕府からも朱印地を与えられた。
当寺は、天竜浜名湖鉄道・金指駅の北西1.5km、道のり2.5kmの緩やかな丘陵地帯にある。旧国幣中社の井伊谷宮の南側にある。大通り(県道320号線)に面した境内南端入口から小高い場所にある境内に向かうと、木々が生い茂る中に<山門>があり、中に入ると境内は野趣あふれる庭園になっている。大きな本堂の北側には、国の名勝にも指定されている庭園があり、有料拝観エリアとなっている。
建物内の拝観エリアも見応え十分で、NHK大河ドラマにもなった井伊直虎ゆかりの品々も展示されている。
今回は、観光情報サイトじゃらんで、静岡県の人気寺院に上がっていたため参拝することに。参拝時は平日の午前中で、個人客はおそらく自分のみで、ご老人の団体バスツアー客が数十人参拝に訪れているのを見掛けた。
※じゃらんでの静岡県人気寺院トップ5は次の通り(2022年2月時点)。
①尊永寺(袋井市)、②修善寺(伊豆市)、③瑞龍寺(静岡市)、④龍潭寺(浜松市)、⑤大円寺(磐田市)
境内入口の<山門>。
山門をくぐって、狭い小道を進むと<仁王門>。
仁王門に向かって右方向に立っている<梛(なぎ)の木>。井伊家24代井伊直政が幼少のころ、井伊家の安泰を念じて植えられた御神木とのこと。樹齢400年。
梛の木のそばにある<子育て地蔵 -虎松の無事成長祈願仏->。戦国時代末期に徳川軍団の筆頭になり、彦根十八万石城主に出世した井伊直政(幼名・虎松)の成長祈願仏。幼少期2歳の時に父・直親を殺されるなど、当時は井伊家は存亡の危機にあった。
もう一度<仁王門>に戻って順路を進む。
仁王門をくぐったところ。正面に本堂が見える。庭には草木が多く、きれいに手入れされている。
<本堂>全景。かなり大きい。
本堂に向かって左手にある<旧本堂の鬼瓦>。大正期の本堂大改修時に屋根大棟の両側飾りとして作製。平成の改修で江戸時代の姿に戻された時に外された。
境内の北西部にある<井伊氏歴代墓所>。
本堂に向かって右手にある<鐘楼堂>。
鐘楼堂のそばにある石碑。<徳川四天王 井伊直政公出生之地>とある。
鐘楼堂の近くにある<東門(旧鐘楼堂)>。
本堂の右隣(東側)に建つ<庫裏>。
庫裏の入口が有料拝観入口になっている。
庫裏に入ったところ。
左を向くと、本堂に繋がる廊下が見える。
廊下を進んで、一つ目の部屋にある<丈六の釈迦牟尼佛>。遠州地方第一の大仏。江戸時代中期1729年の雲長作。仏像表面の傷は、明治期の廃仏毀釈の跡とのこと。
二つ目の部屋。
三つ目の部屋。本尊<虚空蔵菩薩>は秘仏で、御前立の<釈迦如来三尊佛>を安置。両側の襖絵は、江戸時代初期、東橋齋旭英筆の「龍虎の襖絵」。
右側の<龍>の襖絵。
左側の<虎>の襖絵。
四つ目の部屋。
本堂廊下の上には、甚五郎作の<龍>。
本堂の廊下を出ると、左の渡り廊下で<開山堂>と、右の渡り廊下で<稲荷堂>と繋がっている。開山堂は江戸時代中期1702年建立。
開山堂内部(西面)。<井伊家のお籠>が展示されている。
開山堂内部(南面)に安置されている<身代わり地蔵さま>。
開山堂内部(北面右側)。当山の和尚禅師の像かな。
開山堂内部(北面左側)。開山の黙宗瑞淵禅師の像。
開山堂の北側にある<井伊家御霊殿>。江戸時代中期1742年建立。
本堂と開山堂の間にある<稲荷堂>。
本堂と稲荷堂の間にある門。もとの庭園入口かな。
本堂の北側に広がる、小堀遠州作の<龍潭寺庭園>。国指定の名称。
庭園の裏手高台は<井伊谷宮>で、その斜面を利用している。
庭園を眺めながらゆっくりすることができる。
最後に、本堂内で見かけた龍の衝立。自分の好きなタイプ。(^▽^)/
名称 | 龍潭寺 |
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読み方 | りょうたんじ |
参拝時間 | 拝観/9:00~16:30(17:00 閉門)
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参拝にかかる時間 | 60分 |
参拝料 | 大人500円 小人200円 |
トイレ | 東門付近 |
御朱印 | あり 真ん中に虚空蔵佛、左に龍潭寺と書かれ、右上に直虎之寺、真ん中に丸印、左下に遠江井伊谷龍潭寺の印が押されています。
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限定御朱印 | なし |
御朱印帳 | あり |
電話番号 | 053-542-0480 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
メールアドレス | info@ryotanji.com |
ホームページ | http://www.ryotanji.com |
SNS |
ご本尊 | 虚空蔵大菩薩 |
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宗旨・宗派 | 臨済宗妙心寺派 |
文化財 | 【国指定重要文化財】宋版錦繍万花谷 金沢文庫
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体験 | 坐禅(座禅)写経・写仏仏像重要文化財武将・サムライ花の名所有名人のお墓除夜の鐘 |
Youtube | |
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