まんくせんじんじゃ
万九千神社
島根県 大津町駅
午前9時から午後5時
ご神体は「巨石」です。出雲にとってはとても大切な神社です。100数十年ぶりの遷宮を終え、今は真新しくピカピカになりました。
出雲には巨石信仰が根強く残っていて、様々な巨石にまつわる言い伝えが残っています。それらは、出雲が国を作った時、あちこちから土地を引っ張ってきてくっつけたという神話の中で、それらが流れ出ないように杭替わりに石を置いたという伝説から脈々と続いているものです。
さて万九千神社は出雲の神在月に神々のサミットが行われる際、最後に立ち寄る場所だと言われています。神様はここで最後の「直会(なおらい)=飲み会」をしてまた各地へと戻って行かれるのですが、一部の神様で帰りたがらない神様がいらっしゃるとのこと。
その際は梅の枝で戸を叩き、帰る時を知らせると言われています。この神送りの儀式の時は地元では物音を立てず静かに家の中で過ごすこととされており、宮司が厳かに行う神事です。
同じ敷地内には立虫神社もあるので、お参りの際は間違えないようにしてくださいね!
こちらの錦田宮司は名物宮司として全国各地で講演をされていらっしゃいます。とても楽しいお話をされるので人気です。
ちなみにすぐ近くにはヤマタノオロチ伝説の元になったとも言われる「斐伊川(ひいかわ)」が流れています。
ここにかかる橋の名前が「神立橋(かんだちばし)」。神様がお立ちになる橋です。
また、斐伊川が流れるこのエリアを「斐川(ひかわ)」と言いますが、これは全国の「氷川神社」の由来でもあり、氷川神社は出雲系であることがわかります。
ご神体。裏側にまわれば柵越しに見ることができます。
毎年出雲大社にお参りしていますが、
神在月に出雲に集結し神議を済ませた
八百万の神様たちが
名残の宴(直会/なおらい)を行ってから
それぞれのお社へ旅立たれることは
知りませんでした。
つい先日、
その直会と神等去出(からさで)の御祭が
ここ、万九千神社で行われることを知り
初めてお参りして来ました。
神在祭の時期限定の「神在みくじ」が
あると聞き、さっそく申込。
神殿でお祓い、玉串奉納の後
神職さんが神占いを行われるのですが
その間、目を閉じて祈りを捧げつつ
待っていなくてはいけません。
目を閉じ一心不乱に祈っていると
なにやら耳のそばでブ~ンと大きな羽音!
さっきから境内を飛び回っていた
巨大なハチに違いない!
刺されるのは怖いけど目を開けてはいけない、
ヒ~、絶体絶命!
…なんとかハチに刺されず神占いが終了。
気になる占いの結果は「吉」でした。
ああ~、怖かった!
同じ境内に万九千神社と立虫神社、二つのお宮あり。珍しい!
直会でほろ酔い、八百万の神様たち。可愛い!
神占いが終わると御祈祷札、からさでの梅酒と神矢と神在みくじが授与され、さらに授与所で好きなお守りを選べます。呑んべえの私が選んだのはなおらひ御守り。珍しい!
気になるみくじの内容となおらひ御守の中身。鏡が挟まれた御守には「鏡のそなた過ぎてはおらぬか」の戒めのお言葉。ヒ~、気をつけます😖
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