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宝厳寺ではいただけません
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ほうごんじ

宝厳寺のお参りの記録(1回目)
滋賀県マキノ駅

投稿日:2022年05月07日(土)
参拝:2022年4月吉日
6

【西国三十三所巡り(13/33)】

宝厳寺(寶嚴寺:ほうごんじ)は、滋賀県長浜市早崎町(竹生島:ちくぶじま)にある真言宗豊山派の寺院。山号は巌金山(がんこんさん)。本尊は大弁才天。西国三十三所第30番札所で、札所本尊は千手観世音菩薩。別称は「竹生島大神宮寺」、「本業寺」。弁財天信仰の聖地で、日本三大弁財天(※)の1つにも数えられる。唐門は国宝、観音堂、渡廊(低屋根)、渡廊(高屋根)、石造五重塔は国指定の重要文化財。なお、竹生島は島全体が国の史跡・名勝。

寺伝によると、創建は奈良時代の724年で、僧・行基が聖武天皇の勅願により都久夫須麻神社がある竹生島を訪れ、大弁才天(秘仏、33年ごとに開扉)を祀ったのが始まり。この時、行基は千手千眼観音菩薩(秘仏、60年ごとに開扉)を自ら彫り、併せて祀ったとされる。788年には伝教大師が渡島し、「叡山の奥の院」と呼ばれた時もあり、弘法大師も当山で修行したと伝わる。当初寺号は本業寺といい東大寺の支配下にあったが、平安時代に延暦寺の傘下に入り天台宗となった。都久夫須麻神社の祭神・浅井姫命は、浅井氏の氏神であるとともに湖水を支配する水の神であることから、仏教の水の神である弁才天と同一視されるようになり、ついには弁財天と同一視される市杵島比売命も祀るようになり、神仏習合が進んで寺院と神社の区別がなくなっていった。
この間、1232年、1453年、1558年に火災で七堂伽藍を焼失しているが、その都度復興している。1602年に豊臣秀頼が片桐且元に命じて伽藍を復興、唐門、観音堂、渡り廊下、本堂(現都久夫須麻神社本殿)はこの時再建された。江戸時代は弁才天信仰と西国三十三所観音霊場札所として大いに賑わった。明治時代に入り神仏分離令が出されると廃寺の危機に瀕したがこれに耐え、これ以降、当寺と都久夫須麻神社は分離独立させられることとなった。

当寺は、竹生島南部の唯一の船着き場から北方に山の斜面を登ったところにある。境内は小山の南斜面にあり、高さの異なる境内地ごとに伽藍の建物がある。船着き場で船を降り、少し歩いてから拝観受付を通ると、「祈りの石段」と呼ばれる165段の石段があり、登り切ったところ本堂(弁才天堂)がある。さらに高いところに三重塔などがあり、東方のやや低いところに唐門、観音堂、舟廊下、都久夫須麻神社がある。全体を歩き回ると高低差もあるのでそれなりに運動になる。クルーズ船の乗船時刻をあらかじめ頭に入れておく必要がある。

今回は、西国三十三所の札所であることから参拝することに。参拝時は平日の午前中で、自分が乗ったクルーズ船には30人ほどの乗客がいた。(この日は、天気は良いが風が強く、琵琶湖に波が立っていたため、他の船は来ていなかったみたい。自分が乗った今津港発着船も、午後は欠航とのことだった。)


※日本三大弁財天とは、厳島神社(広島県廿日市市)と江島神社(神奈川県藤沢市)とされている。

※クルーズ船は、今津、彦根、長浜から出ている。自分は朝一の新幹線で米原駅に来て、レンタカーを借り、トヨタカーナビで竹生島を目指したが、これが大失敗。船乗り場と関係のない、竹生島最寄りの琵琶湖北岸(つづら尾崎)に着いてしまった。結局、今津港に辿り着くのに2時間かかってしまった。長浜港ならすぐだったのに。やはり徹底した下調べが必要と、あらためて痛感...涙
宝厳寺(滋賀県)
竹生島クルーズ遊覧船から見た、竹生島南部の境内全景。
宝厳寺の建物その他
上陸して茶店街を通り、拝観券販売所へ。
宝厳寺の建物その他
拝観券販売所。<宝厳寺>と<都久夫須麻神社>共通(もともと習合していたから不可分みたい)。
宝厳寺の鳥居
階段を少し上がったところにある<鳥居>。扁額には「竹生島神社」とある。この鳥居から右方向比進むと<都久夫須麻神社>。
宝厳寺の鳥居
さらに階段を少し上がったところにある<鳥居>。扁額には宝厳寺の山号「巌金山(がんこんさん)」とある。この階段は165段あり「祈りの石段」と呼ばれている。
宝厳寺の手水
鳥居の右側にある<水屋>。
宝厳寺の建物その他
鳥居の左側にある<瑞祥水の井戸>と石製観音像。瑞祥水の看板には「湖底 壱百参拾米」と書いてある。
宝厳寺の建物その他
鳥居をくぐると、階段脇に<本尊 大辨才天>の石碑が立つ。
宝厳寺の建物その他
階段左側の<護摩堂>。左側の建物は<月定院>。
宝厳寺(滋賀県)
<護摩堂>内部。
宝厳寺の建物その他
階段右側にある<鐘楼堂>。
宝厳寺の手水
階段を登り切ったところにある、2つ目の<水屋>。
宝厳寺の本殿
左を向くと目に飛び込んでくる<弁才天堂(本堂)>。
宝厳寺の建物その他
本堂に向かって左手の谷側にある<納経所>。御朱印はこちら。
宝厳寺の建物その他
<弁才天堂>全景。本尊の弁才天像は、江戸時代までは島東部の弁財天社(現在の都久夫須麻神社・本殿)に祀られていたが、明治時代の神仏分離により塔頭妙覚院の仮堂に仮安置された。その後時が流れ、1942年に再建された現在の弁才天堂に移された。
宝厳寺の建物その他
<弁才天堂>正面。
宝厳寺の建物その他
<弁才天堂>内部。
宝厳寺(滋賀県)
辨才天堂前でほころぶピンク色の花。
宝厳寺の建物その他
辨才天堂の左脇にある<三龍堂>への参道。
宝厳寺の末社
<三龍堂>全景。徳澤惟馨善神、潤徳護法善神、福壽白如善神を祀る。
宝厳寺(滋賀県)
辨才天堂に向かって右手山側にある<不動明王立像>。写真左側には<竹生島流棒術発祥之地>の石碑。
宝厳寺の塔
不動明王立像の左側、水屋の右側にある<石造五重塔>。鎌倉時代の建立で、石材は比叡山中から採掘される小松石。国指定の重要文化財。
宝厳寺の建物その他
<石造五重塔>の初重には四仏が彫られている。
宝厳寺の建物その他
階段の上にある<三重塔>。江戸時代初期以降350年廃絶していたものを、2000年に建立。
宝厳寺(滋賀県)
三重塔の脇にある<雨宝堂>。
宝厳寺(滋賀県)
三重塔のそばにある<宝物殿>。当日は休館中。
宝厳寺の建物その他
当寺で最も高い場所にある境内全景。三重塔の左側にある樹木は、普請奉行として国宝観音堂の建立に当たった片桐且元が植えた<もちの木>。樹齢400年。
宝厳寺(滋賀県)
三重塔前からの琵琶湖の眺め。
宝厳寺の建物その他
三重塔から階段を下ったところにある<行尋坊 天狗堂>。
宝厳寺(滋賀県)
天狗堂から少し東に進んだところにある<西國三十三ヶ所 観世音奉安殿>。
宝厳寺の仏像
<観世音奉安殿>内部。
宝厳寺(滋賀県)
<観世音奉安殿>からさらに東に進むと、下り階段がある。
宝厳寺の仏像
下り階段の途中にある、ボケ封じ、諸病封じの<楽寿観世音菩薩>。
宝厳寺(滋賀県)
階段を下りてくると、国宝<唐門>が見えてくる。
宝厳寺(滋賀県)
国宝<唐門>全景。京都東山の豊国廟に建っていたものを、1602年に豊臣秀頼の命により片桐且元を普請奉行として移築。檜皮葺で、建物全体を総漆塗りとし、金鍍金の飾り金具が散りばめられている桃山様式の豪華絢爛な門。観音堂入口の門となっている(観音堂内は撮影禁止)。
宝厳寺(滋賀県)
宝厳寺・観音堂から都久夫須麻神社・本殿を結ぶ<渡廊>。急斜面に建っており、床下は足代を組んだ舞台造になっている。豊臣秀吉の御座船「日本丸」の部材で作られたという伝承があることから<舟廊下>とも呼ばれている。
宝厳寺(滋賀県)
渡廊の先にある<都久夫須麻神社>。本殿は国指定の重要文化財。
宝厳寺の建物その他
都久夫須麻神社の参道からよく見える、<渡廊>床下の舞台造。
宝厳寺の建物その他
最後にもう一度<弁才天堂>。威風堂々とした美しい建物~♪ (^▽^)/

すてき

御朱印

みんなのコメント6件)

こんにちは!
とても広〜いお寺ですね!
説明文も素晴らしいです!
階段などの登り下りは足腰を鍛えるには最高です‼︎
緑やお花もとっても綺麗で心も洗われる感じがします🤭
お天気にも恵まれているのは日頃の行いの賜物でしょうね!

2022年05月07日(土)

惣一郎さん
こんばんは☘️

私もトヨタのカーナビ、変な所にいつも連れて行かれます😓
ほぼ琵琶湖半周ですね、お疲れ様です。
でもお天気の良い琵琶湖畔ドライブ🚗は気持ちが良いですよね☘️

2022年05月07日(土)

つぶあん幸さん、こんばんはー!(o^―^o)
何百段も階段のあるお寺や神社は、身体の鍛錬のためと思えば一石二鳥で良いですよね。

山岳系寺社仏閣対策に、昨年から階段ダッシュや踏み台昇降を週に数回やっています。
やり始めてから、300段程度ならスイスイ登れるので効果テキメンです。(*^^)v

この日は、天気が良いように見えますが風が強く、午後の船が欠航になったので、その点ではラッキーでした~♪ (^▽^)/

2022年05月07日(土)

ナナさん、こんばんは~!(^▽^)/

さすが琵琶湖周辺にはお詳しいですね。そうなんですよ、トヨタのカーナビのせい(?)で、琵琶湖の北半分をぐるっと廻っちゃったんですよ。
<<<自分の下調べの甘さを棚に上げると、そんな言い訳です...(^_^;)

当日、風は強かったのですが、天気はぽかぽか陽気だったので、初めての琵琶湖ドライブは気持ち良かったです~!(o^―^o)

2022年05月07日(土)

惣一郎さん、それで今津まで行っちゃったんですね(^-^;
米原からなら彦根か長浜ですもんね。
私は以前彦根港からの船に乗りましたが、彦根城も見えて快適でしたよ🚢

2022年05月08日(日)

しんさん、こんばんは~!
どういう失敗をしたかをご理解いただける方々にコメントいただけると救われます。(^_^;)

せっかく早起きして東京駅6時台発の新幹線に乗ったのに、遠回りの報われないドライブで時間的アドバンテージは完全に帳消しになってしまいました...(´;ω;`)

ただ、自分は琵琶湖の周りの都市名と位置があまり分からなかったので、いかに不効率な遠回りをしたかは、この日の夜、Google Mapのタイムラインを見てやっと理解できました...(^_^;)

2022年05月08日(日)
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惣一郎1269投稿

2020年1月から寺社仏閣巡りを始めた初心者です。東京在住です。
クルマとバイク、旅行が趣味なので、近くから遠くまで、精力的にお参りしています~♪

■2023年も引き続き、日本各地(目標:寺社巡りをしたことのない都道府県をなくす)を廻ってみたいと思っています~♪ (^▽^)/

①そろそろ<西国・坂東・秩父百観音巡礼>を結願したい。
  残りは和歌山県と、兵庫県日本海側、バイクで行ける近場の秩父。
②天孫降臨の<南九州>を巡る。
③いつかは廻ってみたい<四国八十八カ所巡り>。

(1月)東京都、熊本県、宮崎県、鹿児島県
(2月)福岡県、佐賀県、長崎県、徳島県
(3月)広島県
(4月)大阪府、兵庫県

■2022年は、良かった寺社を再訪しながら、日本各地(目標:47都道府県、実績:20都道府県)の寺社仏閣を廻ってみました(449寺社)。

東京都、三重県、岐阜県、愛知県、静岡県、山梨県、沖縄県、滋賀県、福岡県、長野県、
兵庫県、岩手県、埼玉県、長野県、北海道、富山県、青森県、福井県、佐賀県、山口県

■2021年は、寺院にも力を入れてみました(574寺社)。

①寺院は巡礼を中心に。西国三十三、江戸三十三、鎌倉三十三、秩父三十四、関東三十六、北関東三十六、関東八十八、東国花の寺百ヶ寺。
②神社は、引き続き延喜式内社、旧社格県社以上、総社、一国一社八幡宮、神社本庁の別表神社。
③関東なら鎌倉、やっぱり京都・奈良、チャンスがあれば憧れの熊野・四国・九州。

■2020年は、寺院も神社もよく分からないので、分かりやすそうな神社を中心に回り始めました(366寺社)。

①関東圏の延喜式内社 + 坂東三十三観音。
②関東以外に旅行に行くときは一之宮。
③チャンスがあれば、憧れの伊勢や出雲。

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