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さいみょうじ|天台宗龍應山

西明寺のお参りの記録一覧(4ページ目)
滋賀県 多賀大社前駅

Gauche Ingalls
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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。ハイラ大将はその1尊。

#波夷羅大将

梵語でパジュラ。

十二神将のライバル集団ではないのだが、薬師如来の他に少なくとももう1尊、ヤシャで構成される私設部隊を擁する仏様がいる。ビシャモン天だ。そもそもヤシャはビシャモン天の眷属とされる。

彼の八大ヤシャ大将は、宝賢(ほうけん)大将(マニバドラ)、満賢(まんけん)大将(プールナバドラ)、散脂(さんし)大将(サンチ)、娑多祁哩(しゃたぎり)大将(サタギリ)、醯摩縛多(けいまばた)大将(ヘーマヴァタ)、毘灑迦(びしゃか)大将(ヴィシャカ)、阿吒縛迦(あたばか)大将(アタヴァカ)、半遮羅(はんしゃら)大将(パーンチャーラ)の8尊。

特に半遮羅大将など、こっそり十二神将の誰かと名前を入れ替えて列挙しても、誰も気付かないと思う。
だが、十二神将と一致する尊名はゼロ。これは僕にとって驚くべきことだ。同じ尊格が複数の仏様の眷属に重複して数えられるなど、ごくありふれたこと。現に、十二神将にも八大ヤシャ大将にも、千手観音の眷属・二十八部衆へ出向している方が2、3尊ずついる。

ちなみに、八大ヤシャ大将のうちアタバカ大将は、あの大元帥明王のことだ。そもそも彼は、アタバカ大将として人々から認知された方が先で、その後、大元帥へ特進したらしい。

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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。アニラ大将はその1尊。

#頞儞羅大将

梵語でマジラ。

十二神将は種族としてはヤシャに属する。ヤシャは天、龍、ケンダツバ、アシュラ、カルラ、キンナラ、マゴラカと共に、八部衆に数えられる。カルラだけ微妙だが、少なくとも残る7つは全て種族の名称だ。

天部に属する仏様の中でも特に有名な弁才天や大黒天などはほぼ全て、八部衆のうちの天の一員。ヤシャはたぶん天に次いで、含まれる個々の仏様の名前が多く知られていると思う。
薬師十二神将の他には、ダキニ天、鬼子母神、仁王がヤシャだ。ビシャモン天の眷属・八大ヤシャ大将もそう。また、明王のうち金剛ヤシャ明王と大元帥明王は、元は人を襲って食うヤシャだったが、改心して仏門に入り、修行の末いまの姿になったとか。

日本だと、ヤシャ一般は人間にとって危険な生き物とされ、十二神将などのように仏法に触れたものたちだけが、衆生を守る存在として信仰されるようだ。
一方インド神話では、彼らは概して人々に友好的とされる。地下に眠る財宝のありかを知っており、時にはそれを分けてくれるとして、崇拝の対象にもなると。個人的にはギリシャ神話のパンやニンフに近いイメージを持っている。ニンフは日本では専ら精霊と紹介されるが、ダフニスとクロエなどを読む限り、信仰もされたと見える。

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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。サンチラ大将はその1尊。

#珊底羅大将

梵語でシャンディラ。

人気の高いお薬師さまの親衛隊なだけあって、十二神将を祀る寺院は多い。中でも僕にとって、ここ西明寺と、東寺(京都市南区)、新薬師寺(奈良県奈良市)、播州清水寺(兵庫県加東市)の計4か所が印象深い。

ここ西明寺は、彼らから御朱印を頂いた唯一の寺院であるがゆえ。東寺は、十二神将の全員の梵字が刻まれた、金ピカに輝くゴージャスなお守りのゆえ。一方、新薬師寺と播州清水寺は、像のビジュアルゆえ。
新薬師寺の十二神将のうち、昭和に新たに彫られたハイラ大将を除く11躰は奈良時代の作で、全て国宝。スラっと頭身も高く、迫力とリアリティで彼らと肩を並べる像はさすがに無いと思う。
播州清水寺のは対照的に、アニメ的なデフォルメが個性派。対応する十二支を頭に付けるのではなく、頭がその動物のものになっている。薬師堂の壁から上半身だけニュッと飛び出す、騙し絵ぽい演出もいい。あのせんとくんと同じ作者がデザインしたそうだ。
ここ西明寺の十二神将は、両者の間をゆくスタイルに感じる。特に、あまり戦闘が得意でなさそうな参謀ふうのショウトラ大将に、よく分からない体のひねり方をしているビキャラ大将が目を引く。文化財としては県指定止まりだが、個人的にはそこそこ好き。

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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。インダラ大将はその1尊。

#因達羅大将

梵語でインドラ。

東寺(京都市南区)も薬師如来や十二神将を祀る関係で、十二神将のお守りを頂ける。12尊全員の梵字が刻まれた、金ピカに輝くゴージャスなお守りだ。

十二神将の固有の種子は聞いたことがない。が、彼らには本地仏がそれぞれ定められているし、彼らとは別に8尊の干支守り本尊もいる。梵字はそのどちらかのものだろうと思っていた。だが改めて見比べると全然ちがう。
お守りに刻まれている梵字はグウビラ大将から順に、ア、ラン、マン、カ、タラン、マ、シャ、キリーク、サ、ギャ、カン、ウン。一方、十二神将の本地仏と種子は順に、ミロク菩薩(ユ)、勢至菩薩(サク)、アミダ如来(キリーク)、観音菩薩(サ)、如意輪観音(キリーク)、虚空蔵菩薩(タラーク)、地蔵菩薩(カ)、モンジュ菩薩(マン)、大威徳明王(キリーク)、普賢菩薩(アン)、大日如来(バン、ア、アーンクなど)、釈迦如来(バク)。干支守り本尊は、子が千手観音(キリーク)、丑・寅が虚空蔵菩薩、卯がモンジュ菩薩、辰・巳が普賢菩薩、午が勢至菩薩、未・申が大日如来、酉が不動明王(カーン、カンマン)、戌・亥がアミダ如来。共通する梵字もあるが、順番はてんでバラバラだ。
いまだ、お守りの梵字が何に基づいているのか分からない。

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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。ビキャラ大将はその1尊。

#毘羯羅大将

梵語でヴィカラーラ。

十二神将のうちグウビラ大将は、コンピラ王の名で千手観音の眷属・二十八部衆のメンバーも兼任する。
ところで、二十八部衆に言及する経典は複数あって、メンバーの顔触れもまちまちらしい。密教大辞典によれば、千手観音造次第法儀軌という書物ではグウビラ大将に加え、シンダラ大将も二十八部衆に数える。

ライターの書いた本に1冊だけ、十二神将のビキャラ大将イコール二十八部衆のヒバカラ王とするものがあった。
僕は信じていない。というのも、ヒバカラはどうも種族の名前らしいからだ。
蓮華王院(京都市東山区)も二十八部衆の1尊にヒバカラを挙げるが、あちらによれば、ヒバカラは時に八部衆の1つとされることがある、と。
実際にヒバカラを八部衆に数えるのが、興福寺(奈良県奈良市)。アシュラ像で有名だが、彼も実は八部衆の1尊。八部衆の全員の像が現存し、そのうち1躰が寺伝ではヒバカラと伝わっているそうだ。八部衆に属する一般的な種族の名称のうち、龍とマゴラカのいずれかに相当するという。

それから、何の本か忘れたが、ビキャラ大将はドゥルガーの別名と書いていた。こちらも、似たような主張が全く見当たらないので、疎信しかねる。

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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。ショウトラ大将はその1尊。

#招杜羅大将

梵語でチャトゥラ。

十二神将のうちグウビラ大将は、コンピラ王の名で千手観音の眷属・二十八部衆のメンバーも兼任する。
ところで、二十八部衆に言及する経典は複数あって、メンバーの顔触れもまちまちらしい。密教大辞典によれば、千手観音造次第法儀軌という書物ではグウビラ大将に加え、シンダラ大将も二十八部衆に数える。
ライターの書いた本に1冊だけ十二神将のビキャラ大将イコール二十八部衆のヒバカラ王とするものがあった。僕は信じていない。

十二神将のライバル集団ではないのだが、薬師如来の他に少なくとももう1尊、ヤシャで構成される私設部隊を擁する仏様がいる。ビシャモン天だ。
彼の八大ヤシャ大将のうち、宝賢(ほうけん)大将、満賢(まんけん)大将、サンシ大将の3尊も、二十八部衆にも身を置く。蓮華王院(京都市東山区)によれば、あちらの二十八部衆のうち、マニバダラが宝賢大将に、満善車鉢(まんぜんしゃはつ)が満賢大将に相当すると。サンシ大将は同じ名前のまま。ちなみにビシャモン天自身も二十八部衆だ。

結局、可能性としては最大で、薬師十二神将からグウビラ大将、シンダラ大将、ビキャラ大将、八大ヤシャ大将から宝賢大将、満賢大将、サンシ大将の3尊ずつが、二十八部衆へも出向し得るということになる。

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2023年12月07日(木)
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#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。マコラ大将はその1尊。

#魔虎羅大将

梵語でマクラ。

十二神将のライバル集団ではないのだが、薬師如来の他に少なくとももう1尊、ヤシャで構成される私設部隊を擁する仏様がいる。ビシャモン天だ。
彼の八大ヤシャ大将は、宝賢(ほうけん)大将、満賢(まんけん)大将、サンシ大将、シャタギリ大将、ケイマバタ大将、ビシャカ大将、アタバカ大将、ハンシャラ大将の8尊。

十二神将の場合、薬師如来との関係や、メンバー同士の横の繋がりに関する話を全く目にせず、少々さびしく感じる。一方、八大ヤシャ大将に関してはこの辺の記述も豊富だ。
密教大辞典によれば、宝賢大将はビシャモン天の弟で、満賢大将は宝賢大将の子。それからサンシ大将も一説にはビシャモン天の弟だと。
そして、サンシ大将の妃が鬼子母神で、彼らの子が吉祥天。ビシャモン天の妃にあたる。

インド神話でも、ビシャモン天と宝賢大将は兄弟とされる。それぞれヴァイシュラヴァナ、マニバドラという。
マハーバーラタに挿入された説話に、ナラ王物語がある。
こちらに、繫殖期を迎えて興奮した象の群れが暴れ出し、キャラバンのテントをめちゃくちゃに踏み荒らす場面がある。ここで商人の1人が、「ヴァイシュラヴァナとマニバドラにお供え物をしなかったから、こんな目に遭ってしまったのか」と嘆く。

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