西明寺のお参りの記録(3回目)
滋賀県多賀大社前駅

#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。メイキラ大将はその1尊。

#迷企羅大将

梵語でミヒラ。

僕が参拝した時、本堂で祀っている仏様について僧侶が説明していた。薬師十二神将に関し、1尊1尊が十二支を1つずつ守護していて、自分の担当する十二支の年に生まれた人以外は一切みないので、お守りを受ける時は気を付けるように、と。ここ西明寺が授与する十二神将のお守りは、干支ごとに種類が違う。

ところが、十二神将と十二支との対応は、寺院や書籍によってバラバラだ。
ここ西明寺だと、グウビラ大将を子に当て、そのまま順番通り。よってメイキラ大将は寅、ビキャラ大将は亥に対応する。
興福寺と新薬師寺（共に奈良県奈良市）、東寺（京都市南区）、播州清水寺（兵庫県加東市）では反対に、ビキャラ大将を子として、西明寺とは逆順に対応させてゆき、メイキラ大将は酉、グウビラ大将は亥に来る。
広辞苑は付表では西明寺のパターンを掲げつつ、興福寺などの説もあることを指摘する。密教大辞典によれば、覚禅鈔という書物がすでに両論併記していると。

何の本だったか忘れたが1冊だけ、子や亥ではなく、寅を起点とする立場もあると書いてあった。実際に寺院でそういった配置は見たことがない。ただ、十二支は月とも対応し、立春は寅の月に含まれるので、あり得なくもない気はする。