西明寺のお参りの記録(1回目)
滋賀県多賀大社前駅

#西明寺

ご本尊は薬師如来。本堂に眷属の十二神将も祀る。グウビラ大将はその1尊。

#宮毘羅大将 #金毘羅王 #金毘羅権現

梵語でクンビーラ。千手観音の眷属・二十八部衆のコンピラ王、および讃岐のコンピラさまことコンピラ権現に同じ。

松尾寺（香川県仲多度郡琴平町）によれば、彼はガンガーの乗り物のワニが神格化されたもの。
ガンガーはガンジス川の女神。ガンジスはサラスヴァティー川、ジャムナ川と共に現在もトリヴェニー（三大聖河）と呼ばれ神聖視される。サラスヴァティーとジャムナも女神で表現され、それぞれサラスヴァティー、ヤミーという。サラスヴァティーは有名な弁才天として、ヤミーはエンマ大王の妃ヤマ女として、どちらも日本へ伝わった。

ガンガーを前身とする仏様は聞いたことがない。
ところで、ガンジスはもともと天上を流れていて、地上に降下する時シヴァが頭で受け止めて衝撃を和らげた。その縁で、ガンガーはシヴァの頭頂から顔だけ見せて、水を吹き出す姿で描かれる。
ここで思い出されるのが伎芸天。大自在天の髪の生え際から生まれたそうだ。だが不明な点も多く、どの本にも梵語の名前すら書かれていない。数少ない作例とされる秋篠寺（奈良県奈良市）の像も、本当は別の女神ではないかと指摘される。少なくとも、伎芸天がガンガーだ、などとは誰も言っていない。僕もそこまでは断定しかねる。