本昌寺では、法華経の言葉(教え)を少しでも知って頂こうと思い、『伝える御首題 法華経篇』を墨書押印してきました。
『伝える御首題 法華経篇』は、Episode28(28種)を以て完結し、現在は、日蓮聖人のお言葉を伝えるべく、『伝える御首題 御遺文篇』を墨書押印しております。
御首題を通じて、日蓮聖人の示唆に富んだお言葉を、その時々のお花の印と共にお伝えしております。
日蓮聖人のご遺文は多種多様にありますが、自分自身の『気づき』をテーマにお言葉をお伝えしていきます。
ご覧頂ければ幸いでございます。
では、
⚫︎『伝える御首題 ご遺文篇』
Episode5『報恩抄』 お花は向日葵
「花は根にかえり 真味は土にとどまる」
『花咲き、果実を実らせ、やがて実は地に落ち、再び芽吹く』
この一節は、恩師である道善房という方への追善供養の言葉で結ばれています。
道善房という方は、日蓮聖人のお師匠様です。
報恩ということを重要視された日蓮聖人にとって、師匠に対する最大の報恩は、何があっても法華経を弘めることによって国を人々を救うことでありました。
ですが、信仰において師弟は相容れることはありませんでした。
それでも、自分が法華経信仰・法華経の行者としての道を歩むことができているのは、他ならぬ恩師道善房の御恩があってこそ。
そんな思いを強く抱いていた日蓮聖人。
樹木で例えるなら、枝葉や花は自分自身、根は恩師道善房。
根がなければ、枝葉は育つことはなく、花を咲かせることもない。
そんな花も果実となり、やがて地にかえっていく。
真味とは功徳のことで、自身が積んだ功徳は恩師道善房へと手向けられる。
報恩のあり方について、日蓮聖人の考え方がよくわかるお言葉です。
お通夜でご法話をさせて頂くことがありますが、『自分自身が頂いている御恩』ということを中心に、『故人様から頂いてきた御恩』についてお話することが多いです。
そこには目に見えてわかりやすく頂いてきた御恩もあれば、当たり前になりすぎていて、自分自身が頂いていることに気がついていないような御恩もあります。
『当たり前』に目を向けて、有り難みを知ろうとすることを『知恩』と言います。
『報恩』に至るプロセスは、まず『知恩』から。
⚫︎『伝える御首題 ご遺文篇』
Episode6『開目抄』 お花は彼岸花
「疑いを強くして 答えをかまうべし」
『疑う』という心の働きを、あまり良いこととして捉えない方も多いかもしれませんが、お釈迦様はお弟子さんたちに対して、
「私の言葉だからと言って鵜呑みにせず、自分で確かめたことを信じるように」
と諌めています。
日蓮聖人も、このお言葉の通り、疑念に対しては徹底的に向き合い、その疑念を払拭して答えを見つけることを重要視しています。
昨今は、様々な情報が横行し、その中で詐欺犯罪も増えていると報じられています。そんな詐欺犯罪に巻き込まれないようにするためにも、疑いを強く持ち、自分自身の見る目を養っていくことは、非常に重要なことでしょう。
真に腹落ち・納得するためのプロセスは、疑いから始まり、その疑いを解消することで理解に繋がります。
ただ詐欺犯罪の多くは、この心理を巧みに利用し、信じ込ませるように操作をしてきますので、『うまい話には乗らない』と決め込んでいる方が賢明かと思います。
詐欺犯罪はさておき、疑いに対して探求の姿勢を持ち、疑いが解消されることで新たな発見があったり、理解が深まるということに繋がりますので、
「なぜなんだろう???」
この気持ちを持つこと、この気持ちと丁寧に向き合うことが大切なんだろうと思います。
⚫︎ご志納金
各1000円
⚫︎ご参拝をご希望の方へ
インスタDM、お電話(072-422-7755)、
メール(honsyouzi@gmail.com)等でご予約を承っております。
住職不在の際は、ご対応が叶いませんので、事前のお問い合わせをお薦めしております。(午前中は留守にしていることが多いです)
⚫︎郵送での墨書押印をご希望の方へ
インスタDM、メール(honsyouzi@gmail.com)等でお問い合わせを承っております。
ご希望の御首題をお伝え頂ければ、詳細案内をお送り致します。
ご不明なことあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
※過去の伝える御首題も頒布中⭐️(過去投稿をご覧ください)
『伝える御首題 御遺文篇』Episode5 報恩抄 向日葵
『伝える御首題 御遺文篇』Episode6 開目抄 彼岸花
『伝える御首題 法華経篇』も墨書押印しております。