石上神宮のお参りの記録(1回目)
奈良県天理駅

#石上神宮

ご祭神はフツノミタマの大神、フルノミタマの大神、フツシミタマの大神。相殿神にイニシキの命、ウマシマジの命、白河天皇、イチカワオミの命。

#布都御魂大神

神武東征で苦戦する皇軍へのテコ入れにと、”たかまのはら”から投入された剣。

#布都斯魂大神

スサノオの尊がヤマタノオロチを倒すのに使った剣。古語拾遺では”あめのははきりの剣”。”草なぎの剣”や”ふつのみたま”とは別物。

#布留御魂大神

先代旧事本紀では石上大神。ニギハヤヒの尊が天下る際、「天つ神の先祖」が与えた10個の宝物。三種の神器を構成する鏡・剣・玉に”ひれ”を加えた4種類からなる。

三種の神器の”やたの鏡”や”草なぎの剣”もそうだが、日本ではマジックアイテムそれ自体が神様やご神体となることも少なくない。だが僕の知る限り、複数のアイテムをまとめて1柱の神様とするのは、ここ石上神宮のフルノミタマの大神と、出石神社（兵庫県豊岡市）のイヅシヤマエの大神の2例だけだ。
イヅシヤマエの大神は、アメノヒボコの命が新羅から持ち込んだ神宝8点からなる。イヅシヤマエの大神という神名を記すのは古事記で、こちらによると鏡・玉・”ひれ”の3種類で構成される。日本書紀は内訳を2通り記載し、うち1つは8点ではなく7点の宝物でできているという。おまけに、それに含まれていた刀がひとりでに淡路島へ渡り、以来そのままであると。