金峯山寺のお参りの記録(1回目)
奈良県吉野駅

吉野は桜で超有名ですが、桜の時期に来たことがなく、私にとっては金峯山修験本宗総本山・金峯山寺さんとしての印象のほうが強いです。

神仏習合の色合いの強い修験道の聖地であり、日本独自の尊格・蔵王権現さんを祀るという流石、世界遺産にふさわしいお寺さんではないでしょうか。

欧米圏は一神教なので、こういった日本やアジアのごった煮的な宗教感は特異に映りつつ、魅力的な一面を持ちます。

日本在住の欧米系の外国人と話していても「キリスト教は善と悪、天国と地獄の２択しかない」といいます。

だからこそ日本に来て「輪廻転生」や「地獄にすら救いがある」という思想に触れて、彼らにとっての「新しい境地」が開けるのでしょう。

紀伊山地の霊場が長く神仏習合の歴史を持つことが、世界遺産という形で人類の普遍的な財産として認められているのですから、誇りをもって日本的な在り方を貫けばよいと思います。

日本の歴史を体感すればするほど、この国の歴史の礎となった偉大なる人々への感謝が私に勇気を与えてくれます。