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高野山真言宗霊水山

不動院の御由緒・歴史
北海道 士別駅

ご本尊寺院本尊 不動明王
北海道八十八ヶ所霊場本尊 薬師如来
創建時代1923年(大正12年)
開山・開基阿部照忠
ご由緒

当不動院は、大正十二年(一九二三年)五月三日、故阿部照忠 (あべしょうちゅう)師が現境内の霊水滝前に、小堂宇を建立したのが始まりである。師は俗名阿部忠治(あべちゅうじ)と云い南防風林(現南町線路沿)にて、農業を営んでいたが、大正十二年病魔に侵されて、旭川共立病院に入院治療 に努めたのであるが、おもわしくなく遂に医師より不治の難病と宣告され、これまでの命運と思い予てから信仰していた不動明王を意中に念じ呻吟していた処、同年三月二十八日午前八時ごろ明王突然枕辺に現れ厳然として『汝の病症は医師の治療のみにては全治するものに非ず 現住所西方の小山の中腹 に小滝あり、その水を服用せよ必ず全治すべし、夢疑う可からず』と告げられた。
不思議に思ったがそのまま打ち過ぎたところ、再々度同じ夢の示現がり、氏は意を決して医師、看護婦の止めるのもきかず、四月七日退院して、友人の力を借り遂に小滝を探しあてその水を昼夜飲み続け一心に不動明王に念じたところ、不思議にも三日にして心身の快感を覚え、一週間にして歩行も自由になり快方に向かう。氏は大いに喜び、その霊験新たなるを感じ報恩のため小堂宇を建立したのである。
この事を伝え聞きし病弱なるもの、参拝なし滝の水を服用したるところ何れも難病の全治せる事例続出、翌年五月三日一周 年の祭りを行ったところ、千人余りの人々堂前に雲集参拝し、これよりその霊名が全道津々浦々に、伝え広がり聞こえる様になったのである。
この年の秋より例大祭を春四月二十八日、秋八月二十八日と定めたのである。
(霊水山不動院の縁起から引用)

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