9月の掲示板を更新しました！

「日々の行いは　やがて自分にかえってくる　善きも　悪しきも」

　朝晩はめっきり肌寒くなり、日の入りも日一日と早くなるのを感じます。お寺では8月のお盆を20日を終えて、約1か月で秋のお彼岸を迎えます。お盆の間、境内の手入れがほぼ出来なかった為、雑草や庭木が一部伸び放題になっている光景を見ると、忙しかったとはいえ、日々の手入れがいかに大事かを感じるのです。
　これは私たちの日々の行いも同じで、心がけ一つで善くも悪くもなるのです。ですから、よき種を蒔けば、よき芽が出るように結果となって表れる、これを善因善果(ぜんいんぜんか)と言います。因は原因となるもの、果は結果となって表れるのです。反対に、悪いことをすれば、悪い結果となるのは、悪因悪果(あくいんあっか)と言います。
　
　よく自業自得という言葉を用いることがあるかと思いますが、これは自分の業、つまり行いによって、報いが得られるということです。自因自果とも言いますが、自らの行いは、すべて自分に結果となってかえってくるということです。
　
　すべての事柄が自分に返ってくるというと、どう考えてもこれまでの自分の行いが悪かったとは思えない、納得がいかないというようなこともあるかもしれませんが、そもそも私たちという存在がなかなか善い行いを行える存在かということです。まずは、自分がどういう存在であるかをしっかり見つめるということも大事かと思います。
　
　それが仏事を営む機会であり、今月勤まるお彼岸でもあろうかと思います。まだまだコロナ禍により、一同に会する機会が難しいですが、お墓参りやご自宅のお仏壇、またはその場その場でも結構ですので、手を合わせ、お念仏を声に出してお称えしてみることから始めてみましょう。

南無阿弥陀仏　合掌