大念珠繰りとは

今月のお護摩では毎年恒例の「大念珠繰り」をしました。
どう言った行事なのかと言いますと、
今年一年の厄を落とす「大念珠繰り」は皆様の身と心を浄化する行事であります。

真ん中に席を集めまして、皆様で輪になって頂きます。
膝の上に大念珠を置きまして数珠を持ちます。
数珠は一粒一粒丁寧に右から左に時計回りに運んでいきます。

途中で大きな数珠が二つ回ってきます。
親玉と呼ばれるこの二つは「釈迦如来」「阿弥陀如来」を表します。
回ってきた時には両手でぎゅっと握って気持ちを込めます。

「大念珠繰り」の最中では、皆さんと一緒に「懺悔（さんげ）・滅罪（めつざい）・六根清浄（ろっこんしょうじょう）」とお唱えします。

この言葉は、
自分の犯した罪や穢れを深く悔い改め（懺悔滅罪）、それによって生じる原因である眼・耳・鼻・舌・身・意（六根）のすべての感覚と心を清らかに保つ（六根清浄）という、祈りの言葉です。山伏が山岳修行中に唱えたりする文言です。  

吉祥院では108の煩悩を108の仏様に吸い取ってもらうために、納め護摩に「大念珠繰り」をします。
気持ちよく新年を迎えるために大きな声でお唱えし厄を落とします。