◎ホトカミ限定記事8◎御朱印ヒストリー①

当神社では各種SNSアカウントを持っていますが、時々ホトカミ読者様だけに向けた記事も書いていこうと思います。(8回目)

外出自粛の日々が続く中、寺社へのお参りも控えていらっしゃる方も多いのではと思います。
当神社にお心を寄せてくださっている皆様に楽しんでいただけたらと思い、これから数回に渡りこれまでの4年間でお分かちしてきた御朱印にまつわるエピソードをお話ししたいと思います。

当神社は北海道釧路市に鎮座しており、江戸の頃より釧路の皆様の氏神さまとして仰がれてきました。
「厳島神社」の名称からピンと来た方も多いかと思いますが、当神社の主祭神でいらっしゃる市杵島姫命さまは宮島の厳島神社の御分霊をお祀りしています。
全国には厳島神社と名のつく神社が数百社あるといわれており、その多くは港町の近くに建てられているそうです。というのも市杵島姫命さまは大漁・海上安全の御神徳があるとされているからです。釧路は北海道の太平洋側に位置しており、さんまやししゃもを始め漁業の街として栄えてきました。

地元の皆様に「弁天さま」の愛称で親しまれている当神社を広く知っていただこうという思いから、片面だった御朱印を見開きの御朱印にし、かわいらしい弁天さまのイラストを添えるようになったのが今から4年前のことです。

寺社巡りをして御朱印をいただくことを趣味としていた私。御朱印をいただくたびにお参りの達成感を感じることや訪れた日の記録となること、また、書き手によって異なる味のある文字を眺めるのがとても好きなのです。
いつか自分がご奉仕している神社の参拝者の方にもそんな楽しみを提供したいと思い、密かに温めてきました。

弁天さまのイメージを膨らませ、親しみやすいふっくらとしたフォルムにたどり着きました。チラシの裏面に描いたイラスト(雑すぎますね笑)をイラストレータの方に清書していただき、オリジナルの弁天さまスタンプを作成しました。(青海波もオリジナルです)
今は月替りの絵柄ですが、当時は着物と衣の色も同一色で、その年の干支の判子を押しただけのシンプルなデザインでした。

公式インスタグラムを開設したのもこの頃からでした。当然フォロワー0人から始まりましたが、現在では3,000人を超えるフォロワー様が投稿を楽しんでくださっています。
インスタグラムを通じて当神社を知り、道内だけではなく、全国各地からご参拝にお越しいただけるようになりました。
日々たくさんのご縁を結んでくれているSNSの存在にはとても感謝をしていますし、なかなか参拝が叶わない今だからこそ広く活用をし、皆様に明るい話題を提供できればと考えています。(@946itsukushima)

◆次回につづく◆