専勝寺

岐阜県 東大垣駅

当寺は保元二年1157大野郡古橋（現巣南町）に叡山の僧了空天台宗毘沙門堂専勝寺を建立せしが創始なり。十一代目了然本願寺三世覚如上人に帰依し浄土真宗に改宗せり。大永三年1523大洪水に見舞われ安八郡小野に転住せり。蓮如上人頃より当地にても末寺建つる者多く美濃国惣末寺支配頭を勤めし十ヶ寺の一つなり。慶長五年1600本願寺十二世（東本願寺開基教如上人関ヶ原戦争に遭難せられ当寺に御避難あり住持了栄御守護申せり。慶長七・八年本願寺東西分派の折の労を多とし慶弔十九年西美濃触頭に任ぜらる。其の後明暦年間1655-1658、大垣城主戸田氏信公より砦の一つ（旧小野城）を黒印地として寄進せられここに寺坊を構成せり。明治二十四年濃尾震災にて伽藍皆無に帰し現堂宇は大正二年再建せるものなり。